ハイパースケーラーとは

ハイパースケーラーとは、世界中に巨大なデータセンターを持ち、需要に合わせて際限なく規模を広げられる、超大規模なクラウド事業者のことです。代表格はAmazon Web Services(AWS)、Microsoft AzureGoogle Cloudの3社。いまの生成AIを動かす計算力の大半は、こうした一握りの事業者の設備の上で生まれていますAIを語るうえで避けて通れない「裏方の主役」になります。

英語表記:hyperscaler

どれくらい巨大なのか

規模は、ふつうの会社のサーバー室とは比べものになりません。1つの施設に数千台のサーバーを並べ、世界全体では数百万台規模のコンピューターを動かしているとされます。可用性(止まりにくさ)やバックアップ体制も強く、100を超える幅広いサービスをそろえているのが特徴でしょう。解説によっては、世界のクラウド基盤の6割超を、ごく少数の事業者が握っているとも言われます。シェアの正確な数字は調査で揺れますが、強い寡占であることは間違いありません。

なぜAI時代に重要なのか

生成AIの学習推論には、大量のGPU・電力・土地が要ります。これらをまとまった規模で用意できるのは、現実にはハイパースケーラーくらいしかありません。つまりAIを本格的に使う企業の多くは、どこかのハイパースケーラーの上で動かすことになるわけです。どの事業者を選ぶかは、AIの速度や利用料だけでなく、自社のデータをどの国のどの設備に預けるかという問題にも直結します。便利さの裏で、特定の事業者への依存が強まりすぎていないか。ここは経営として見ておきたい論点でしょう。

Topic名前の「ハイパー」が指すもの

ハイパースケーラーの「ハイパー(超)スケール」は、需要が増えるたびに、際限なく規模を拡張できる設計思想から生まれた言葉です。注文が殺到しても、サーバーを足していけば破綻せずに伸ばせる。この「いくらでも大きくなれる」前提こそが、ふつうのデータセンターとの決定的な違い。AIのように一気に計算需要がふくらむ用途と、相性がよかったわけです。

ハイパースケーラーに関するよくある質問

日本のクラウド会社もハイパースケーラーに含まれますか?
一般にハイパースケーラーと呼ばれるのは、AWS・Microsoft Azure・Google Cloudなど世界規模の数社です。日本のクラウド事業者はデータセンターの規模の桁が異なるため、通常はこの呼び方に含めません。
自社でAIを使うのに、ハイパースケーラーは必ず必要ですか?
小規模な利用なら必須ではなく、各社が提供するAIのサービスや国内のクラウドでも始められます。ただし大規模な学習や大量の処理になると、計算力の都合でハイパースケーラーの基盤を使う場面が増えます。

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