HyperCLOVA X(ハイパークローバエックス)とは

HyperCLOVA Xとは、韓国のインターネット大手ネイバー(NAVER)が開発した、韓国語に強い大規模言語モデル(LLM)です。「韓国版グーグル」とも呼ばれるネイバーが、自国の言葉と文化に深く根ざしたAIを目指して作った、韓国を代表する「主権AI」の一つといえます。

韓国語のために鍛えられたAI

HyperCLOVA Xは2023年8月に公開されました。前身のHyperCLOVAは、ChatGPTが登場する前の2021年に発表された、韓国で初めての超大規模AI。当時すでに約2,040億のパラメータ(AIの賢さを左右する部品の数)を備え、ChatGPTの土台となったGPT-3を上回る規模でした。ネイバーによれば、そのGPT-3に比べ6,500倍もの韓国語データを学んだといいます。英語中心の海外モデルが取りこぼしがちな、韓国独特の言い回しや文化に強いのが持ち味。

ビジネスでの意味

HyperCLOVA Xが体現するのは、自国の言葉を一番うまく扱えるのは、その国を知り尽くしたAIだという発想です。韓国に関する知識を測るテストでは、海外の有力モデルを上回ったとの評価も出ています。海外の巨大AIに任せきりにせず、自国語のモデルを自前で持つ。言葉や文化を、外国の技術にすべて委ねないという構えは、AIをどこから調達するかを考えるうえでも示唆に富むでしょう。

Topic名前の「CLOVA」は、ネイバー版シリの呼び名だった

「HyperCLOVA」の「CLOVA(クローバ)」は、Cloud Virtual Assistant(クラウドの音声アシスタント)」の頭文字をつないだ名前です。もとは、ネイバーが2017年に始めた音声アシスタント、いわば「韓国版シリ」のブランド名でした。スマートスピーカーに話しかける相棒の名が、いまや韓国を代表する生成AIへと受け継がれているわけです。

HyperCLOVA Xに関するよくある質問

HyperCLOVA Xはどんなサービスで使われていますか?
ネイバーの検索やショッピングなど、韓国で広く使われるサービスに組み込まれています。法人向けに、自社の業務へAIを取り入れる仕組みも提供されています。
HyperCLOVA Xは日本語にも対応していますか?
韓国語に特化して鍛えられたモデルで、日本語が主な対象ではありません。韓国の利用者や、韓国語を扱う業務に向いた設計です。

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