GoogleがGemini製アプリをGoogleサイトへ直接書き出す機能を提供【コードの貼り直し不要】
Geminiで作ったアプリに使い方の説明を添えれば、使う人にも渡しやすくなります。
Googleサイトへの書き出しでコードを貼り直す手間が減る一方、誰に公開するかは自分で決められます。
Geminiで作ったアプリを人に渡すとき、Googleサイトへの書き出しを選べるようになりました。コードを貼り直さずにサイトの下書きへ移せるので、動くアプリと使い方の説明をまとめて届けやすくなります。
ただし、書き出した直後は新規の非公開下書きであり、公開する相手はその後に決める仕組みです。2026年10月20日時点の公式情報をもとに、操作の流れと組織アカウントの条件を確認しましょう。
GeminiのGoogleサイト書き出しで何が変わる?
Gemini(ジェミニ)のGoogleサイト書き出しは、対話型アプリを新しいサイトの下書きへ直接渡す機能です。Googleは10月19日付の発表で、コードのコピーもアプリの作り直しも不要と説明しています。
この書き出し(エクスポート)を使うと、受け取ったGoogleサイト側で説明文などのコンテンツを追加し、公開・共有へ進められます。たとえば、研修用クイズに対象者や操作方法を添える使い方が考えられますが、これは機能を踏まえた活用案です。
出典: Google Workspace Updates「Publish interactive apps from the Gemini app to Google Sites」(英語)
| 場面 | 行うこと | 受け渡すもの |
|---|---|---|
| Geminiで作成 | 指示を出して動作を調整 | 対話型アプリ |
| Googleサイトへ書き出し | アプリを新規サイトへ渡す | 非公開の下書き |
| Googleサイトで公開 | 説明や閲覧者を決める | 公開先を設定したサイト |
ここでいうアプリは、GeminiのCanvasで作る操作可能なコンテンツを指します。文書をGoogleドキュメントへ出力する操作とは対象が違うため、文章の回答画面で同じメニューを探すより、作成したアプリを開くところから始めると迷いません。
GeminiからGoogleサイトへ書き出す流れ
GeminiからGoogleサイトへ渡す入口は、公式の英語表記でExport > Google Sitesです。手元の画面に対応する項目が表示されたら、次の順で下書きから共有先の確認まで進めます。
- Geminiで対象アプリを開く。入力と結果が想定どおりかを、公開前の内容で確かめます。
- ExportからGoogle Sitesを選ぶ。新しいGoogleサイトの非公開下書きが開くことを確認します。
- サイトに説明を足してプレビューする。使う人が操作を理解できるか、画面幅を変えて点検します。
- 公開先を決めてから公開する。Googleサイトの共有画面で閲覧対象を選び、内容が整った段階で公開へ進みます。
「公開」と「全員が見られる」は分けて確認する
Googleサイトの共有では、「公開済みサイト」の対象を「制限付き」または「公開」から選べます。職場・学校では別の選択肢が表示される場合もあるので、社内向けなら自社で許可された閲覧範囲に合わせてください。
その際、サイトの見た目が完成していても、閲覧対象を確かめる前に顧客へURLを送らないようにします。プレビューで動くことと、渡す相手が適切な権限で使えることは、確認する対象が異なります。
出典: Googleサイトヘルプ「サイトを公開して共有する」
スマホでの書き出しと、その後の編集は別の話
Googleの発表ではWeb・Android・iOSで利用可能とされていますが、Googleサイトのヘルプはサイト編集にパソコンが必要と案内しています。
そのため、スマホから書き出す場合も、説明文の追加や公開前の調整はパソコンで行うつもりで準備するのが確実です。
出典: Googleサイトヘルプ「Googleサイトを利用するために必要なもの」
Googleサイトへ書き出せるGeminiの利用条件
Googleが示す対象は、GeminiアプリへアクセスできるGoogle Workspace顧客・Workspace Individual契約者・個人Googleアカウントのユーザーです。これに加え、組織で使う場合はGoogleサイト側の権限を満たす必要があります。
- Geminiアプリを利用できるアカウントで対象アプリを開いている
- 組織でGoogleサイトとGoogleドライブが有効になっている
- 対象ユーザーにサイトの新規作成と編集が許可されている
今回の書き出し専用に新しい管理項目は追加されませんが、既存のSites・Driveポリシーはそのまま適用されます。管理者には「Geminiは使える」だけで終えず、そのユーザーがサイトを作成・編集できるかまで確認を依頼しましょう。
設定を確認する場所は、管理コンソールの「アプリ」→「Google Workspace」→「サイト」です。管理者はサービスの状態を確認し、「新しいGoogleサイト」の「サイトの作成と編集」で、対象の組織部門に作成・編集が許可されているかを見ます。
出典: Google Workspaceヘルプ「ユーザーに対してGoogleサイトを有効または無効にする」
確認組織の許可は利用者ごとに見る
同じ会社でも、所属部門やアクセスグループによって利用できるサービスが異なります。同僚の画面で使えたことだけを根拠にせず、試す本人のアカウントを指定して確認するのが確実です。
Geminiの書き出しが表示されないときは
GeminiにGoogleサイトへの書き出しが見当たらなければ、まず対話型アプリを開いているかを見直します。次にログイン中のアカウントとGoogleサイトの権限を確認すれば、操作対象の違いと組織の制限を順に切り分けられます。
- 対象がアプリか。テキストの回答や通常の文書と取り違えていないかを見る
- 使うアカウントが合っているか。個人用と会社用のどちらで開いているかを確かめる
- サイトを作成・編集できるか。会社・学校のアカウントなら管理者へ照会する
この確認でも項目が見つからない場合は、利用した端末とアカウントを控えて、管理者やGoogleのヘルプへ表示状況を照会します。日本語の正確なメニュー名や個別アカウントでの表示は、利用中の画面で確かめる必要があります。
注意公式で確かめられる範囲を押さえる
発表で説明されている出力先は新規サイトの下書きです。既存サイトへの自動追加や、出力後のGeminiとの自動同期を前提にせず、更新時にどこを直すのかも試作で確かめてから運用へ移します。
社外に渡す前に公開先とデータを点検
Googleサイトへの書き出しで受け渡しは短くなりますが、アプリの入力内容や保存データを誰が見られるかは、サイトの公開範囲とあわせて点検する必要があります。とくに情報を保存するアプリでは、画面に見える文章だけで判断できません。
GoogleのCanvasセキュリティヘルプでは、ユーザー間でデータを共有するアプリは、公開リンクを知る人が関連データを閲覧・編集できると説明しています。これはCanvasの一般的な共有の説明なので、Sitesへ書き出したアプリのデータ保護まで自動で変わると考えないことが肝心です。
出典: Geminiアプリヘルプ「GeminiアプリにおけるCanvasの安全性とセキュリティ」
試作では顧客名や実際の注文情報を入れず、ダミーデータで確認します。計算ツールなら入力値と期待する結果を並べて照合し、保存する機能があるなら別の利用者に何が見えるかも点検してから、渡す範囲を広げましょう。
作成・書き出しで進むこと
共有前に人が確かめること
こうした確認は、プロンプトを工夫する作業と分けて管理すると漏れにくくなります。社内データをAIへ渡す前の保全ルールも参考に、試作に使うデータと公開判断の担当者を先に決めておきましょう。
また、便利になった書き出し機能を社内へ広げるなら、生成AIの利用ルールに入力してよい情報と、外部公開してよい成果物を分けて記載します。禁止業務から決める社内ルールに沿って整理すれば、作成を任せる範囲と、人が共有を判断する場面が明確になります。
FAQ
QGeminiからGoogleサイトへ書き出す方法は?
A対象の対話型アプリで、公式の英語表記「Export > Google Sites」を選びます。新規の非公開下書きが開くので、説明や共有先を確認してから公開へ進みます。
Q書き出すと自動で一般公開されますか?
A書き出し直後は非公開の下書きです。Googleサイトで内容と公開対象を確認し、公開操作を行うまで一般公開される仕組みではありません。
Q既存のGoogleサイトにも自動で追加されますか?
A公式発表で説明されているのは、新規サイトの下書きへの書き出しです。既存サイトへの自動追加に対応しているとは、この発表からは確認できません。
Q会社のGoogle Workspaceでも利用できますか?
AGeminiアプリへアクセスできるGoogle Workspace顧客は対象ですが、Googleサイトの利用と新規作成・編集が許可されている必要があります。所属部門の設定を管理者に確認します。
Qスマホだけで編集から公開まで終えられますか?
A書き出し機能はWeb・Android・iOSが対象ですが、Googleサイトのヘルプはサイト編集にパソコンが必要と案内しています。書き出した後の調整用にパソコンを用意すると確実です。
Q顧客情報を入れたアプリをそのまま共有してよいですか?
Aまずダミーデータで動作とデータの見え方を確認します。サイトの公開範囲だけで判断せず、アプリ側の共有設定や保存データの閲覧範囲を確かめてから業務利用を判断してください。