Adobe Fireflyの音声生成は日本語に対応?標準モデルとElevenLabsの違い
日本語ナレーションをFirefly内で作れれば、動画制作の行き来を減らせます。
ただし、標準モデルのままでは日本語を選べません。
どのモデルを選び、公開前に何を確かめるべきでしょうか?
Adobe Fireflyの音声生成は日本語に対応しています。ただし、2026年9月2日時点ではAdobe製のFirefly Speechではなく、モデル欄でElevenLabs Multilingual v2を選ぶ必要があります。
日本語が見つからない時は不具合と決めつけず、まずモデル名を確かめてください。
モデルの違い、切り替え手順、消費クレジット、公開前の確認までを順に見ていきます。
先に結論日本語ならElevenLabsを選ぶ
Fireflyというサービスは日本語音声を生成できますが、Firefly Speech自体が日本語対応したわけではありません。スピーチ設定のモデル欄でElevenLabs Multilingual v2を選びます。
Adobe Fireflyの音声生成は日本語に対応|ElevenLabsを選ぶ
Adobe Fireflyで日本語ナレーションを作ることは可能です。Adobe公式のGenerate Speech製品ページには、パートナーモデルのElevenLabs Multilingual v2が対応する言語としてJapaneseが明記されています。
一方、Adobe製のFirefly Speechが対応するのは、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ヒンディー語、オランダ語、標準中国語と各ロケールです。ヘルプの「『スピーチを生成』でサポートされている言語」はFirefly Speechの一覧で、日本語は含まれていません。
Firefly Speechの公式一覧に日本語はありません。
見分け方サービス名とモデル名を分ける
Adobe Fireflyは音声生成を使う場所、Firefly SpeechとElevenLabs Multilingual v2はその中で選ぶモデルです。日本語の可否はサービス全体ではなく、選択中のモデルで判断します。
なお、タイトルにある「標準モデル」はAdobe公式の製品名ではありません。
この記事では区別しやすいように、Adobe製のFirefly Speechを便宜上「標準モデル」と呼びます。
出典: Adobe公式ヘルプ「『スピーチを生成』でサポートされている言語」/Adobe Firefly公式「Generate Speech」(英語)
Adobe Fireflyの標準モデルとElevenLabsの違い
Adobe FireflyとElevenLabsを別サービスとして比べるのではなく、Firefly内で選べる2つの音声モデルとして比べるのが正確です。
日本語の有無に加え、調整項目と消費クレジットが選択の分かれ目になります。
対応言語でAdobe製を選びたい時
広い言語と細かな調整が必要な時
| 比較 | Firefly Speech | ElevenLabs |
|---|---|---|
| 提供元 | Adobe | ElevenLabs |
| 日本語 | 公式一覧になし | 公式一覧にあり |
| 言語 | 英語など | 日本語など |
| 主な調整 | ピッチ・速度・トーン・発音 | 速度・安定性・類似性・スタイル |
| クレジット | 10/1,000文字 | 15/1,000文字 |
Firefly Speechでは音声ドロップダウンから声を選び、言語・アクセント、速度、ピッチを調整できます。
ElevenLabsでは、速度に加えて安定性、選択音声との類似性、スタイルの強調、スピーカーブーストを調整できます。
「どちらの音質が必ず上」とは言い切れません。原稿、選んだ声、速度、用途で聞こえ方が変わるため、日本語が必要ならElevenLabsから始め、短い同一原稿で設定を比べるのが現実的です。
研修動画へ音声を入れるなら、映像側の制作手順も決めておくと手戻りを減らせます。
Googleスライドを動画化する時の注意点も参考になります。
出典: Adobe Firefly公式「Generate Speech」(英語)
Adobe Fireflyで日本語音声を生成する手順
Adobe Fireflyで日本語音声を作る操作は、モデルをElevenLabsへ切り替える工程を入れれば迷いにくくなります。
いきなり本番原稿を入れず、機密情報を含まない2〜3文で画面と音声を確認してください。
- Adobe FireflyへAdobe IDでログインする
- 左側メニューのAudioからGenerate Speechを開く
- 原稿を入力・貼り付けするか、TXTまたはDOCXを読み込む
- パートナーモデルの違いを読み、続行する
- スピーチ設定のモデル欄でElevenLabs Multilingual v2を選ぶ
- 声を選び、速度や安定性などを調整する
- 固有名詞と数字を部分プレビューする
- 生成後に原稿と聞き比べ、問題がなければダウンロードして保存する
日本語なしFirefly Speechのまま進めない
言語欄に日本語が見つからない時は、原稿やブラウザより先にモデル欄を見ます。ElevenLabs Multilingual v2へ切り替わっているかを確認してください。
出典: Adobe公式ヘルプ「パートナーモデルを使用してFireflyでスピーチを生成」
固有名詞と数字を自然に読ませるコツ
日本語対応という表示は、すべての固有名詞や業界用語を一度で正しく読める保証ではありません。
自然さを上げる近道は、感覚的に設定を触り続けることではなく、読み間違えやすい箇所を先に分けることです。
- 社名・人名・商品名は一語ずつプレビューする
- 「2026年」「3.5%」などの数字と単位を聞き直す
- APIやDXなどの英字略語は読み方を決める
- 一文を短くし、句読点で間を作る
- 長文は章や段落に分け、声と速度の設定を記録する
- 公開前に原稿と音声を別の担当者が照合する
原稿例読ませたい形へ先に整える
「APIでDXを進めます」が不自然なら、「エーピーアイを使って、デジタル業務を進めます」のように、音声用原稿だけ読み方へ寄せます。画面表示用の文章とは分けて管理すると修正しやすくなります。
AIの出力を人が照合する順番は、音声でも文章でも共通します。
生成AIの回答を業務で使う前の確認手順も活用してください。
Adobe Firefly音声生成のクレジット差
2026年9月2日時点のAdobe公式FAQでは、Firefly Speechは1,000文字あたり10クレジット、ElevenLabs Multilingual v2は1,000文字あたり15クレジットです。
| 原稿 | Firefly Speech | ElevenLabs |
|---|---|---|
| 1,000文字 | 10クレジット | 15クレジット |
| 3,000文字 | 30クレジット | 45クレジット |
| 作り直し | 回数分を加算 | 回数分を加算 |
日本語原稿が3,000文字なら、ElevenLabsの基準では45クレジットです。
全文を3回生成すれば135クレジットになるため、最初から全文を作り直さない運用が効きます。
節約冒頭200〜300文字で声を決める
最初に短い原稿で声、速度、固有名詞の読みを決め、その設定を本編へ広げます。原稿文字数だけでなく作り直し回数も見積もると、クレジット不足を避けやすくなります。
パートナーモデルはプレミアム機能として生成クレジットを使い、利用できる範囲は契約プランや残クレジットの影響を受けます。
端数の扱いと利用可能回数は画面で確認し、この記事の計算例だけで最終予算を固定しないでください。
Adobe FireflyでElevenLabsを使う前のデータと権利確認
Adobe FireflyでElevenLabsを選ぶと、利用前にパートナーモデルの違いが示されます。
同じFirefly画面でも、Adobe製モデルとパートナーモデルは分けて管理してください。
Adobeは、Adobe製・パートナー製を問わず、顧客データとコンテンツを生成AIモデルの学習には使わないと説明しています。
一方で、パートナーモデルの生成には入力したテキストなど必要最小限のデータが共有されるため、学習されないことと、機密情報を自由に入れてよいことは別です。
Adobeの説明
企業が決める
- 原稿に顧客名、個人情報、未公開情報がない
- 利用モデル名と生成日を記録した
- 実在人物を誤認させる声や表現になっていない
- 媒体や顧客が求めるAI生成表示を確認した
- 原稿、音声、公開先を責任者が承認した
社内ルール音声原稿も外部サービスへの入力として扱う
音声化するだけの短い文章でも、顧客名や未発表商品の説明が含まれれば機密情報になり得ます。ダミー原稿で試し、入力区分を決めてから本番へ進む方が安全です。
端末とクラウドの境界は、ローカルAIでもクラウド送信が起きる場面が判断の助けになります。
個人情報を扱うなら、音声AIで個人情報を扱う時の落とし穴も確認してください。
また、社外公開する音声は内容の正しさだけでなく、AI生成であることをどう示すかも論点になります。
動画・音声のAI生成物表示も併せて確認すると、公開手順を決めやすくなります。
出典: Adobe公式「アドビ製品におけるパートナーモデル」
よくある質問
Firefly SpeechとElevenLabsのどっちを選ぶかは、日本語の有無と用途で決められます。
Fireflyのスピーチ生成で迷いやすい点をまとめます。
QAdobe Fireflyの音声生成は日本語に対応していますか?
Aはい。Firefly内でElevenLabs Multilingual v2を選べば日本語音声を生成できます。2026年9月2日時点で、Adobe製のFirefly Speechの公式対応言語一覧に日本語はありません。
QFirefly Speechで日本語を選べないのは不具合ですか?
A不具合とは限りません。Firefly Speechの現在の公式一覧に日本語がないため、スピーチ設定のモデル欄をElevenLabs Multilingual v2へ切り替えてください。
QFirefly SpeechとElevenLabsはどっちを選ぶべきですか?
A日本語が必要ならElevenLabsを選びます。Firefly Speechの対応言語でAdobe製モデルを使いたい場合は、短い同一原稿で声と調整結果を比べてください。
QAdobe Fireflyの音声生成は何クレジット使いますか?
A2026年9月2日時点の公式FAQでは、Firefly Speechは1,000文字あたり10クレジット、ElevenLabsは15クレジットです。
Q生成した日本語音声はどのように保存しますか?
AAdobe公式ヘルプでは、生成結果に問題がなければ「ダウンロード」を選び、音声ファイルを端末へ保存すると案内されています。動画へ組み込む前に、音量、間、固有名詞の読みを確認してください。
QElevenLabsへ入力した原稿はモデル学習に使われますか?
AAdobeは顧客データとコンテンツをAdobeまたはパートナーの生成AIモデルの学習に使わないと説明しています。ただし、機密情報は社内規程と契約条件を確認してから入力してください。
まず短い原稿で試す
最初は、機密情報を含まない200〜300文字で試します。
ElevenLabsを選び、声、速度、固有名詞の読みを決めてから本編へ広げてください。
最初の1回モデル名と読みを記録する
ダミー原稿を生成し、モデル名、声、速度、修正した読み方を1枚のメモへ残します。聞き取り確認を終えた設定だけ本番原稿へ使うと、長文の作り直しを減らせます。
モデル選択、短文テスト、人による校正を一つの手順にしてください。
Adobe Fireflyの音声生成を企業の動画や研修へ持ち込む時の土台になります。