Gemini 3.8 Flash(ジェミニ3.8フラッシュ)の性能・料金を解説【Geminiアプリや検索でも提供】
複雑な開発やAIエージェントの仕事を、より任せやすくなる新モデルが登場しました。
ただ、長い処理では使用量も増え得ます。
料金が変わる時期まで押さえて、小さく試してみませんか?
Googleは2026年9月2日、Gemini 3.8 Flash(ジェミニ3.8フラッシュ)を発表しました。ソフトウェア開発や長時間のAIエージェントなど、複数工程を伴う仕事の改善が中心です。
APIのStandard料金は2026年12月31日まで1Mトークン当たり入力約0.75ドル(約120円)、出力約3.75ドル(約600円)。2027年1月1日からそれぞれ約1.50ドル(約240円)、約7.50ドル(約1,200円)に切り替わるため、現行価格だけで本番利用を決めないことが大切です。
複雑タスクから小さく試す
新モデルは性能改善の一方で、複雑な処理でより多くのトークンを使う場合があります。品質、速度、トークン量を同時に比べるのが安全です。
Gemini 3.8 Flashとは
このモデルは、Gemini 3.7 Flashを基盤にした一般提供(GA)モデルです。Googleは改善分野として、ソフトウェアエンジニアリング、長時間エージェント、専門的な複数ステップタスクを挙げています。
開発
コーディングと修正の連続処理
長時間
複数の操作をまたぐエージェント
多段階
専門知識とツール利用を伴うタスク
ただし、「Flashなら必ず軽い」とは限りません。複雑な問題では推論やツール呼び出しが増え、使用トークンが増えることがあるとGoogleは説明しています。
Gemini 3.8 Flashの性能はどこまで上がったか
Google Cloudの公式比較では、開発者向け評価の多くでGemini 3.7 Flashを上回りました。ただしHumanity’s Last Examは3.7 Flashがわずかに上で、すべての指標が一律に向上したわけではありません。
Gemini 3.8 Flashと3.7 Flashの公式ベンチマーク
| 評価ベンチマーク | 3.8 Flash | 3.7 Flash |
|---|---|---|
| Terminal-bench 2.1 | 90.8% | 81.6% |
| SWE-Bench Pro | 61.6% | 60.4% |
| SWE-Atlas | 51.9% | 48.0% |
| τ³-bench Banking | 38.1% | 30.9% |
| CharXiv(Multimodal) | 86.2% | 84.5% |
| GDP.pdf | 35.0% | 34.0% |
| Humanity’s Last Exam | 45.4% | 45.7% |
判断はベンチマークの大小ではなく、実際の入力で正答率と手直し時間を測るのが確実です。比較の背景はGemini 3.7 Flashの性能・料金解説とGemini 3.7系の評価観点も参考になります。
なお、Google DeepMindは別枠でHLE-Verifiedの54.9%も公表しています。
これは3.8 Flash単独の数値で、3.7 Flashとの比較値は公表されていません。
出典: Google Cloud公式「Developer’s guide to Gemini 3.8 Flash」(英語) / Google DeepMind公式モデルページ(英語)
Gemini 3.8 Flashの料金は2027年1月に変わる
Gemini APIのStandard料金は、2026年12月31日までと2027年1月1日以降に分かれます。出力料金にはThinking tokens(推論に使うトークン)が含まれます。
Standardの1Mトークン当たり料金
| 期間 | 入力 | 出力 |
|---|---|---|
| 2026年12月31日まで | 約0.75ドル(約120円) | 約3.75ドル(約600円) |
| 2027年1月1日以降 | 約1.50ドル(約240円) | 約7.50ドル(約1,200円) |
長期運用の採算は2027年の単価で試算し、公式表にある別の処理モードとは条件を分けてください。単価だけの「最安」比較は判断を誤るおそれがあります。
過去世代との費用感はGemini 3.6 Flashの料金・性能解説で確認できます。
注意アプリ契約とAPI従量課金は別
Google AI Pro/Ultraの月額プランと、Gemini APIのトークン料金は同じものではありません。契約画面とAPI請求を分けて確認してください。
出典: Google AI for Developers「Gemini Developer API pricing」(英語)
Gemini 3.8 FlashのAPI仕様
APIのモデルIDはgemini-3.8-flash。テキスト、画像、動画、音声、PDFを入力でき、出力はテキストです。
Gemini 3.8 Flashの主要仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 入力上限 | 1,048,576トークン |
| 出力上限 | 65,536トークン |
| Thinking level | low / medium / high |
| minimal | 非対応 |
コンテキストウィンドウはAIが一度に読める範囲のこと。入力は約100万トークンですが、出力は65,536トークンが上限なので取り違えないようにします。
出典: Google AI for Developers公式仕様(英語)
アプリ・検索・APIでの提供先
一般利用者向けは、Google AI Pro/UltraのGeminiアプリとGoogle検索のAIモード、Gemini in Sheetsへ展開されます。開発者向けはGoogle AI StudioやGemini API、企業向けはGemini Enterpriseが主な窓口です。
- アプリ/検索: モデル選択画面に3.8 Flashが表示されるか確認
- API: Google AI StudioでモデルIDと対応機能を確認
- 企業利用: 管理者設定とデータ取り扱いを先に確認
モデルが表示されない場合は、契約対象とモデル選択画面を確認します。GeminiアプリとGoogle AI Studioでモデルを選ぶ手順も参考になります。
Gemini 3.7 FlashとGemini 3.8 Flashの使い分け
新モデルは全面的に置き換えるより、複雑なタスクだけから比較するのが現実的です。Googleも効率優先の仕事では低いThinking level、またはGemini 3.7 Flashの継続利用を案内しています。
切り替えはモデル名ではなくタスクで分けると、品質向上とコスト増の両方が見えます。世代間の選び方はGemini Flashモデルの比較も併せて参考になります。
導入前に比較する指標
モデル比較では、正解したかだけでなく、何トークンと何分の手直しが必要だったかまで測ります。単価が同じでも、出力トークンが増えれば総額は増えるからです。
推奨固定する4つの評価指標
タスク成功率
完了条件を満たした割合
手作業修正時間
人が完成まで直した分数
応答時間
実行から結果取得までの時間
トークン数
入力、出力、Thinkingの実測値
Googleはハルシネーションに加え、複雑性による遅延やタイムアウトも制限として挙げています。外部ツールへ書き込むワークフローでは、失敗時に再実行できる設計を用意してください。
出典: Google DeepMind公式Model Card(英語)
よくある質問
QGemini 3.8 Flashとは何ですか?
AGemini 3.7 Flashを基盤に、ソフトウェア開発や長時間エージェントを改善したGoogleのAIモデルです。
QGemini 3.8 FlashのAPI料金はいくらですか?
AStandardは2026年12月31日まで1Mトークン当たり入力約0.75ドル(約120円)、出力約3.75ドル(約600円)で、2027年1月1日からそれぞれ約1.50ドル(約240円)、約7.50ドル(約1,200円)です。円換算は2026年9月時点、約1ドル160円で計算した参考値です。
QGemini 3.8 FlashはGeminiアプリで使えますか?
AGoogle AI Pro/Ultraの対象としてGeminiアプリへ展開されます。表示されない場合はアカウントや地域、管理者設定を確認してください。
QGemini 3.8 Flashの最大トークン数はいくつですか?
A入力上限は1,048,576トークン、出力上限は65,536トークンです。入力と出力の上限は別に管理されます。
QGemini 3.8 Flash Cyberと同じモデルですか?
Aいいえ。Gemini 3.8 Flash Cyberは同日に発表されたサイバーセキュリティ向けの別モデルです。