耳コピAIとは

耳コピAIとは、楽曲の音源を解析し、音程やリズムを楽譜や演奏データへ変換するAIです。人が音を一つずつ探す前に、修正できる初稿を作る用途で使われます。

音源を入れると、何が出てくる?

出力はサービスによって異なり、五線譜、音名、コード、MIDIなどがあります。MIDIは、音の高さ、長さ、強さなどを記録し、音楽制作ソフトで編集できる演奏データです。

録音から音の候補を見つけても、楽器の重なり、残響、速い演奏で誤りが増えることがあります。AIの出力を、原曲どおりの完成楽譜だと考えないでください。

仕事では、どこまで任せるべき?

動画用の演奏アレンジ、練習用の譜面、過去音源の整理では、最初の採譜時間を減らせるでしょう。一方、販売する楽譜や本番演奏に使うデータは、音楽知識のある担当者が音源と照合する工程が必要です。

導入効果は、変換の速さではなく、人が直し終えるまでの合計時間で比べます。ピアノ独奏、複数楽器、歌入りなど、普段扱う音源を同じ条件で試してください。

選定時には、対象楽器、対応するファイル形式、出力形式、データの保存先も確認します。社外秘の未発表曲を扱う場合は、音源が学習に使われるか、削除を依頼できるかも契約上の確認項目です。

Topicリズムを読む手掛かりは、音の瞬間だけではない

京都大学の中村栄太特定助教らは2021年、ピアノ演奏の音から楽譜を作る研究を発表しました。手掛かりにしたのは、一つの音が鳴った瞬間の情報だけではありません。曲の離れた場所にも現れる並び方の傾向を、リズムを決める材料に使う考え方です。大量のデータを用いた機械学習と、人が実際にどう弾くかをとらえた方法を組み合わせ、実用に近いレベルの楽譜生成に世界で初めて成功したとしています。ChatGPTの一般公開より前から進んでいた分野であり、生成AIの流行とともに始まった研究ではありません。

耳コピAIに関するよくある質問

複数の楽器を自動で別々の楽譜にできますか?
対応範囲はサービスによって異なります。単音やピアノに向くものと、楽器分離を備えるものは同じではありません。実際に扱う編成の音源を使い、各パートの修正量まで確認してください。
市販曲を変換すれば、楽譜を自由に公開できますか?
変換できることと、公開や販売の許可があることは別です。原曲や編曲に関する権利、利用するサービスの規約を確認し、必要に応じて権利者や専門家へ相談してください。

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