HY-World 2.0とは

HY-World 2.0とは、Tencentの混元(Hunyuan)チームが公開した、3D空間そのものを作るための世界モデルです。文章、1枚の画像、複数方向から撮った画像、動画のいずれからでも、立体として扱えるデータを起こします。公式の技術レポートは、3D世界の再構成・生成・シミュレーションを1つで担うマルチモーダルな世界モデルと位置づけています。2026年8月時点の情報です。

何を入れると、何が出てくるのか

入口はテキスト、単一視点の画像、複数視点の画像、動画の4通り。出口はメッシュやガウシアンスプラッティングといった3D表現です。

メッシュは面をつなぎ合わせて形を作る昔ながらの方式、ガウシアンスプラッティングは細かな粒の集まりとして空間を表す新しい方式にあたります。どちらもゲームエンジンや映像制作の道具が読み込める形式なので、出てきたものを眺めて終わりにせず、次の制作工程へそのまま渡せます。

公開の経緯とシリーズの系譜

公式リポジトリの履歴によれば、2026年4月16日に技術レポートと一部のコード、あわせてWorldMirror 2.0の推論コードと重みが公開されました。続けて5月11日にHY-Pano 2.0の推論コードと重み、5月18日に世界生成の推論コードとWorldStereo 2.0が出ています。

系譜としてはHunyuanWorld 1.0、HY-World 1.5を経た2世代目。中国語では「混元世界模型2.0」「混元3D世界模型2.0」の表記も使われるため、日本語の記事でどちらの名前を見ても同じものを指していると考えて差し支えありません。文章を扱う大規模言語モデルHy3も同じ混元ブランドの下にありますが、担当する分野は別です。

同じ世界モデルでも立ち位置が違う

世界モデルは、AIが「この先どうなるか」を内側に持つ考え方の総称です。HY-World 2.0はそのなかでも、空間の見た目と構造を3Dデータとして残すことに重心を置いています。

同じく世界モデルを掲げるマーブルが、誰でもブラウザから使えるサービスとして提供されているのに対し、こちらはコードと重みを配って各自の環境で動かす形。手軽さを取るか、手元で組み込む自由度を取るかで選び分けることになるでしょう。

Topic学習の成果そのものを、配ってしまう

3D空間を作るモデルは各社が力を入れている分野ですが、この公式リポジトリは論文や仕組みの説明だけでなく、学習の成果そのものにあたるモデルの重みまで段階的に公開しています。作り方は見せるが中身は自社サービスの中に留める、という進め方が多いなかで、手元の環境で動かして確かめられる状態に置いた点が目を引きます。試す側からすると、性能の主張を自分で検証できる意味は小さくありません。

HY-World 2.0に関するよくある質問

HY-World 2.0とHunyuanWorldは同じものですか?
HunyuanWorldがシリーズ名、HY-World 2.0がその2世代目にあたる名前です。公式リポジトリは1.0から1.5を経て2.0へ更新されたと説明しており、別々の製品ではありません。
Hy3とHY-World 2.0は、同じシリーズですか?
どちらもTencentの混元系ですが、役割が異なります。Hy3は文章を扱う大規模言語モデルで、HY-World 2.0は3D空間を作る世界モデルです。同じ看板の下にある別分野の取り組みと考えてください。
HY-World 2.0は誰でも入手できますか?
公式リポジトリで推論用のコードとモデルの重みが公開されており、添付のライセンス条件のもとで入手できます。ブラウザを開けばすぐ動くサービスとは提供の形が違い、実行する環境は自分で用意する前提です。

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