DeepMind(ディープマインド)とは

DeepMindとは、Googleの傘下にあるAI研究所です。2010年にロンドンで生まれ、2014年にGoogleが買収しました。囲碁AI「AlphaGo」や、タンパク質の形を予測する「AlphaFold」といった成果で世界に名を知られています。今はGoogle DeepMindとして、対話AIGeminiも開発している、AI研究の最前線にいる組織です。

ゲームから科学まで、難問を解いてきた研究所

初期の注目株は、画面の画素と得点だけを手がかりに、Atariの49種類のゲームを一から覚えたAIDQN」。そして名を一躍有名にしたのが、囲碁AIAlphaGoです。2016年3月、世界タイトル18回のイ・セドル氏に4勝1敗で勝利し、その対局は世界で2億人以上が見守りました。囲碁は打ち手の組み合わせが膨大で、コンピュータには難しいとされてきただけに、この勝利は大きな衝撃を与えたものです。ChatGPTが広く知られるようになる、6年ほど前の出来事でした。その後はタンパク質の立体構造を予測するAlphaFoldなど、ゲームを超えて科学の難問へと挑戦の場を広げていきました。

Googleとの関係

ここで整理しておきたいのが、DeepMindとGoogleの関係です。DeepMindはもともと英国の独立した会社で、後にGoogleの一員になった研究所にあたります。2023年4月には、Google ResearchのBrainチームと統合し、Google DeepMindという1つの組織になりました。私たちが使うGeminiも、ここで開発されています。「Google」と一括りにせず、その中核を担うAI研究所だと捉えるとわかりやすいでしょう。

TopicゲームAIの研究所から、ノーベル賞が生まれた

2024年10月9日、DeepMindの共同創業者デミス・ハサビス氏と、同僚のジョン・ジャンパー氏にノーベル化学賞が贈られると発表されました。賞の半分を2人で分け合い、残る半分はタンパク質を設計する研究のデビッド・ベイカー氏へ。2人の受賞理由は「タンパク質の構造予測」。タンパク質がどんな形に折りたたまれるかは、1970年代から研究者が挑んできた難問でした。2人が2020年に発表したAlphaFold2は、研究者が見つけてきた約2億種類のタンパク質の、ほぼすべての構造を予測しています。ノーベル財団の発表時点で、190か国の200万人以上が使っていました。囲碁で腕を磨いた研究所から、化学賞の受賞者が生まれたわけです。

DeepMindに関するよくある質問

DeepMindを創業した人たちは、いまどこにいるのですか?
共同創業者のデミス・ハサビス氏は、統合後のGoogle DeepMindでもCEOを務めています(2026年9月時点の公式サイト)。同じく共同創業者のムスタファ・スレイマン氏は2024年3月にMicrosoftへ移り、新設のMicrosoft AIのCEOとして、Copilotなどの消費者向けAIを率いることになりました。
AlphaGoは、その後どう進化したのですか?
2017年10月に発表したAlphaGo Zeroは、人間の棋譜を一切使わず、でたらめな手から自分自身と打つだけで囲碁を覚えました。以前の版は人間の対局数千局から学んでいましたが、Zeroはわずか3日間の学習で、その旧版に100戦100勝しています。

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