Google Vidsが音声分離に対応 声を残したまま映像を差し替えやすく

撮り終えた説明の声は使い、見せる映像だけを替えたいときに、Google Vidsの音声分離が役立ちます。
別々に動かせる映像と音声をどう合わせるか、短い動画から試せます。

Google Vidsが音声分離に対応 声を残したまま映像を差し替えやすく

説明する声はそのまま使い、映像だけを製品写真や別の操作画面に替えたい。Google Vids(グーグル・ビズ)に加わった音声トラックの抽出は、こうした動画の編集に使える機能です。

Googleは2026年10月23日、動画クリップから音声を独立させて編集できる更新を発表しました。声と映像を別々に動かせるため、ナレーションを残して画面を組み替える作業を進めやすくなります。

ただし、この音声分離は声やBGMを個別に取り出す処理とは区別が必要で、利用画面への表示も段階的です。2026年10月31日時点の公式情報をもとに、変更点と試す際の確認箇所を見ていきます。

Google Vidsの音声分離で変わること

Google Vidsの音声抽出では、動画に含まれる音を独立した音声クリップとしてタイムラインへ取り出せます。タイムラインとは映像や音を時間順に並べる編集欄のことで、抽出後は映像のタイミングを変えずに音声を移動・削除・トリミングできます。

従来は動画トラックを丸ごとミュートするか、音を出すかの選択が中心で、音声もシーンの範囲に結び付いていました。今回の更新では抽出した音声を複数のシーンにまたがって流せるため、話が続く途中で見せる映像を切り替えやすくなります。

出典:Google Workspace Updates「Extract audio tracks in Google Vids」(英語)

映像のトラック

見せる画面を替える
場面の長さを整える

独立した音声

説明の声を残す
場面をまたいで流す

声とBGMを分ける機能とは区別する

ここで分けるのは動画の映像と音声なので、元の音声に声と音楽が混ざっている場合、今回の発表だけを根拠に、声だけをきれいに取り出せるとは判断できません。

Googleは背景ノイズの扱いも用途に挙げていますが、専用の自動除去機能や品質の説明は示していません。混ざったBGMや雑音まで消せる前提で、撮り直しの判断をしないことが必要です。

Google Vidsの音声抽出はいつ使えるか

音声抽出の提供対象は、すべてのGoogle Workspace顧客、Workspace Individual契約者、個人のGoogleアカウント利用者です。同時に発表された速度変更も同じ対象ですが、展開開始日は異なります。

項目音声抽出速度変更
発表日10月23日10月23日
展開開始10月19日10月16日
表示まで最大15日最大15日
対象リリース即時・計画的即時・計画的
日付は2026年。Googleが公表した段階展開の予定。

この2つの機能には、利用者による有効化設定や機能固有の管理者設定はないと案内されています。
ただし、提供対象に含まれることと、自分の画面への表示完了は別なので、メニューが見当たらないだけで契約不足とは判断しないでください。

確認表示がないときはアカウントから

まずパソコンで目的のアカウントにログインしているかを確認し、音声抽出と速度変更をそれぞれ探します。上位プランへ変えれば必ず表示される、とは案内されていません。

なお、スライド側の録画ボタンが見つからない場合は別の入口の問題になるため、GoogleスライドにVids録画ボタンがないときの確認点に沿って切り分けられます。

Google Vidsで声を残して映像を替えるには

Google Vidsの音声分離を試すなら、すでに説明の声が入っている短い動画を使うと、映像を替える価値を確かめやすくなります。たとえば製品説明の声を残し、話している人の映像から製品写真へ切り替える、といった使い方が考えられます。

こうした説明動画では、残したい説明の順序を決めてから映像を合わせるのが試しやすい進め方です。社内研修などで何を見せるかを整理したい場合は、Google Vidsで研修動画を作る前の注意点も構成の参考になります。

必要な範囲を選ぶ
→
説明に合わせる
→
重なりとずれを見る
原本のコピーで試し、説明と映像が一致するかを確認

抽出後は音声トラックの位置と長さを調整

抽出した音声の編集では、Googleの音声トラックのヘルプに従って、パソコンでタイムライン下のトラックを選び、左右へのドラッグで使う部分を調整し、端のハンドルで再生する長さを整えます。

さらに、選択した音声の「形式」→「音」から音量を調整できるため、別に追加したBGMがある場合は説明の声を妨げない大きさにします。これは分かれているトラックの音量を調整する操作で、混ざった音からBGMだけを除去する意味ではありません。

出典:Googleヘルプ「音声トラックを使用して音声のタイミング、バランス、切り替えを制御する」

一方、参照先ヘルプには音声抽出を開始する日本語メニュー名の記載がないため、画面上の表示を確かめながら進めてください。編集欄自体の変更は、Google Vidsの新しいタイムライン編集画面で確認できます。

映像を替えた後は、元の動画と独立した音声が二重に鳴っていないかを聴き、説明で指している箇所が画面に映っているかを照合します。資料から映像の素材も用意したい場合は、PDFなどの資料をGoogle Vidsで動画にする方法が別の選択肢になります。

Google Vidsの速度変更を併用する際の注意

Google Vidsには音声抽出と別に、動画クリップごとの再生速度を0.25倍から2倍に調整する機能も加わりました。長い操作の待ち時間を速めたり、見落としやすい動きをゆっくり見せたりする用途が示されています。

出典:Google Workspace Updates「Adjust video clip playback speed directly in Google Vids」(英語)

速度の操作は、英語の公式ヘルプで動画クリップをクリックまたは右クリックし、「Playback options」から右側のダイヤルを動かすと案内されています。日本語の画面では表記が異なる場合があるため、再生に関する設定を探してください。

出典:Googleヘルプ「Edit a video clip on Google Vids」(英語)

ただし、説明の声を残したまま映像だけの速さを変えると、言葉が指す場面と表示がずれることがあります。そのため、速度を変えた後は、説明が追い付くかを通して再生するところまでを編集に含めます。

私たちは、画面内の小さな文字を読む場面まで一律に速めるより、見せる必要がある操作と、待っているだけの区間を分けるほうが用途に合うと考えます。まずは説明のない区間で試せば、声との対応を保てるか判断しやすくなります。

FAQ

QGoogle Vidsの音声分離では何ができますか?

A動画の音声を独立した音声クリップとして取り出し、映像とは別に移動・削除・トリミングできます。抽出した音声は複数のシーンにまたがって再生できます。

Q個人のGoogleアカウントも対象ですか?

AGoogleの発表では個人のGoogleアカウントも対象です。Google Workspace、Workspace Individualも含まれますが、画面への表示は段階的です。

Q声だけを残してBGMを消せますか?

A今回の発表が示しているのは動画と音声を別トラックへ分ける機能で、混ざった声とBGMを個別に取り出す仕様は示されていません。元の音声に何が含まれるかを確認して試してください。

QGoogle Vidsの動画速度はどこまで変えられますか?

AGoogleが公表した範囲は0.25倍から2倍で、動画クリップごとに調整します。音声抽出とは別の更新です。

Q音声抽出が表示されないときはどうしますか?

A使っているGoogleアカウントとパソコンでの表示を確認してください。公式発表は10月19日から最大15日の段階展開を案内しており、未表示だけで上位プランが必要とは判断できません。

Q抽出した音声をMP3やWAVで保存できますか?

A公式の発表とヘルプには、抽出した音声だけをMP3やWAVとして書き出す手順の案内がありません。Vids内で音声を取り出して編集する機能と、音声ファイルの書き出しは分けて考えてください。

まずは短い説明動画で確かめる

Google Vidsの音声分離は、使いたい説明を残しながら、見せる映像を整えるための更新です。動画全体を作り直す前に原本のコピーで試し、声と画面の対応を保てるかを確かめるところから始められます。

試すこと声・画面・速さを順に確かめる

残す音声の範囲を決めて映像を替え、必要な区間だけ速度を調整します。最後に二重再生、無音、説明と画面のずれを確認してから共有へ進めます。

GLOSSARY

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