Custom GPTs(カスタムジーピーティーズ)とは

Custom GPTsとは、ChatGPTを特定の目的に合わせて設定した、カスタム版のChatGPTです。OpenAIが2023年11月6日に発表した機能で、役割の指示や参考資料をあらかじめ組み込んでおき、「○○専門のアシスタント」として呼び出せます。

英語表記:GPTs / custom GPTs(提供:OpenAI)

OpenAIは、このカスタムGPTを2026年12月11日に提供終了する予定だと公式ヘルプで案内しています(2026年10月時点)。後継として勧められているのは「プラグイン」という新しい仕組みで、作ったものを移すための機能も、アカウントごとに順次用意される予定です。

名前が紛らわしいので、先に整理しておきましょう。「GPT」だけならAIモデルの名前、「GPTs」や「カスタムGPT」は、そのモデルで動くChatGPTに指示や資料を足して仕立てたものです。OpenAIのヘルプも「GPTs(カスタムGPTとも呼ぶ)」と書いていて、後の2つは同じものを指します。

組み込めるもの、組み込めないもの

作り手が設定する中身は、大きく3つあります。ふるまいや口調を決める「指示」、参考にさせる資料を預ける「知識」、Web検索や画像生成といった「機能」です。プログラムを書く必要はなく、会話しながら作る方法と、設定画面に直接書き込む方法を選べます。

外部のサービスとつなぐ方法は2通りです。利用者が接続済みのサービスを使う「アプリ」と、作り手が接続先を自分で定義する「アクション」。1つのカスタムGPTで使えるのは、どちらか一方に限られます。

使ううちに覚えて賢くなる、と期待されがちですが、そこは違います。カスタムGPTは、保存されたメモリも、カスタム指示も、過去の会話も使いません。会話は毎回まっさらな状態から始まるので、覚えておいてほしいことは、指示か知識に入れておくことになります。

いま、誰が使えて誰が作れる?

使うだけなら、プランを問いません。ChatGPTにログインしていれば、無料プランの利用者も、公開されたカスタムGPTや、自分に共有されたカスタムGPTと会話できます。

一方で、個人向けのプラン(Free・Go・Plus・Pro)では、新しいカスタムGPTの作成と公開ができなくなっています(2026年10月時点)。すでに作ったものは引き続き使えますが、編集には対象の有料プランと権限が要ります。法人・教育機関向けのBusiness・Enterprise・Eduでは、作成や公開ができるかどうかを、ワークスペースの設定と権限が決める形です。

2026年12月の提供終了に、どう備える?

終了は、すべてのプランに関係します。予定日は2026年12月11日で、延期が認められた一部のEnterpriseワークスペースだけ、2027年2月11日まで延びます。Enterpriseでは、新規の作成も2026年10月26日に締め切られる予定です。日程は変わることがあるため、自分のアカウントやワークスペースに届く通知を正としてください。

移行は、作った本人が「マイGPT」の画面から行います(Enterpriseでは管理者も可能)。指示はプラグインの中の「スキル」に、知識のファイルは「参照ファイル」に、接続済みのアプリはそのままアプリとして引き継がれます。

引き継がれないものが3つあります。選んでいたモデル、共有の設定、そして自作のアクションです。移行先のプラグインは非公開の状態で作られるので、これまでの利用者が自動で使えるようにはなりません。アクションで外部とつないでいた場合は接続を作り直すことになり、公式ヘルプは時間に余裕を持つよう勧めています。

準備は、社内で頼りにしているカスタムGPTを洗い出し、誰が作ったものかを確かめるところから始めましょう。ふだん使う質問をいくつか控えておけば、移行後の答えと見比べられます。終了日を過ぎるとカスタムGPTのページは開けなくなる一方、過去の会話は引き続き読める仕組みです。

なお、2023年の発表文にも「プラグイン(ベータ版)」という言葉が出てきますが、これは当時あった、外部サービスにつなぐための機能のことです。いま移行先になっているのは、スキルとアプリをひとまとめにする入れ物のほう。古い解説を読むときは、日付でどちらの話かを見分けましょう。

会話の内容と機密情報の扱い

カスタムGPTを作った人は、利用者一人ひとりの会話を見られません。会話がAIの学習に使われるかどうかは、使う人のプランで決まります。Business・Enterprise・Eduは既定で学習に使われず、個人向けプランは、設定で拒否しないかぎり使われることがあります。

気をつけたいのは、アプリや外部のAPIとつながるカスタムGPTです。入力の一部が、つながった先の外部サービスへ送られることがあります。その先でデータがどう使われ、どう保管されるかを、OpenAIは監査も管理もしていません。信頼できる相手につながるものだけを使う、というのが公式の案内です。

Topic2023年の発表文は、終わり近くで「エージェント」の話をしていた

2023年11月の発表文には、こんな一節があります。カスタムGPTはいずれ、現実世界の実際のタスクを任せられるようになっていくはずで、AIの分野ではそうしたシステムが「エージェント」として議論されている、と。OpenAIは同じ箇所で、その未来へは段階的に進むことが重要だとも書いていました。技術と安全性の面で慎重な作業が要り、社会が適応する時間も必要になるから、という理由です。それから約3年。同じ発表文の冒頭には今、現在の体験の案内として「Workspace agents」と「ChatGPT Work」へのリンクが添えられています。

Custom GPTsに関するよくある質問

カスタムGPTを、自社のWebサイトに埋め込んで使えますか?
できません。OpenAIの公式ヘルプは、カスタムGPTはChatGPTの中で使うためのもので、外部のサイトやアプリにChatGPTを埋め込む手段ではないと説明しています。自社の製品やサイトにAIの受け答えを組み込みたい場合は、開発者向けのAPIを使う、というのが公式の案内です。
有料プランを解約すると、作ったカスタムGPTは使えなくなりますか?
使えます。公式ヘルプによると、以前に作ったカスタムGPTは、プランを変えたり解約したりしたあとも引き続き使えます。ただし編集は契約プランと権限しだいなので、編集に対応しないプランへ移ると内容を直せなくなることがあります。
他の人が作ったカスタムGPTを使っているだけの場合、提供終了までに何をすればよいですか?
自分で移行する必要はなく、使う権限があっても移行はできません。そのカスタムGPTに表示される通知と、作り手からの代わりの案内を確認します。元のカスタムGPTを使えていても、代わりのプラグインを自動で使えるようにはならないため、切り替える前に自分が使えるかどうかを確かめておくと安心です。

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