SynthesiaがSessions(セッションズ)を公開 商談練習と顧客インタビューで何ができるか

商談の受け答えを繰り返し練習したり、顧客の選んだ理由を聞いたりできれば、少人数のチームでも会話を準備しやすくなります。
Synthesia Sessionsでは何を任せられ、日本語で試す前に何を確かめればよいのでしょうか?

SynthesiaがSessions(セッションズ)を公開 商談練習と顧客インタビューで何ができるか

商談の切り返しを練習したり、顧客に購入の理由を聞いたりする仕事には、相手と会話する時間が必要です。動画生成を手がけるSynthesia(シンセシア)は2026年10月1日、その会話をAIアバターと行う「Sessions(セッションズ)」を発表しました。

Synthesia Sessionsでできるのは、AIを相手にした会話練習と、実際の参加者への聞き取りで、用途によって使う機能が分かれます。ただし、日本語の利用条件は機能ごとに確かめる必要があり、国内の業務へそのまま使えるとは限りません。

出典: Synthesia「Sessions is a New Platform Where Interactive Avatars Coach, Interview and Guide」(英語)

Synthesia Sessionsで何ができる?練習と聞き取りの違い

Synthesia Sessionsは、対話型アバターが人の発言を聞いて返答する業務向けのプラットフォームです。生成AIで動画を作って見せる用途から、相手の反応に応じて会話する用途へ広がりました。

会話練習の「Roleplay Sessions」は2026年7月22日に発表済みで、今回初めて登場した機能ではありません。10月1日の発表では、質問を会話に変える「Survey Sessions」が新しく加わった点が中心です。

出典: Synthesia「Introducing Roleplay Sessions: Interactive Coaching and Practice with Avatars」(英語)

Roleplay

AIの顧客役と練習し、自分の受け答えを見直す

Survey

実際の参加者に聞き取り、回答の傾向を知る

Expert

製品や業務の案内をする機能。近日提供予定

2026年10月5日の確認時点でRoleplayとSurveyは提供中ですが、製品や業務を案内する「Expert Sessions」は近日提供予定です。提供中の機能と将来予定を分けると、今試せる仕事が絞れます。

Synthesia Sessionsの商談練習で確かめること

顧客役と評価基準を、実際の商談に合わせる

Roleplay Sessionsでは、AIが見込み客や顧客の役を演じ、営業担当者がその相手と会話します。練習後は発言に基づくスキル別の得点や助言を受けられるため、録画を見るだけでは分からない返答の癖を点検できます。

たとえば、検討中の顧客が「今の取引先で十分」と返す場面を練習するなら、すぐ提案を重ねず、現状の困りごとを聞けたかを評価基準にする方法があります。このように場面と、確かめたい行動を先に決めると、助言を次の練習へつなげやすくなります。

AIの得点を、営業成果や人事評価と混同しない

ただし、Roleplayの得点は設定したスキルに対する練習中の発言を評価するものなので、成約率が上がった証拠にはなりません。録音や文字起こしを担当者と読み返し、実際の顧客に通じる言い方かを人が確かめる余地を残します。

学習者の割り当てや分析まで使う場合は有料のRoleplayプランが必要で、利用回数にも契約条件があります。練習を社内へ広げる前に、生成AI研修の設計と合わせて、誰が内容を点検するかを決めておくと運用しやすくなります。

出典: Synthesia「What are Roleplay Sessions?」(英語)

Synthesia Sessionsで顧客インタビューを作る流れ

知りたい理由を決め、追質問の深さを調整する

Survey Sessionsでは、AIアバターが実際の参加者に質問し、回答に応じて掘り下げます。Roleplayのように顧客役をAIが演じるのではなく、実顧客や社員の発言から情報を集めるための機能です。

たとえば新商品の購入理由を知りたいなら、調査目的を定め、「選ぶ前に困っていたこと」「比較した条件」を質問にする方法があります。その際は答えを誘導する言い方を避け、なぜそう考えたかを聞きたい項目だけ追質問を深くすると、参加者の負担を抑えやすくなります。

設定では追質問の深さをNone・Light・Moderate・Deepから選べます。基本情報の質問は浅く、理由を知りたい質問は深くする、といった使い分けを検討できます。

作成後は、社内で回答してから配布する

  1. ホームの「Create Survey」から、調査の目的を入力する。
  2. Assistantが作った質問を読み、Editorで目的・質問・追質問の深さ・時間制限を調整する。
  3. 「Generate」で生成し、社内の担当者が共有リンクから回答して内容を確かめる。
  4. 言語と記録の扱いを確認できたら、参加者へ共有リンクを送る。

共有リンクを開く回答者には、Synthesiaのアカウントやログインは不要です。ただし、誰に回答してもらうかを決める仕事は残るため、リンクを配る前にAIによる聞き取りと録音の扱いを説明しておきます。

出典: Synthesia「How do I create a Survey Session?」(英語)

質問を絞る
→
言語と記録を確認
→
原文を確かめる
顧客に配布する前に、追質問が調査目的から外れていないかも点検する

要約だけで決めず、個々の回答へ戻る

Surveyの結果は、対象動画の「Analytics」からReport・Responses・Questions・Adoptionのタブで確認できます。テーマや感情の傾向を示す要約に加え、AI文字起こしによる会話記録や音声を開き、回答データをCSVで取り出せます。

ただし、結果の反映には最大30分かかると案内されており、会話が即時に進むことと集計の速さは別です。商品や接客を変える判断では、要約が元の発言を正しく表しているかを個々の回答と照らし合わせます。

出典: Synthesia「How do I view Survey Session results?」(英語)

Synthesia Sessionsは日本語で使える?言語と契約の確認

Synthesia Sessionsの日本語対応は、通常の動画ナレーションと分けて確認する必要があります。2026年10月5日時点のRoleplay専用ヘルプでは、英語などの対応言語が列挙されていますが、日本語はその一覧に含まれていません。

対応言語で会話する場合も、スキル名・評価基準・学習者ポータルのラベルは英語のままで、会話途中の言語切り替えもできません。一方、Surveyの日本語対話は、今回確認した専用資料では対応を確定できないため、日本語が必須なら提供元に確認してから試します。

確認顧客へ配る前に決めること

会話と文字起こしで使える言語、契約の利用回数・回答数、録音を閲覧できる人、保管と削除の条件を確かめます。動画の対応言語数だけで対話機能を判断しないことが前提です。

このうち契約面では、Surveyは毎月の無料枠を超えた回答1件ごとにクレジットを使い、Roleplayの学習者席は動画の契約とは別に請求される仕組みです。2026年10月1日に改定されたプランごとの利用枠は、Synthesiaの料金プラン変更で確認できます。

録音には顧客の話した情報が残るので、試行では氏名や機密情報を尋ねない質問から始める方法があります。確認する項目は、音声AIでの通話録音と個人情報の扱いも参考になります。

少人数で試すなら、同じ場面を比べる

Synthesia Sessionsを試すなら、Roleplayは同じ場面で返答がどう変わったか、Surveyは知りたい理由が回答に残ったかを見ます。このように練習の改善と、聞き取りの質を別々に判断すると、見直すべき項目が具体的になります。

Roleplayで見ること

同じ場面への返答の変化
人の評価とAIの助言の差

Surveyで見ること

目的に沿った理由の収集
要約と元の発言の一致

その記録をもとに、練習なら評価基準、調査なら質問を直し、担当者が確認する時間も含めて続けられるかを判断します。AI導入の内製と外注の判断と合わせて、まず一つの仕事を無理なく回せる範囲から検討できます。

Synthesia SessionsのFAQ

QSynthesia Sessionsで何ができますか?

ARoleplayでAIを相手に会話を練習し、Surveyで実際の参加者に聞き取りを行えます。目的が練習か情報収集かで使い分けます。

Q商談練習は今回初めて登場した機能ですか?

ARoleplay Sessionsは2026年7月22日に発表済みです。10月1日のSessions発表では、Survey Sessionsが新しく加わりました。

QSurveyの顧客インタビューではAIが顧客を演じますか?

AAIは質問する側で、実際の顧客や社員が回答します。AIが顧客役になるRoleplayとは役割が異なり、Surveyは回答者を採点しません。

QSynthesia Sessionsは日本語に対応していますか?

A2026年10月5日時点のRoleplay対応言語一覧に日本語はありません。Surveyの日本語対話も今回の専用資料では確定できないため、提供元への確認が必要です。

QSurveyに答える人もSynthesiaの契約が必要ですか?

A公式の作成ヘルプでは、共有リンクから回答する人はSynthesiaのアカウントやログイン不要と案内されています。配布前に録音と情報の扱いを説明します。

QExpert Sessionsはもう使えますか?

A2026年10月5日の確認時点では近日提供予定です。提供中のRoleplay・Surveyと分けて判断します。

GLOSSARY

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2371 語を収録

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