CLIPS(クリップス)とは
CLIPSとは、条件に合うルールを順に実行して判断を進める、エキスパートシステム構築向けのルールベース言語です。生成AIのように文章を確率的に作るものではなく、「条件に当てはまればこの処理」という明示ルールで判断を管理するAIの代表例として理解するとよいでしょう。
正式名称・英語表記
C Language Integrated Production System
略称: CLIPS
ルールを見える形で扱う
CLIPSの考え方は、社内規程や審査基準に近いものです。たとえば、申請金額、顧客属性、契約条件を見て、次に確認すべき項目を決めるような処理では、なぜその判断になったのかを説明しやすくなります。
一方で、曖昧な文章理解や例外の多い会話には、ルールを大量に書く手間が増えます。生成AIや機械学習と比べると柔軟性は限定されますが、説明責任が重い業務では、明示ルールの価値が残る点を押さえてください。
業務での位置づけ
AI導入で「何でも自動判断」に寄せる前に、判断基準を人が説明できるかの確認が欠かせません。CLIPSは、その考え方を学ぶ古典的な入口です。
TopicNASA生まれのルールベースAI
公式サイトは、CLIPSがNASA Johnson Space Centerで1985年から1996年に開発されたと説明しています。宇宙開発の現場から生まれた名前ですが、実務上の学びは派手さよりも判断条件をコードとして残すことの強さと言えるでしょう。
CLIPSに関するよくある質問
- CLIPSは生成AIと何が違いますか?
- CLIPSはあらかじめ書いた条件ルールで判断します。生成AIは大量のデータから文章や回答を作るため、柔軟性は高い一方で、判断根拠を別途管理する必要があります。
- 今の業務システムでもルールベースは使えますか?
- はい。審査基準、禁止条件、エスカレーション条件のように明示できる判断では今でも有効です。生成AIだけに任せず、ルールとAIを分担させる設計が現実的です。