Copilotの参照元を確認・指定する方法【すべてオフでもWeb検索は残る】
Copilotの回答は、元の資料を開いて確かめられます。
使ってほしいファイルを選ぶ方法も分かれば、仕事の資料を調べるときに役立ちます。
ただし、参照先をすべてオフにしてもWeb検索は残るので、設定の違いを押さえておきましょう。
Copilotの回答は、参照元の資料を開いて確かめられます。使ってほしいファイルが決まっている場合は、質問を送る前にその資料を選び、回答の根拠を絞り込むことも可能です。
ただし、「すべて無効にする」を押してもWeb検索は対象から外れません。職場の資料だけで確認したいときは、データソースの選択とWeb検索の設定を分けて見ておきましょう。
操作の対象は、Microsoft 365の職場・学校アカウントで使うCopilot Chatです。以下は2026年10月27日に確認した公式ヘルプに基づく手順で、利用できる項目は契約や組織の設定により異なります。
Copilotの参照元は回答後と入力前で確認する場所が違う
Copilot(コパイロット)の参照元とは、AIが回答を作る際に根拠として使うファイルやWebページなどの情報源のことです。回答の根拠を確かめる操作と、これから使う情報源を選ぶ操作では、開くメニューが異なります。
回答後に確かめる
引用や「ソース」から原典を開き、回答と照合する
入力前に選ぶ
データソースを変更し、必要なファイルを指定する
Web検索を調整する
個人用設定にあるWeb検索の状態を別に確かめる
「この数字はどの資料から出たのか」が気になるなら、まず回答後の参照元確認へ進めば十分でしょう。
次の回答で別の資料を使いたい場合に、入力前の設定へ戻ると迷いにくくなります。
Copilotの回答から参照元を確認する方法
Copilotの参照元は、回答中の引用と回答下の「ソース(Sources)」から確認できます。回答全体に複数の資料が使われている場合は、ソース一覧で資料をたどる方法が便利です。
引用とソース一覧から原典を開くやり方
- 回答中の引用にマウスポインターを重ね、表示された資料を選びます。
- 回答全体の参照元を見る場合は、回答下の「ソース(Sources)」を開きます。
- 一覧から資料を選び、サイドパネルに表示された原典と回答の該当箇所を読み比べます。
- 必要に応じて「Outlookで開く」などの項目から元のアプリへ移り、資料の前後の文脈も確かめます。
引用から「Copilotに質問(Ask Copilot)」を選ぶと、その資料を参照した追加の質問も作成できます。長い回答の一部だけが気になるなら、資料を開いたうえで「この条件が書かれた箇所を示して」と聞き直す方法もあります。
出典: Microsoft公式「Microsoft Copilot Chatの回答のソースを制御および確認する」
引用が付いていても、回答の正確性までは保証されません。
原典を開いたら、同じ表現があるかに加え、資料の日付や適用範囲まで読む必要があります。
参照元では日付・版・対象条件まで確かめる
| 見る項目 | 確かめる内容 | 見落とす例 |
|---|---|---|
| 日付・版 | 現行の資料か | 旧版の社内規程 |
| 対象 | 誰に適用するか | 別部門の条件 |
| 例外 | 但し書きの有無 | 除外条件の省略 |
たとえば、交通費の申請ルールを調べる場面で、回答に「申請できる」とあっても、原典では出張時だけの条件かもしれません。このように対象や例外を照合してから社内の案内へ使うと、文章の一部だけを取り出す誤りを避けやすくなります。
確認する箇所を社内でそろえたい場合は、生成AIの回答を原典で裏取りする手順も参考になります。金額・日付・対象者など判断に使う記述から確認すると、読むべき範囲を絞れます。
Copilotの参照元を変更・指定する方法
Copilot Chatでは、サービス単位の参照先を選ぶ操作と、特定のファイルを質問に追加する操作を使い分けます。使いたい資料がすでに決まっているなら、ファイルを選んでから質問を書く方が目的を伝えやすいでしょう。
+メニューからデータソースを変更する
- Copilot Chatの入力欄にある+の「ソースの追加と管理(Add and manage sources)」を選びます。
- メニュー下部の「データソースの変更(Change data sources)」を開きます。
- 表示されるトグルで、回答に使いたい情報源をオン、外したい情報源をオフにします。
- 選んだ範囲を確認してから質問を送信し、新しい回答の参照元を見直します。
たとえば、公式ヘルプではViva Engageをオフにし、そのデータを回答に使わせない操作が案内されています。選択できる項目が手元の画面にない場合は、同じ設定が使えると決めつけず、後述のアカウント・契約を確かめてください。
特定ファイルを指定するなら「/」で候補から選ぶ
ファイルを指定するときは、入力欄に「/」とファイル名の一部を入力し、表示された候補から該当資料を選びます。名前を書くだけで終えず、使いたいファイルが選択されたことを送信前に確かめましょう。
そのうえで、プロンプト(AIへの指示文)に、調べる項目と回答に含めてほしい根拠を続けます。
たとえば社内規程のファイルを選んだ場合は、次のように調べる範囲と回答の形を伝えられます。
選択した規程の交通費に関する記述を使い、申請できる条件と対象外の条件を分けてください。根拠の見出しと資料の改定日も添え、資料に書かれていないことは不明としてください。
このように指示しても、選択した資料以外の情報を完全に遮断できたとは限りません。意図したファイルが回答のソースに含まれるかを確かめ、重要な条件は原文と読み比べる必要があります。
手元のファイルを使いたい場合は、+メニューの画像・ファイルのアップロードから追加できます。ただし、選択したファイルのコピーはOneDriveに保存されるため、機密資料を使う前に会社の保存・入力ルールも確認しておきましょう。
出典: Microsoft公式「Microsoft Copilotで特定のファイルなどを参照する」
会社の資料を扱うときは、AIに社内データを読ませる前の保全と権限の確認も合わせて進めると安心です。操作できることと、会社としてアップロードしてよいことは別なので、利用を許可された資料で試してください。
CopilotですべてオフにしてもWeb検索が残る理由
データソースの「すべて無効にする(Turn off all)」は、Web検索を除く情報源をオフにする操作です。Web検索が有効な環境では、この操作をしてもWebの情報を使える状態が残ります。
注意全オフはWeb検索の停止操作ではない
Web情報を回答から外したい場合は、Web検索の設定を別に確認します。データソースの全オフだけで、社内資料に限定できたと判断しないでください。
Web検索を止める場合は個人用設定を確認する
Copilot Chatの公式ヘルプでは、チャット設定内の個人用設定からWeb検索を変更する手順が示されているため、操作できる環境では次の順に確認しましょう。
- 右上の「設定など」メニューから、チャット設定を開きます。
- 個人用設定を選び、ページ下部の詳細設定を開きます。
- Web検索のトグルをオフにし、質問を送る前にその状態を確認します。
ただし、Web検索の利用可否はアカウントの種類・ライセンス・組織設定でも変わります。組織が管理している設定を利用者の操作で変更できない場合は、表示されたメッセージを添えて管理者へ相談しましょう。
出典: Microsoft公式「Microsoft Copilot ChatとエージェントでのWeb検索のしくみ」
Work IQオフでも明示したファイルは参照できる場合がある
Work IQは、メール・Teamsの会話・ファイルなど仕事の情報を回答に使う仕組みです。対象のライセンスがある場合に利用でき、オンでも自分がアクセスを許可された内容だけが対象になります。
一方、Work IQをオフにしても、自分で添付する内容や、管理者が許可したWeb情報は別に扱われます。特定ファイルの参照手順では、オフの状態や対象ライセンスを持たないユーザーにも、ファイルを選択する方法が案内されています。
このため、Work IQオフを「ファイルを一切読まない状態」と理解するのは避けたいところです。広い仕事データの参照を抑えたいのか、特定資料を指定したいのか、Webも外したいのかを決めて、それぞれの設定を確認してください。
出典: Microsoft公式「Copilotはプロンプトに応答するためにどのような情報を使用しますか?」
Copilotの参照元が表示されない時の確認項目
Copilotで参照元のボタンや変更メニューが見つからない場合は、アカウント・契約・元資料へのアクセスを順番に見ていきます。
個人用CopilotやWordなどのアプリ内画面に、同じメニューがあるとは限りません。
- アカウント:Microsoft 365の職場・学校アカウントでサインインしているか。
- 契約:仕事データを広く参照するための対象ライセンスが割り当てられているか。
- 権限:指定したい資料を、自分で元のアプリから開けるか。
- 組織設定:Web検索などが管理者により制限されていないか。
たとえば、ファイルを直接開けない場合は、資料の所有者に閲覧権限を確認するのが先です。この参照先の変更で、アクセス権が増えるわけではありません。
管理者へ確認を依頼するときは、使っている画面・契約名・見つからない項目・表示メッセージをまとめると、話を進めやすくなります。その画面を管理者へ共有する際も、回答に含まれる顧客名や機密情報は隠して渡しましょう。
部署全体の参照範囲を見直したい場合は、Copilotの社内データ接続と権限を棚卸しする考え方へ進めます。今回の質問で使う資料の選択と、組織としての共有範囲の管理を分けると整理しやすいでしょう。
よくある質問
QCopilotの参照元はどこに表示されますか?
ACopilot Chatの参照元は、回答中の引用や回答下の「ソース(Sources)」から確認できます。項目を開き、表示された資料と回答の内容を照合してください。
QCopilotで参照先を指定するやり方はありますか?
ACopilot Chatで特定ファイルを指定するには、入力欄で「/」を入力し、ファイル名で候補を探して選択します。サービス単位の参照先は、+メニューの「データソースの変更」で調整します。
Qすべて無効にするとWeb検索も止まりますか?
Aデータソースの「すべて無効にする」の対象にWeb検索は含まれません。Web情報を使わせたくない場合は、Web検索の設定を別に確認します。
QWork IQがオフでもファイルを使えますか?
AMicrosoft公式は、Work IQがオフの場合にも特定ファイルを選んで参照する手順を案内しています。Work IQによる広い仕事データの参照と、自分で追加する内容を分けて扱ってください。
Q出典が付いた回答なら、そのまま仕事に使えますか?
A出典が付いたCopilotの回答にも誤りはあり得ます。共有や判断の前に原典を開き、金額・日付・対象条件など重要な記述を確かめる必要があります。
Q個人用Copilotにも同じ操作を使えますか?
Aここで示した操作は、職場・学校アカウントのCopilot Chat向けです。個人用Copilotに同じ参照先メニューや仕事データへのアクセスがあるとは限りません。
Q参照元の変更メニューが出ないときはどうすればよいですか?
A参照元の変更メニューが出ない場合は、職場・学校アカウント、割り当てられた契約、資料の閲覧権限、組織設定を確認します。管理者へは利用画面と見つからない項目を具体的に伝えましょう。
資料を選んだ後は重要な記述を原典と照合する
参照元の確認は、AIの回答がどの資料に基づくかをたどり、原文と照合する作業です。Copilotで使うファイルやサービスを選べても、回答を確かめる工程まで省くことはできません。
実践まずは仕事で使う回答を1つ確かめる
回答下の「ソース」を開き、元資料の日付と適用条件を読み比べてみましょう。別の資料を使う必要があれば、次の質問でファイルを選び直し、Web情報が不要ならWeb検索の設定も確認します。