Perplexity Computerの定期実行が進化 メールの変化に反応する自動化も可能に
決まった時刻に加えて、取引先からメールが届いた時にも、Perplexity Computerに要約や返信の下書きを任せられるようになりました。
最初の1件は下書きまでに絞り、送信の権限と実行の前後の利用量を確かめてから、続ける範囲を決めましょう。
Perplexity Computer(パープレキシティ・コンピューター)の定期実行が、Automations(オートメーション)という機能に置き換わりました。
これにより、決めた時刻に加えて、メールが届いた時などの出来事をきっかけにも仕事を始められるようになっています。
ただ、メールをきっかけにすると聞くと、意図しない返信や利用量の増えすぎが気になるところです。
そこで、最初の1件は要約と返信の下書きまでに絞り、送信の許可と利用量の減り方を先に確かめておくと、任せる範囲を無理なく広げられます。
Perplexity Computerの定期実行は、Automationsで何が変わったか
Perplexity Computerの定期実行がAutomationsになって変わったのは、仕事を始めるきっかけに「接続したアプリでの出来事」が加わったことと、前回の実行を踏まえて続きから進めるようになったことの2点です。
PerplexityはこのAutomationsの提供開始を公式ブログ(一覧での掲載日は2026年9月29日)で発表し、10月5日付の変更履歴でも、Web版のComputerの機能として案内しています。
対象はComputerのユーザーで、Computer自体は有効な契約のあるPro以上のプランで使えます(2026年10月13日時点)。
この条件に当てはまる場合は、Web版のComputerを開き、Automationsの項目が自分の画面に表示されているかを確かめてください。
出典: Perplexity公式ブログ「Computerが進行中の作業に対する自動化を追加」
時刻で動かす型と、出来事で動かす型の違い
2つの型の違いは、仕事を始める合図が時計なのか、アプリの中で起きた出来事なのかにあります。
時刻で動かす
出来事で動かす
出来事の受け取り先として公式ブログが挙げているのはSlack・Gmail・Outlook・Linear・GitHubの5つで、送信者などの条件を付けて絞り込めます。
検知までの時間が決まっていないため、出来事で動かす型を急ぎの連絡の唯一の確認手段にはせず、担当者の確認を残したうえで使います。最初は、気づくのが少し遅れても困らない作業から試しましょう。
前回の実行を踏まえて、続きから進める
もう1つの変更点は記憶で、Automationsは過去の作業を覚えており、実行のたびに未解決の項目を、前回の実行以降に起きた出来事と照らし合わせると公式ブログは説明しています。
たとえば返信が来ていない問い合わせを追う仕事なら、前回から変わった分だけを拾えるわけです。
ただし、覚えていることと結果が正しいことは別なので、最初の数回は元のメールや資料と照らしておきましょう。
Perplexity Computerの自動化で、メールをきっかけに任せられる仕事
メールをきっかけにしたPerplexity Computerの自動化で最初に任せやすいのは、届いたメールの要点と期限を整理し、返信の下書きを用意するところまでです。
公式ブログの例も、特定の取引先から判断を求めるメールが届いたら、過去のやり取りを要約し、期限を特定して担当者に知らせるというもので、メールを自動で送信する例は載っていません(2026年10月13日時点)。
これを自社の仕事に置き換えると、たとえば取引先からの納期変更の依頼メールを起点に、次のような指示が考えられます。
取引先のA社から、進行中の案件の納期変更を求めるメールが仕事用のGmailに届いたら、該当する案件の注文書と過去のやり取りを確認し、変更点、返答の期限、担当者が判断する内容を整理して、返信の案をGmailの下書きに保存してください。メールの送信と注文書の書き換えは行わず、設定の前に、対象の送信者、接続先、起動の条件、保存先を示してください。
送信者・依頼の種類・保存先・やらないことまで書くのは、対象が広いと関係のないメールにも反応して利用量が増えるおそれがあるためです。
ただし、この文面は入力の一例で、書いたとおりに必ず動くことが保証されているわけではありません。
使う時はA社や注文書の部分を自社のものに置き換え、初回の結果を見て条件を直してください。
下書きの中身にも注意が要り、AIがまとめた文章には、元のメールに無い期日や数量が紛れ込むことがあります。
期日は元のメールのどの文に書かれているかも示すよう指示に加え、AIがもっともらしい誤りを書く現象(ハルシネーション)が起きやすい指示の形は、ハルシネーションを起こすプロンプトの典型パターンで確かめておきましょう。
メールを送って頼むComputer in Emailとは入口が違う
名前の似たComputer in Emailは、本人が専用のアドレスへメールを送るか転送すると作業が始まる機能で、返信は確認済みの送信者本人にだけ届く仕組みです。
届いたメールをComputerが見張って動き出すAutomationsとは入口が違うので、その都度頼みたい1通はComputer in Email、繰り返し届く同じ種類のメールはAutomations、と分けると整理しやすくなります。
Perplexity Computerの自動化の作り方と設定の手順
Perplexity Computerの自動化は、Computerの入力欄に仕事の内容ときっかけを文章で伝えるか、Automationsの画面から新しく作るかの、どちらかで始めます。
始める前に必要なのは、Pro以上の契約と、仕事で使うアプリの接続です。
メールをきっかけにするなら、仕事用のGmailなどをコネクタ(外部のアプリとつなぐ連携機能)で接続しておきます。
メモ画面の名前は英語表記で記しています
公式ブログとヘルプの日本語版は、Automationsを「自動化」、新しく作る入口を「新規の自動化」、Enableを「有効化」、Run nowを「今すぐ実行」と表記しています。お使いの画面で表示が違う時は、同じ意味の項目を探してください。
作成の流れは、次の6つです。
- 任せる仕事を1件に絞り、いま手作業で見ている資料と、結果の置き場所を書き出す
- 仕事用のGmailなど、その仕事で使うアプリを接続する
- Computerの入力欄に、きっかけ(時刻または出来事)・やってほしいこと・結果の保存先・やらないことを書いて送る
- Computerが示した予定と実行内容を読み、対象と条件が合っていれば承認する
- Automationsの一覧で状態がActive(有効)になっているかを見て、時刻の予約なら次回の実行時刻も確かめる
- 初回の結果を元のメールや資料と照らし、条件と指示を直す
3で伝えた時刻は自分のタイムゾーンのものとして扱われるので、「日本時間の毎週月曜9時」のように書いておけば、5で表示される次回の実行時刻とそのまま見比べられます。
こうして作った自動化はクラウドで動くので、PCを閉じていても実行されます(自分の端末の中で動かすPortable Computerまで同じとは限りません)。
作成の時の会話で伝えた前提は、対象の資料や判断条件とともに指示文にも残しておきましょう。
そうしておけば、どの前提で繰り返す仕事を設定したかを、後から自分でも確かめられます。
出典: Perplexityヘルプセンター「Computerのスケジュールされたタスク」
最初の1件に向く仕事の選び方
最初の1件は、うまくいかなくても取り返せる仕事から選びます。
目安は、結果が自分にだけ届くこと、社外へ何も出ていかないこと、元の資料と見比べれば合っているかが分かることの3つです。
反対に、メールの送信や支払い、ファイルの削除のように影響の大きい操作を含む仕事は、下書きの結果が安定した後も、操作の権限と実行前の確認方法を決めてから任せてください。
Perplexity Computerの定期実行で、利用量と送信の許可を確かめる
Perplexity Computerの定期実行を回し続ける前に確かめておきたいのは、実行のたびに使う利用量と、メールを送る操作の許可の2つです。
待機は消費せず、実行した分が利用量になる
Automationsは、きっかけ(トリガー)を見張って待っている間はクレジット(Computerに仕事をさせるたびに減る利用ポイント)を使わず、使うのはComputerが実際に仕事を実行した時だと公式ブログに書かれています。
その実行の分をどこから使うかは契約によって違い、有料の個人向けProには週ごとのComputerの利用枠が順次提供されています。利用画面に「Included in Pro」の表示がある場合は、この枠がクレジットより先に使われます。
自動化の実行にこの枠がどう当たるかまでは公式ヘルプに書かれていないので、Usage(利用状況)のページで、実行前後の残りと更新の時期を確かめます。
各回の消費は、その実行結果の会話にあるUsageで確認し、「Included in Pro」の表示がなければクレジットの残量を見てください。
出典: Perplexityヘルプセンター「How credits work on Perplexity」(英語)
そのうえで、使いすぎを防ぐには実行の回数を減らすのが近道で、時刻の型なら必要な頻度まで間隔を広げ、出来事の型なら送信者や依頼の種類で条件を絞ります。
1回の消費は仕事の複雑さでも変わるので、どの仕事が重いのかは、Perplexity Computerのクレジットを節約する処理強度の使い分けにある、消費と成果を並べて記録する方法で見分けましょう。
送信前に、ツールの設定とスレッドの許可を確かめる
メールの送信については、Gmailの接続で求められる権限に、閲覧に加えて作成と送信が含まれていることを先に知っておきましょう。
接続した時点で送信の権限も渡している状態になるため、送らせない線引きは別に用意する必要があります。
そのための仕組みとして、Automationsでは人の確認を挟む操作を設定の時に指定でき、これとは別に、コネクタのツールごとにAlways ask(常に確認する)という承認の設定があります。
Always askにしたツールではComputerが操作の前に止まり、承認の選び方として「その1回だけ許可する」「そのスレッド(1つの会話のまとまり)の残りで許可する」「拒否する」の3つが案内されています。
見落としやすいのは2つ目の選択肢で、公式の変更履歴には、繰り返しの実行はスレッド単位の許可を引き継ぐと書かれています。
一度「スレッドの残りで許可」を選ぶと、その後の定期実行は確認なしで同じ操作に進めるようになると読み取れるため、送信のように取り消せない操作はその1回だけの許可にとどめましょう。
出典: Perplexity公式の変更履歴「メール内のComputer、GPT-5.6 TerraとLuna、Grok 4.6」
注意Gmailでの設定の場所は、公式ページで確かめられていません
送信に当たるツールをAlways askにする画面の場所は、2026年10月13日時点の公式の変更履歴とGmail連携のヘルプに記載が見当たりません。
コネクタの設定で該当するツールを探し、見つからない時は送信を止める設定を確認できるまで、その連携での自動実行を始めないでください。
返信案をComputer上に表示させ、自分でGmailへコピーする方法でも試せます。
下書きまでをAIに任せ、送信は人が決めるという線の引き方は、AIエージェントの承認フローを閲覧・提案・実行で分ける考え方と同じです。
会社で使う場合は、管理者がコネクタの権限でComputerがアクセスできる範囲と操作を絞ることもできます。
Perplexity Computerの定期実行が止まった時と、以前のタスクの見直し
Perplexity Computerの定期実行が止まったように見える時は、作り直す前に、まず実行の履歴を開きます。
というのも、新しい情報が無かった回は通知が来ないことがあり、通知が無いからといって止まっているとは限らないためです。
ここで同じ内容の自動化を作り足すと、元の自動化と二重に動き、利用量も2回分かかるおそれがあります。
履歴で見る原因は、主に次の3つです。
(1)利用量が残っていない、または予定の時刻にComputerを使えない(その回は実行されずに飛ばされます)
(2)コネクタの認証が切れている(次の実行で再接続を求められます)
(3)指示が曖昧で、追加の入力を待っている(推測では進めず、通知が届きます)
このうちコネクタの同じ問題で失敗が続くと、利用量を使い続けないように、Computerがタスクを一時停止(Paused)にすることがあります。
一時停止になったタスクは、原因を直しても自動では再開しないため、一覧でEnable(有効化)を選んで予定に戻し、抜けた回を埋めたい時はRun now(今すぐ実行)で1回動かしてください。
混同しやすいのが利用枠やクレジットが尽きた時の動きで、公式ヘルプには、実行中のタスクは補充や更新のあと自動で続きから進むと書かれています。
ただし、これは動いている最中の作業(セッション)の話で、一時停止になった定期タスクは別なので、残量が戻った後はAutomationsの一覧で状態がActiveか一時停止かを見てください。
あわせて、見落としたくない自動化は、Settings(設定)のNotifications(通知)で、メールやプッシュ通知でも知らせを受け取る設定にしておきましょう。
止まっている間の仕事を誰がどう補うかまで決めておきたい場合は、生成AIの利用停止に備える社内ルールにある、業務ごとの代替手順の作り方を当てはめられます。
以前の定期タスクは、開いて移行の選択肢を確かめる
以前に作った定期タスク(Scheduled Tasks)はAutomationsの画面に表示され、1件ずつ開くと移行の選択肢が出ると公式ブログは案内しています。
一方で、いつまでに移行が必要かという全員共通の期限や、移行で過去の履歴がどう引き継がれるかは、2026年10月13日時点の公式ブログとヘルプに記載が見当たりません。
期限が分からない以上、複数のタスクがある場合は止まると困るものから1件ずつ開き、指示文・接続しているアプリ・実行の条件が今の仕事に合っているかを見直しておきましょう。
Perplexity Computerの定期実行でよくある質問
QPerplexity Computerの定期実行は何が変わりましたか?
APerplexity Computerの定期実行はAutomations(オートメーション)という機能に置き換わり、決めた時刻に加えて、接続したアプリでの出来事をきっかけに仕事を始められるようになりました。前回の実行を踏まえて続きから進める点も変わっています。
QPerplexity Computerは、メールが届いたら自動で返信を送れますか?
APerplexity Computerでは、Gmailなどに届いたメールをきっかけにした自動化を設定できますが、公式ブログが挙げる例は要約や返信の下書きまでです。送信を含む操作にはコネクタのツールとスレッドの許可も関わるため、権限の設定を確かめ、最初は下書きの保存までに絞って試します。
QPerplexity Computerの定期実行は、パソコンを閉じていても動きますか?
APerplexity Computerの定期実行はクラウドで動くため、パソコンを閉じていても実行されます。自分の端末の中で動かすPortable Computerは仕組みが違うので、同じとは限りません。
QPerplexity Computerの定期実行は、数分ごとに動かせますか?
APerplexity Computerで時刻を決めて繰り返す予約は、最短でも1時間ごとです。メールなどの出来事をきっかけにした時に動き出すまでの速さは、2026年10月13日時点の公式ブログとヘルプに示されていません。
QAutomationsは、待機している間もクレジットを使いますか?
AAutomationsは、きっかけを見張って待っている間はクレジットを使わず、Computerが仕事を実行した時に利用量を使います。有料の個人向けProの週次利用枠は順次提供なので、Usageに表示があるかを確かめ、実行の前と後の残りと各回の消費を確認します。
Qパープレキシティ・コンピューターの自動化が止まった時は、どうすればよいですか?
Aパープレキシティ・コンピューターの自動化が止まった時は、作り直す前に実行の履歴を開き、利用量・コネクタの認証・追加の入力待ちのどれが原因かを確かめます。一時停止になったタスクは自動では再開しないため、原因を直してからEnableで予定に戻します。
Q以前に作った定期タスクは、作り直しが必要ですか?
A以前に作った定期タスクはAutomationsの画面に表示され、開くと移行の選択肢が出るため、作り直しから始める必要はありません。全員共通の移行の期限は2026年10月13日時点で公式に示されていないので、止まると困るタスクから指示と接続を見直します。
最初の1件は下書きまでで試し、初回の結果と次回の予定を確かめる
Perplexity Computerの定期実行(Automations)とは、決めた時刻や接続したアプリでの出来事をきっかけに、Computerが仕事を繰り返し進める機能です。
活用の範囲を広げる前に、要約と返信の下書きまでの自動化を1件作り、初回の結果を元のメールと照らしておけば、送信の許可や利用量でつまずく場面を先に見つけられます。
時刻の予約なら、次回の実行時刻も作った直後に見ておくと確実です。
要点今日は、取り返せる仕事を1件だけ選ぶ
Web版のComputerでAutomationsを開き、決めた取引先からのメールの要約と返信の下書きのように、社外送信を許可しない仕事を1件だけ作ります。
まず送信に当たるツールとスレッドの許可を確かめ、実行の前と後でUsageの残りを見比べましょう。
後で送信まで任せる場合も、内容を見てその1回だけ許可します。