Claude for Google Workspaceの使い方 アドオンの入れ方から最初の指示・元に戻す方法まで
Googleドキュメントを開いたまま、Claudeに要約や文章の修正を頼めます。
アドオンの入れ方と、編集する前に確かめること、元に戻す方法を押さえて、一つの文書から試してみませんか?
Googleドキュメントを開いたままClaude(クロード)に要約や文章の修正を頼むには、Google Workspace Marketplaceからアドオンを入れ、ファイルの「拡張機能」から起動します。Claudeの有料プランと、Google側でアプリをインストールできるアカウントが必要です。
2026年10月8日時点で「Claude for Google Workspace」は公開ベータとして利用でき、文書内での読み取りから編集までをサイドバーで進められます。まず一つの文書で試し、編集前の確認と元に戻す方法まで押さえておけば、次に任せたい作業も選びやすくなるでしょう。
出典:Anthropic公式「Claude now works with Google Docs, Sheets, and Slides」(英語)
Claude for Google Workspaceを使い始める条件
Claude for Google Workspaceの対象は、Pro・Max・Team・Enterpriseです。有料Claudeアカウントでサインインするほか、DocsやSheetsを使うGoogleアカウントでMarketplaceアプリを許可されていることが導入の条件になります。
この二つのアカウントは役割が違い、Google側はアドオンの導入先、Claude側はAIを使うためのサインイン先です。会社の文書を扱う場合は、普段その文書を開くGoogleアカウントへインストールするようにしましょう。
| 用意するもの | 確かめること | 満たしていない場合 |
|---|---|---|
| Claudeアカウント | 対象の有料プランを利用中か | 契約とサインイン先を確認 |
| Googleアカウント | Marketplaceアプリを入れられるか | 会社アカウントなら管理者へ確認 |
| 編集する文書 | 試用してよいGoogleドキュメントか | 非機密の試用文書を用意 |
導入したアドオンは、生成AIをいま開いている文書の中で使う入口です。別途コネクタをオンにしていなければ、そのファイルと選択した内容を参照し、Google Drive内の他の資料やGmail、カレンダーまで探しに行くわけではありません。
一方、Claudeの会話画面からGoogleの資料を扱うコネクタは別の入口なので、今回のアドオンを始めるために必須の設定ではありません。両者の違いを先に確かめたい場合は、ClaudeのGoogle Workspace連携でできることを読むと、使う画面を選びやすくなります。
Claudeアドオンをインストールする
導入先はGoogle Workspace Marketplaceの「Claude」掲載ページです。名前が似た第三者のAIアプリと取り違えないよう、掲載ページで提供元がAnthropicであることを確かめてから進めます。
出典:Google Workspace Marketplace「Claude」(英語)
- 掲載ページの「インストール(Install)」をクリックします。
- Docs・Sheets・Slidesで使うGoogleアカウントを選び、「続行(Continue)」へ進みます。
- 表示されたアクセス権限を読み、利用してよい内容か確かめたうえで「許可(Allow)」を選びます。
- すでに開いていたGoogleドキュメントなどのファイルを再読み込みします。
一度のインストールでDocs・Sheets・Slidesの3アプリに入り、それぞれ別のアドオンを入れる必要はありません。導入後にClaudeがメニューへ出ない場合は、インストール先と文書を開いているGoogleアカウントが一致しているかを確かめてください。
補足管理者が導入済みなら、ファイルを開く手順へ
会社の管理者がすでにClaudeをインストールしている場合、自己インストールは不要です。開いたままの文書を再読み込みしてから、拡張機能メニューを確認します。
「管理者によって許可されていません」と表示された場合は、Google Workspace管理者による許可または管理者インストールが必要です。Claudeのプランを変更してもGoogle側の制限は解除できないため、掲載ページと利用するGoogleアカウントを管理者に伝えましょう。
GoogleドキュメントでClaudeを開く
インストール後は、Googleドキュメントのファイルを開き、「拡張機能」→「Claude」→「Claudeを開く(Open Claude)」と進みます。このメニューが英語表示なら、「Extensions」から同じ項目を探してください。
初回はGoogleが権限の許可を求めるので、画面に表示された項目を読んで許可します。その後、サイドバーで対象の有料Claudeアカウントにサインインすると、文書について質問できる状態になります。
サインイン時にコネクタを有効にするか選べますが、開いた文書だけを試すなら、コネクタはオンにせず開始できます。アドオンの導入にAPIキーやプログラミングの設定は必要なく、Claudeアカウントでのサインインを使います。
出典:Anthropic公式ヘルプ「Google Docs、Sheets、SlidesでClaudeを使用する」
Claudeへの最初の指示は要約から始める
Claudeへの最初の指示は、本文を変えずに内容を確認する要約にすると、文書を正しく参照できているか確かめやすくなります。いきなり全体の書き換えを頼む前に、返ってきた要点が元の資料と合っているかを見てみましょう。
たとえば、次のプロンプト(指示文)なら、読み取る作業と編集する作業を分けて頼めます。要約の結果に資料にない情報が加わっていたら、その内容を使う前に元の文書と照合してください。
この文書の要点を3つに整理し、本文は編集せず、書かれていない情報は補わないでください。判断できない点は、分からないと示してください。
文書を参照できたら、次は直したい段落を選択してから、仕上がりと残したい条件を伝えます。「きれいにして」だけでは変更範囲が広がりやすいため、選択した部分に対象を絞ると、修正前後を比べやすくなるでしょう。
- 導入文を短くするなら:「選択した段落だけを、結論を先にした短い一段落に書き換えてください。数値と固有名詞は変えず、先に修正案を見せてください」。
- 対応事項を表にするなら:「『次の対応』の部分を、担当・対応内容・期日の表にしてください。担当や期日が書かれていない項目は『未記載』のままにしてください」。
こうした指示例は、対象・仕上がり・保持する情報をセットで伝えるためのものです。AIの出力を正式な資料に使う前には、数値、担当者、期日が元の記載から変わっていないかを自分で確認します。
注意文書のコメントは、そのまま読ませられない
ClaudeはGoogleドキュメントのコメントを読んだり、返信・解決したりできません。コメントに沿った修正を頼む場合は、必要なコメント本文をチャットへ貼り、該当箇所を示すようにします。
Claudeの編集を承認し、元に戻す
Claudeの編集は、既定の「編集前に確認(Ask before edits)」で進めると、変更内容を読んでから許可できます。初めて扱う資料ではこの設定を維持し、何をどこへ反映するのかを確かめてから編集を実行させましょう。
もう一つの「すべての編集を受け入れる(Accept all edits)」では通常の内容編集が止まらずに進みますが、リンク、外部画像、ウェブアドレス、ファイルへのアクセス権に関わる操作には承認が残ります。このモードを選んでも、すべてを無確認で実行する設定にはなりません。
Claudeが用意する
自分で確かめる
Claudeの提案カードとGoogleの「提案」を区別する
Googleドキュメントでは、Claudeにサイドバー内の提案カードとして修正案を出させ、一つずつ採用するか却下するかを選べます。ただし、カードを採用して反映した編集は、Googleドキュメント側では直接編集として入ります。
そのため、Google標準の「提案」モードの変更として残る前提では使わないでください。すでに文書内にある提案をClaudeが承認・却下することもできないので、既存の提案は自分で判断します。
出典:Anthropic公式ヘルプ「Google Docs、Sheets、SlidesでClaudeを使用する」
直前の変更と、それ以前の変更で戻し方を分ける
Claudeが反映した変更は、自分の名前で通常の編集として記録されるため、直前の変更を戻すならGoogleドキュメントの「元に戻す」を使えます。
それ以前の状態へ戻したい場合は、変更履歴を開きます。
- Googleドキュメントの「ファイル」→「変更履歴」→「変更履歴を表示」を開きます。右上の最終編集アイコンからも履歴を表示できます。
- 右側の一覧で、戻したい以前の版を選び、日時・変更者・文書内容を確認します。
- その版へ戻すと判断したら、「この版を復元」→「復元」を選びます。
この履歴を参照するには、文書の編集権限が必要です。共有文書の場合は、過去版への復元で他の人の編集まで戻らないかも確かめてから、復元する版を選びましょう。
出典:Google公式ヘルプ「ファイルの変更内容を確認する」
Claudeが表示されない・動かないときの対処
Claudeがメニューに出ない場合は、再読み込み、Googleアカウント、管理者の許可の順で確認します。サイドバーは開くのに動かない場合は、使っているブラウザや処理中の閉じ方も確認対象になります。
| 症状 | 確認する点 | 次に行うこと |
|---|---|---|
| 拡張機能にClaudeがない | 導入後に文書を再読み込みしたか | 再読み込みして同じGoogleアカウントか確認 |
| 管理者による禁止が出る | Marketplaceの許可設定 | 掲載ページを管理者へ伝え、許可・導入を依頼 |
| サイドバーから指示しても動かない | Firefoxなど対応外のブラウザか | Chrome・Edge・Safariで開き直す |
| 途中で処理が止まる | サイドバーを閉じたか、処理時間の上限か | 開いたまま、段落など小さい単位で続行を依頼 |
このベータで対応しているのはChrome・Edge・Safariで、Firefoxは対応していません。対応ブラウザでも動かない場合は文書を再読み込みし、Claudeのサイドバーを開き直してから、短い指示で再確認します。
また、処理中にサイドバーを閉じると作業が止まるため、Claudeが終わるまでは開いたままにしておきます。別のブラウザタブへ切り替えることはできますが、作業中のファイルのタブを閉じる操作は避けてください。
サイドバーを開いたままでも、一回の長い処理はGoogle側で最長6分に制限されます。大きな文書の修正が途中で止まる場合は、「最初の節だけ」「選択した段落だけ」のように作業を分け、すでに反映された箇所を見てから続きを頼みましょう。
補足Word形式のまま開いていないかも確認
Googleの案内では、Microsoft Office形式の編集ではアドオンが表示されない場合があります。「拡張機能」が見当たらないときは、Googleドキュメント形式のファイルかも確認します。
文書を開き直したときに会話が消えた場合は、別のブラウザや端末に移っていないかを確認します。会話履歴はファイルごとにブラウザ内へ保存され、端末・ブラウザ間で同期されず、コピーした文書では新しい会話として始まります。
一つの文書で要約・編集・復元まで試す
最初の試用は、要約が元の文書と合うか、一段落の修正を承認できるか、必要なら戻せるかまでを一つの文書で確かめると、次に任せる範囲を決めやすくなります。非機密の試用文書で、この流れを一度通してみましょう。
- 編集しない要約を頼み、元の内容と照合する。
- 選択した一段落の修正案を読み、採用したい変更だけ許可する。
- 修正前後を比べ、数値や固有名詞が残っているか確認する。
- 必要に応じて「元に戻す」や変更履歴を使い、復元できることを確かめる。
会社の資料へ広げる前には、Claudeへ送ってよい情報の範囲も決めておきます。入力する情報と出力の確認担当を整理したい場合は、生成AIを業務で使う社内ルールのチェック項目をもとに、普段の文書作成へ当てはめてください。
よくある質問
QClaudeの無料プランでも使えますか?
A2026年10月8日時点でClaude for Google Workspaceの対象はPro・Max・Team・Enterpriseです。無料Claudeプランは対象に含まれていません。
QDocs・Sheets・Slidesへ別々にインストールしますか?
AClaudeアドオンはMarketplaceから一度インストールすればDocs・Sheets・Slidesで使えます。導入前から開いていたファイルは再読み込みします。
QClaudeはGoogle Driveの他のファイルも読みますか?
AClaudeアドオンは開いているファイルを参照します。ただし、有効にしたコネクタ経由では他の資料も参照できるため、コネクタの設定と区別します。
QClaudeの編集はGoogleドキュメントの「提案」として残りますか?
AClaudeが反映した編集は直接編集です。サイドバーの提案カードを一つずつ採用・却下する方法はありますが、Google標準の提案モードとは異なります。
Qサイドバーを閉じてもClaudeは作業を続けますか?
AClaudeの作業はサイドバーを閉じると止まるため、完了するまでは開いたままにします。作業中に別のブラウザタブへ切り替えることはできます。
QClaudeとの会話は別のブラウザへ引き継げますか?
AClaudeアドオンの会話は、ブラウザ内にファイルごとに保存され、別のブラウザや端末とは同期されません。文書のコピーも新しい会話として始まります。