ネオクラウドとは

ネオクラウドとは、AIの計算に欠かせないGPUの提供に特化した、新興のクラウド事業者の業態を指す呼び名です。「ネオ」は新しいという意味。あれもこれも揃える総合店ではなく、GPUという一点に絞った専門店、と考えると分かりやすいでしょう。

従来のクラウドとの違い

これまでのクラウドの主役は、AWSやGoogle Cloudに代表されるハイパースケーラーでした。データの保管、データベース、計算など幅広いサービスを総合的に揃えるのが強み。一方ネオクラウドは、GPUをすぐ・たくさん・できるだけ安く使えることに的を絞って設計されています。AIの学習推論には大量のGPUが要るため、その一点を磨いた専門事業者として存在感を増してきました。明朗な料金や、必要なときに素早く確保できる点を打ち出すところが多いのも特徴です。

なぜ台頭したのか

背景にあるのは、生成AIの普及によるGPU需要の急増です。AIを作る・動かすには高価なGPUが大量に必要で、その奪い合いが起きています。総合型クラウドだけでは供給が追いつかない場面も出て、GPU調達に集中する専門事業者の出番が生まれました。経営の視点では、AIの計算基盤を「自前で持つか、借りるか」を考えるときの選択肢が増えたという意味を持ちます。大量のGPUを動かせばそれだけ電力も食うため、データセンターの電力効率(PUEなどの指標)とあわせて、コストを見る目が欠かせません。

経営から見た意味

自社でAIを本格的に開発・運用する段階になると、「どこのGPUを借りるか」は無視できないコスト判断になります。ネオクラウドは、その候補としてハイパースケーラーと並ぶ存在。ただし、特化型ゆえに総合的なサービスの幅では及ばない面もあり、用途しだいで使い分けるのが現実的です。AIインフラの調達先が多様になってきた、という流れを押さえておくと役立つでしょう。

Topic多くは「暗号資産マイニング」から来た

ネオクラウドの代表格とされるCoreWeaveは、もとはAI企業ではありませんでした。2017年に「Atlantic Crypto」という名前で創業し、当初は北米有数のイーサリアム(暗号資産)の採掘業者だったのです。採掘に使う大量のGPUは、のちにAIの学習に使われるものと同じ種類。暗号資産の価格が落ち込んだ局面で、安く出回ったGPUを買い集め、2019年にGPUクラウドへ事業を切り替えました。これはChatGPTが火をつけるAIブームの前夜のこと。AIブームの裏側には、こうして採掘からAIへとGPUが流れ込んだ経緯があるわけです。

ネオクラウドに関するよくある質問

ネオクラウドと、AWSなどの大手クラウドはどちらを選ぶべきですか?
優劣ではなく用途しだいです。GPUを安く大量に使いたいならネオクラウド、ストレージやデータベースなど幅広い機能も一緒に使いたいなら総合型の大手が向きます。両方を併用する企業もあります。
ネオクラウドはなぜGPUを比較的安く提供できるのですか?
GPUの調達と提供に集中し、多年契約での大量仕入れなどで単価を抑える例があるためです。総合型のように幅広い設備を抱えないぶん、GPUに資源を集中できる点も背景にあります。

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