A2Aとは

A2Aとは、開発元のちがうAIエージェントどうしが、互いに会話して連携できるようにするための共通ルール(プロトコル)です。Agent2Agent(エージェント・トゥ・エージェント)の略で、プロトコルとは機械どうしがやり取りするための共通の約束事を指します。Googleが2025年4月に発表し、同年6月にはLinux Foundationへ移管されて、特定の企業に縛られないオープンな標準として運営されています。複数のAIエージェントが手分けして働くマルチエージェントを、会社や製品の枠を越えて実現するための土台です。

MCPとの違い

よく一緒に語られるMCPとは、役割が異なります。MCPはAIエージェントを道具やデータにつなぐ「道具との連携」の規格、A2Aはエージェントどうしをつなぐ「相手との連携」の規格です。両者は競い合うものではなく、互いを補い合う関係にあります。たとえるなら、MCPがAIに道具の使い方を教える仕組み、A2AはAIどうしが協力するための共通言語、というイメージです。

TopicAIエージェントも「名刺」を持つ時代

A2Aでは、それぞれのエージェントが「Agent Card(エージェントの名刺)」を公開します。自分はどんな仕事ができるのかを記したもので、相手はこの名刺を見て「この相談はあなたに任せよう」と判断する仕組みです。やり取りにはHTTPやJSONといった、ふだんのWebと同じ技術が使われており、人どうしが名刺交換して仕事を頼み合う様子によく似ています。Linux Foundationへの移管時には100社を超える企業が支持を表明しました。

A2Aに関するよくある質問

取引先のAIエージェントとつなぐと、自社の中身まで見られてしまいませんか?
A2Aは設計方針の一つに「不透明な実行(Opaque Execution)」を掲げています。公式仕様は「エージェントは、内部のロジック・記憶・独自の道具をさらすことなく協力できる。やり取りは、宣言した能力と受け渡した文脈にもとづく」と述べています。相手に見えるのは「何ができるか」と渡した情報だけで、社内の処理手順やデータの持ち方までは開きません。
数時間かかるような仕事も任せられますか?
想定されています。公式仕様は設計方針として「A2Aは長時間かかる作業を標準で支えており、エージェントや利用者がつながり続けていない状況にも対応する」と述べています。依頼を投げたあと回線をつなぎっぱなしにする必要はなく、進み具合を後から確かめる使い方ができます。

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