Gemini 3.7 Flash(ジェミニスリーポイントセブンフラッシュ)とは
Gemini 3.7 Flashとは、Googleが2026年8月13日に一般提供した、文章・画像・動画・音声・PDFを扱える推論モデルです。大量の情報を読みながら、コーディングやWeb操作、AIエージェントの処理を行う用途を想定したモデルとして位置づけられています。
英語表記:Gemini 3.7 Flash
2026年8月16日時点で、Gemini APIのモデルIDはgemini-3.7-flash、提供状態はStable(検証段階を終えた安定版)です。入力できる量は約105万トークン(1,048,576トークン)、出力は約6万5千トークン(65,536トークン)まで。トークンはAIが文章やデータを区切る細かな単位で、長い報告書や大きなコード一式をまとめて渡せる広さがあります。ただし、容量内に収まることは、全内容を正確に判断できる保証ではありません。
どの業務に向くのか
文章だけでなく、画像、動画、音声、PDFを同じ依頼に含められるため、複数形式の資料を横断する調査、仕様書と画面を見比べる開発支援、長い会議記録と添付資料の整理などが候補です。Function Calling(外部システムの機能をAIから呼び出す仕組み)、File Search(登録しておいた資料の中から関連箇所を探す機能)、Google検索や地図による情報補完、コード実行にも対応します。
一方、出力は文章のみで、画像生成、音声生成、リアルタイム対話用のLive APIには対応していません。入力できるデータ形式と、作り出せるデータ形式は別です。製品選定では「画像を読める」ことを「画像を作れる」ことと取り違えないようにしましょう。
既存システムから移すとき何を確認するのか
Googleは以前のモデルから移行する際、回答のばらつきを調整するtemperature、top_p、top_kなどの引数と、モデル回答を途中まで先に埋める設定を削除するよう案内しています。残したままモデル名だけを変えると、エラーや想定外の挙動につながる可能性があるためです。
2026年8月時点の公式案内では、料金は2026年12月31日まで、100万トークン当たり入力約0.75米ドル、出力約3.75米ドルの導入価格です。2027年1月1日以降は入力約1.50米ドル、出力約7.50米ドルと、いずれも2倍の水準。本番移行前に、典型的な入力で回答品質、応答時間、出力量、ツール呼び出しの成功率、月額費用を測り、旧モデルへ戻す手順も用意すると安全です。
Topic「考えない」設定minimalは選べない
Gemini 3.7 Flashの思考レベルはlow、medium、highの3段階です。公式モデルページによるとminimalは非対応で、指定するとエラーになる仕様。Flashという名前から思考処理を完全に切れると想像しがちですが、最も軽い設定はlowです。速度や費用を詰めるときは、存在しない設定値を使うのではなく、lowで実際の応答時間と出力量を測ります。
Gemini 3.7 Flashに関するよくある質問
- Gemini 3.7 Flashで画像を生成できますか?
- 画像を入力して内容を読み取れますが、公式モデルページでは画像生成は非対応です。画像を作る業務には、画像出力に対応した別モデルを選びます。
- Gemini 3.7 FlashはLive APIで使えますか?
- 公式モデルページではLive APIは非対応です。リアルタイムの音声・映像対話が必要な場合は、Live API対応モデルを別に確認します。
- 100万トークンを入力すれば長文を正確に要約できますか?
- 入力枠に収まっても正確性は保証されません。実際の長文資料で重要事項の抜け、数値の取り違え、末尾の指示への追従を評価し、必要なら資料を分割します。