BERT(バート)とは

BERTとは、2018年にGoogleが発表した、文章の意味を読み取ることを得意とするAIモデルです。ChatGPTのように文章を作り出すのではなく、書かれた言葉の意味や文脈を深く理解する役割を担います。名前は「Bidirectional Encoder Representations from Transformers」の頭文字をとったもので、Google検索の精度向上などに使われてきました。

前後の文脈から意味を読む

BERTの特徴は、文章を前から後ろへ一方向に読むのではなく、前後の両方向から同時に見る点にあります。たとえば同じ「はし」でも、前後の言葉から「橋」なのか「箸」なのかを判断する、というイメージ。前後どちらの言葉も手がかりにすることで、同じ単語でも文脈に応じた意味を捉えられるのが強みです。

ただし、BERTが得意なのは意味の理解であって、ChatGPTのように長い文章を書き起こすことはしません。読む側に特化したAI、と捉えるとわかりやすいでしょう。

Google検索を支えてきた

BERTの代表的な活躍の場が、私たちが毎日使うGoogle検索です。Googleは2019年から検索にBERTを取り入れ、2020年にはほぼすべての英語の検索がBERTで処理されるようになりました。ここで思い出したいのは、AIはChatGPTのような対話AIだけではないということ。ChatGPTが広まるより前から、あなたが検索で知りたい情報にたどり着けるその裏側で、AIは静かに働いてきたのです。

Topicセサミストリートから来たAIの名前

BERTという名前には、ちょっとした遊び心が隠れています。AIの言語モデルには一時期、子ども向け番組「セサミストリート」のキャラクター名を冠するブームがあり、BERTもその流れに連なります。先駆けは2017年のELMo(エルモ)。その翌年に登場したBERTに続き、中国のBaiduはライバルのモデルを、セサミストリートでバートの相棒であるキャラクターにちなんで「ERNIE(アーニー)」と名付けました。堅い技術論文の裏にも、研究者たちの茶目っ気がのぞいています。

BERTに関するよくある質問

「BERT」という名前の由来は?
子ども向け番組「セサミストリート」のキャラクター名にちなんでいます。言語モデルに同番組のキャラ名を付けるブームがあり、先駆けは2017年のELMo。BERTに続き、中国のBaiduは相棒キャラにちなんでライバルを「ERNIE」と名付けました(正式名はBidirectional Encoder Representations from Transformersの頭文字)。
BERTとChatGPTはどう違いますか?
BERTは書かれた言葉の意味や文脈の理解に特化しており、ChatGPTのように長い文章を書き起こすことはしません。「読む側に特化したAI」と捉えると分かりやすいでしょう。
BERTは何に使われてきましたか?
代表例がGoogle検索です。Googleは2019年から検索にBERTを取り入れ、2020年にはほぼすべての英語の検索がBERTで処理されるようになりました。ChatGPTが広まる前から、AIは検索の裏側で働いてきました。