Google WorkspaceのGemは2027年3月以降に終了予定【会社のスキル移行で必要な準備】
会社で使うGemの指示は、スキルへ引き継ぐ準備ができます。
終了予定と、仕事を続けるために自分たちで行う作業を分けておけば、重要なGemから順番に確かめられます。
Google Workspaceの会社用アカウントで使うGemは、2027年3月1日以降に終了する予定です。Googleはスキルへの移行を発表していますが、スキルを使い始める時期と、Gemが使えなくなる時期は分かれています。
この切り替えでは、Geminiアプリの会話か、Workspace Studioの自動処理かで必要な作業が変わるため、まず仕事での利用場所を確かめます。
Google WorkspaceのGemは2027年3月以降に終了予定
Google WorkspaceのBusiness・Enterpriseアカウントでは、Gemの作成・編集・利用が2027年3月1日以降にできなくなる予定です。ただし、Googleの英語表記は「No sooner than」であり、3月1日に一斉停止するとは断定できません。
要点終了予定と移行準備を分ける
会社のGem終了までに、スキルの有効化やStudioフローの更新を準備しておきます。
個人・会社・学校で終了時期が違う
この法人向けの日程に対し、個人のGoogleアカウントは2026年11月、Workspace Educationは2027年6月にGemの提供が終了する予定です。会社の仕事に使っていても個人アカウントでログインしている場合は、法人向けの日程をそのまま当てはめられません。
個人アカウントで使っているならGemの11月終了と個人向けスキル移行の準備を確認してください。「仕事で使うから2027年まで大丈夫」と判断しないことが、期限の取り違えを防ぎます。
Google Workspaceのスキルはいつから試せる?
Google Workspaceのスキルは、Gemの終了を待たずに段階的な提供が始まります。一方、会社用アカウントのGeminiアプリでは2026年10月13日からの展開予定なので、2026年10月11日時点で全社がすでに使える機能とは捉えないでください。
スキルの展開予定(2026年10月11日確認)
| 利用場所 | 開始予定 | 完了の目安 |
|---|---|---|
| Workspace 即時方式 | 10月5日 | 10月12日 |
| Workspace 計画方式 | 10月19日 | 11月中旬 |
| Geminiアプリ 会社向け | 10月13日 | 11月中旬 |
この表は2026年の段階展開の予定で、自社の画面に同じ日に表示される保証はありません。管理者にリリース方式を確認し、利用場所ごとの予定と照らし合わせましょう。
その後の2026年11月17日は、法人向けGemがGeminiアプリの設定画面へ移る日です。移動後もGemは作成・編集・利用を続けられる予定なので、メニューから見当たらなくなった時は、利用終了と決めつけず設定画面も確認します。
スキルが表示されない場合は、段階展開と管理者の利用設定を確認します。公式ヘルプも管理者への問い合わせを案内しているため、待つ間に指示と参照ファイルの保存場所を整理しておきましょう。
出典: Google「Google WorkspaceとGoogle Workspace Studioのスキルの仕組み」
Google WorkspaceのGemは自動移行後も確認が必要
Geminiアプリに残っているGemは、Geminiアプリ内の下書きスキルへ自動移行される予定です。この変換では元の名前・説明・カスタム指示・アップロードした知識ファイルが保持され、元のGemに適用されたDriveの権限と共有設定も対応するスキルへ引き継がれます。
ただし、移行されたスキルは非アクティブな下書きとして作成者の一覧に表示されるため、使用・共有する前に内容を確認して有効にする必要があります。自動で保存されることと、仕事に使える状態になることは別です。
Googleが予定する変換
会社で行う確認
Workspaceで使うスキルはStudio側にも作る
この自動移行の対象はGeminiアプリ側であり、GeminiアプリとWorkspaceアプリのスキルは現在同期されません。GmailやGoogleドキュメントなどのWorkspace側で同じ指示を使いたい場合は、Workspace Studioで別に再作成します。
注意手動で作るスキルの共有も点検する
自動変換の権限継承を、手動で再作成した別のスキルへ一般化しないでください。再作成先では参照資料を読める人と共有範囲を確かめます。
出典: Google Workspace管理者ヘルプ「Gemからスキルへの移行について」
また、Geminiアプリのスキルは、2026年10月11日時点ではCanvasやDeep Researchなど一部のGem用ツールに対応していません。それらを使っていたGemは、指示の移行後も同じ機能を使えるか確かめてください。
その未対応のツールと、ファイルや共有、履歴の扱いの違いは、GeminiのスキルとGemの違いで項目ごとに確かめられます。
こうした移行では、生成AIの社内ルールを入力・公開・実行から決める方法に沿って、移してよい資料と人が確認する操作を先に分けておきましょう。
Workspace StudioのGem依存フローは置き換える
Google Workspace Studioでは、「Gemに質問する」を含むフローが2027年3月以降に動作しなくなる予定です。新規・既存フローへの同ステップの追加はすでにできなくなっていますが、設置済みのステップは終了まで利用・編集できます。
こうしたフローは「Geminiに相談」(Ask Gemini)へ置き換えます。Geminiアプリの自動変換ではStudioの更新は済まないため、処理を作った担当者へ対象を確認しましょう。
ステップを替え、後続の参照先も更新する
- 対象フローを開き、「Gemに質問する」のプロンプトをコピーする。
- 「+ステップを追加」から「Geminiに相談」を選び、旧ステップの上へ移動する。
- コピーしたプロンプトを貼り付け、スキルが使える場合は必要なWorkspace Studioのスキルを選ぶ。
- 新しい設定を確認してから旧ステップを削除し、後続ステップの旧Gemの変数を、新しいGeminiの変数へ置き換える。
この置き換えで更新する変数は、前の処理の結果を次の処理へ渡す参照先を指しており、後続処理で使う情報を決めます。たとえばAIの回答を文書やメッセージへ渡すフローなら、AIステップだけを替えて、後続の参照先を古いまま残さないように確認します。
出典: Google「Gemからスキルへの移行がGoogle Workspace Studioフローに与える影響」
スキルがまだ使えなくても、標準の「Geminiに相談」への更新は公式に案内されています。その場合もGemの指示をどう渡すかと、出力の違いを確かめてください。
重要なGemから、いつもの入力で試す
切り替えは、止まると困る仕事のGemを一つ選ぶところから始めましょう。作成者・利用者・指示・参照資料・出力先を記録すると、フローも修正する必要があるかを判断できます。
確認利用前に担当者が確かめること
普段の入力に必要な答えが返るか、参照資料にアクセスできるか、後続処理が正しい出力を受け取るかを、共有範囲と合わせて確認します。
外部サービスと連携するフローなら、Workspace Studioの外部連携でできることで情報の出力先を確認し、AIツールの権限棚卸しで利用者が変わった後のアクセスも整理します。
よくある質問
Q会社のGoogle WorkspaceのGemも2026年11月に終了しますか?
A法人Business・Enterpriseは2027年3月1日以降の終了予定です。2026年11月は個人アカウント向けなので、仕事で使う場合もログイン中の区分を確かめてください。
Q2027年3月1日が確定の終了日ですか?
A公式表記は「No sooner than March 1, 2027」で、3月1日より早く終了しないという予定です。同日すべての会社で一斉停止するとは断定できません。
Q11月17日に法人向けGemは使えなくなりますか?
A2026年11月17日は、Geminiアプリの設定画面へGemが移る予定日です。法人向けGemはその後も作成・編集・利用を続けられる予定です。
Q自動移行されたスキルはすぐ使えますか?
A移行先は非アクティブな下書きスキルなので、作成者が使用・共有の前に内容を確認して有効にする必要があります。
QGeminiアプリのスキルはWorkspaceにも自動で表示されますか?
A現在は同期されません。Workspaceで同じ指示を使う場合は、Workspace Studio側にも再作成します。
Qスキルが使えないとStudioフローも更新できませんか?
A標準の「Geminiに相談」へ置き換える方法も案内されています。必要な指示を設定し、後続の変数参照と出力を確認してください。
会社の業務を確かめてから切り替える
Gem終了に備えるなら、アカウント区分を確かめ、重要なGemと依存するフローを見つけることから始めましょう。スキルが提供されたら一つずつ再作成・点検し、Geminiアプリの下書き有効化とStudioの更新を別々に進めます。
その際は、生成AIが使えなくなった時の代替手順も決めておき、移行中に担当者が迷わず仕事を続ける準備まで進めましょう。