Claude Coworkの会話は会社に見える?端末内の作業も6年保存される条件
会社の設定を先に確認しておけば、Claude Coworkへ安心して仕事を任せやすくなります。
ローカル作業の記録がどこまで残るのか、PC全体の録画と同じなのか、気になりませんか?
Claude Coworkの会話は、契約プランと管理設定によっては会社から確認できます。
ただし、「利用状況が見える」「プロンプトが監視基盤へ送られる」「監査用の会話記録を取得できる」は別の仕組みです。
2026年8月12日時点では、Claude EnterpriseのCompliance APIがCoworkのセッション記録取得にベータ対応しています。
6年保持の対象はPCの全操作ではなく、条件を満たすセッショントランスクリプトです。
結論「ローカルだから見えない」とは限らない
プラン、実行場所、Compliance API、OpenTelemetry、保持期間の5点を分けて確認すると、会社に何が見え、何が残るのかを判断できます。
Claude Coworkの会話は条件次第で会社から確認できる
Claude Coworkの会話が会社に見えるかは、個人利用、Team、Enterpriseを分けると整理しやすくなります。
管理者向けの通常分析だけで会話本文が見える、とは限りません。
| 利用条件 | 会社側の確認 | 先に聞くこと |
|---|---|---|
| 個人のPro / Max | Enterprise監査の対象外 | 社内利用の可否 |
| Team | 利用分析、OTel設定時のログ | OTelの有無 |
| Enterprise | 利用分析、OTel、Compliance API | 監査と保持の設定 |
個人アカウントなら何を入力してもよい、という意味ではありません。
業務データの持ち出しや学習利用の設定は別の論点なので、生成AIに社内データを学習させない設定と分けて確認してください。
出典: Anthropic公式「Access the Compliance API」(英語)
Claude Coworkで会社が確認できる情報は3系統
Claude Coworkで会社が確認できる情報は、利用分析、OTel、Compliance APIの3系統です。
名前が似ていても、目的、内容、保存先が異なります。
利用分析
セッション数やアクティブユーザーなど、利用状況を見る。
OTel
プロンプトや操作イベントを会社の監視基盤へ送る。
Compliance API
Enterpriseの監査やeDiscovery向けにセッション記録を取得する。
OTelはOpenTelemetryの略で、システムの動きを外部の監視基盤へ送る仕組みです。
管理者が送信先を設定すると、プロンプト全文、ツール呼び出し、ファイルパス、承認結果などをSIEMと呼ばれる社内ログ基盤へ送れます。
OTelは管理者が設定しない限り送信されません。そのログが何日残るかは会社側の保持設定で決まります。
管理画面や顧客データに触れる作業は、Claude Chrome拡張の権限管理と同じく、入力前の利用範囲設定が必要です。
出典: Anthropic公式「Monitor Claude Cowork activity with OpenTelemetry」(英語)
Claude Coworkの端末内作業が6年保存される条件
Claude Coworkで言う「6年」は、EnterpriseのCompliance APIが扱う監査用セッショントランスクリプトの保持期間です。
クラウドセッションは6年、ローカルセッションはデフォルトで6年と公式ドキュメントに記載されています。
| セッション | 基本の保持 | 主な例外 |
|---|---|---|
| クラウド | 6年 | ZDR対象など |
| ローカル | デフォルト6年 | 有限のカスタム保持 |
| OTelログ | 会社設定 | 送信先のルール |
ローカルセッションに有限のカスタム会話保持期間が設定されている場合は、デフォルトの6年ではなく組織の設定期間が適用されます。
Enterpriseのカスタム保持期間は最短30日ですが、従業員側から自社の設定値は断定できません。
注意6年はPC画面の常時録画ではない
保持対象はClaudeへの依頼、応答、トランスクリプト内のツール呼び出しと結果です。APIに届かなかった端末操作やファイルまで自動的に取り込む仕様ではありません。
例外として、ZDR対象セッションやHIPAA-ready組織のローカルセッションは取得対象外です。
また、CMKと呼ばれる顧客管理暗号鍵を利用する組織では、ローカルセッションの一覧は取得できても、現時点で本文は取得できません。
出典: Anthropic公式「Retrieve and delete chats, files, and projects」(英語)
出典: Anthropic公式「Configure custom data retention controls for Enterprise plans」(英語)
Claude Coworkはローカルでも会社側に記録が残ることがある
Claude Coworkの「ローカル」は、会話履歴が端末にあることを示しますが、会社側の監査記録が必ずゼロになるという意味ではありません。
画面用の履歴と、API由来の監査用記録は別系統だからです。

端末の会話履歴
会社側の監査記録
そのため、ローカル表示だけを根拠に機密情報を入力しないでください。
会社アカウントとデータの関係を整理するなら、ChatGPTのサインインとデータ管理の考え方も、他のAIサービスと比較する材料になります。
出典: Anthropic公式「Claude Cowork architecture overview」(英語)
Claude Coworkを会社で使う前の確認チェック
Claude Coworkを会社で使う前に、一つの「監視していますか」ではなく、5項目に分けて確認します。
従業員は社内の情報システム・セキュリティ担当へ、管理者はAnthropicの管理設定と自社のログ基盤の両方へ確認するのが確実です。

- 契約プラン: 個人、Team、Enterpriseのどれか
- 実行場所: クラウドセッションかローカルセッションか
- OTel: 送信先、取得項目、閲覧権限、保持期間は何か
- Compliance API: 有効か、誰が取得できるか、例外契約はあるか
- 社内ルール: 入力禁止情報、従業員への通知、削除・開示の窓口はどこか
回答がそろうまでは、顧客情報、未公開の財務情報、認証情報をCoworkに渡さないのが安全です。
ワークスペース全体のルールを設計する場合は、AIワークスペースのセキュリティ設計も参考にしてください。
管理者は、会話内容を見られるかどうかだけでなく、誰が、何の目的で、どの期間、どこまで見られるかを従業員に明示すべきです。
運用ルールを比較・整理する際は、Claudeの運用ルールを整理する考え方へ進むと、目的別に分けやすくなります。
Claude Coworkの会話と保存期間に関するFAQ
QClaude Coworkの会話内容を会社の管理者は見られますか?
AEnterpriseでCompliance APIが有効な場合や、Team / EnterpriseでOTelが設定された場合は、権限を持つ担当者が会話記録やプロンプトを確認できることがあります。
QTeamとEnterpriseで見える情報は同じですか?
A同じではありません。TeamでもOTelは設定できますが、CoworkセッションのCompliance API取得はEnterprise向けです。
QClaude Coworkのローカルセッションは6年間保存されますか?
AEnterpriseのCompliance API対象ならデフォルトは6年です。ただし、組織が有限のカスタム会話保持期間を設定している場合はその期間が適用されます。
Q6年保存されるのはPCの全操作ですか?
Aいいえ。対象は主にClaudeへの依頼、応答、ツール呼び出しなどを含むセッショントランスクリプトであり、APIに届かない端末内活動は取得されません。
QOTelは何を会社へ送りますか?
A管理者が設定すると、プロンプト全文、ツール・MCP呼び出し、ファイルパス、承認結果などを外部の監視基盤へ送信できます。
Q従業員はCoworkを使う前に何を確認すべきですか?
A契約プラン、実行場所、OTel、Compliance API、保持期間と社内ルールを確認してください。不明な間は顧客情報や認証情報を入力しないのが安全です。
まとめ|Claude Coworkは処理場所より管理設定を確認する
Claude Coworkの会話が会社に見えるかを判断する鍵は、「ローカルか」だけでなく、契約と管理設定を確認することです。
6年保持はEnterpriseの監査用セッショントランスクリプトに関する条件で、PCの全操作を指すものではありません。
今日やること5項目を同じ問い合わせで確認する
プラン、実行場所、OTel、Compliance API、保持期間を書いて情報システム担当へ送り、不明点が残る間は機密情報を扱わないでください。