Gemini 3.5 Flash(ジェミニさんてんごフラッシュ)とは
Gemini 3.5 Flashとは、Googleが2026年5月に発表した、複数段階の作業とコーディングに重点を置くマルチモーダルAIモデルです。文章、画像、音声、動画、PDFを読み、文章やコードを返します。2026年7月11日時点で、Gemini APIなどで一般提供されています。

「Flash」でも長い作業を想定
GeminiのFlash系列は、応答速度と提供コストを意識したモデルです。3.5 Flashは短い質問に答えるだけでなく、計画、ツール呼び出し、結果確認を繰り返すエージェント型の長い作業を想定しています。
公式API仕様の入力上限は約104万トークンです。トークンはAIが文章を分ける細かな単位で、長い報告書や複数の資料を一度に参照させる余地がある、という意味です。ただし、入る量が多いことと、重要な一文を必ず正しく拾えることは別。契約書や社内規程では、根拠箇所の確認が残ります。
入力できるものと、出力の境界
3.5 Flashは文章以外も読めるため、会議音声と資料の突合、商品画像と説明文の確認、動画の内容整理などを一つの流れにできます。種類の違う資料を同じ案件として扱えることが、マルチモーダルの実務的な価値です。
一方、このモデルの基本出力はテキストです。画像を読めるからといって、Gemini 3.5 Flash自体が画像生成AIと同じ役割を果たすわけではありません。画像の生成・編集が目的なら、Gemini 3.1 Flash Imageなど出力種別が目的に合うモデルを選ぶ必要があります。
どんな仕事に任せるか
総務なら、マニュアルと過去の問い合わせから回答案を作る。マーケティングなら、画像・動画・台本を照らし、キャンペーン表現のずれを洗い出す。開発なら、ファイルを読み、コードを修正し、テスト結果に合わせて再修正する。一往復で終わらない仕事が候補になります。
導入時に決めるのはモデル名だけではありません。どのデータへアクセスできるか、外部ツールを呼べるか、どこで人が承認するか、失敗時にどこまで戻すか。長い作業ほど、途中の確認点を明文化することが欠かせません。
使用前に見る制限
公式仕様ではコード実行、検索による根拠取得、ファイル検索、関数呼び出しに対応します。コンピュータ操作は2026年7月11日時点でプレビューです。対応と書かれていても、自社環境での安定動作や誤操作防止が保証されるわけではない点に注意が必要です。
APIのモデルコードはgemini-3.5-flashで、公式ページでは安定版として掲載されています。ただし、モデル名が安定していても、周辺機能の提供段階は同じではありません。本番運用ではモデルとツールの状態を分けて管理し、プレビュー機能の変更を監視する必要があります。
稼働前は、参照してよい情報、書き込み可能な範囲、実行前の承認、ログの保存を決めます。AIエージェントに任せる範囲を、人の権限より先に広げない。小さな読み取り業務から始め、再現性を見て段階的に拡大するのが現実的でしょう。
Topicモデル名を選ばず使っていることも
Googleは2026年5月、Gemini 3.5 FlashがGeminiアプリとGoogle SearchのAI Modeの既定モデルになったと発表しました。APIを呼ぶ開発者だけでなく、検索やアプリの利用者がモデル名を意識せずに接するAIでもあります。
Gemini 3.5 Flashに関するよくある質問
- Gemini 3.5 Flashは画像や動画を作れますか?
- 画像や動画、音声は入力できますが、基本出力はテキストです。生成画像が必要な場合は、画像出力に対応する別モデルを選びます。
- 長い資料なら全て正確に読めますか?
- 入力できる量が多くても、重要な条文や数値を必ず拾えるとは限りません。根拠箇所を示させ、人が原文と照合する運用が必要です。
- 会社で使うとき、最初に何を決めますか?
- AIが読める情報、呼び出せるツール、人の承認が必要な操作、失敗時の戻し方を決めます。モデル選定より先に、任せる範囲を線引きするのが安全です。