ISO/IEC TR 24030とは

ISO/IEC TR 24030とは、AIのユースケースを整理するためのISO/IECの技術報告書です。AIを「何に使うか」を事例として集める資料なので、技術仕様書というより、導入場面をそろえて話すための共通メモに近い位置づけです。経営者にとっては、AI活用案を流行語ではなく業務用途として分類する助けになるでしょう。

英語表記:ISO/IEC TR 24030:2024 Information technology – Artificial intelligence (AI) – Use cases

AI企画の言葉合わせに使う

社内でAI企画を集めると、「問い合わせ対応」「需要予測」「文書要約」「不正検知」のように粒度が混ざります。ISO/IEC TR 24030のようなユースケース集は、何を入力にし、誰が使い、どの業務判断に関わるのかを並べて考える時の参考資料です。AIリスクマネジメントISO/IEC 42001へ進む前に、そもそも対象範囲をそろえる入口として見ればよいでしょう。

規格そのものと認証制度は別

TRはTechnical Reportの略で、要求事項を満たせば認証されるタイプの規格とは別物です。社内のAI台帳やリスク受付と組み合わせる場合も、「この文書に適合したから安全」と短絡しないことが大切です。使い道は、AIの使われ方を整理し、関係者の前提を合わせることにあります。

Topic同じ24030でも年版を確認する

ISOカタログでは、ISO/IEC TR 24030:2021は廃止扱い(Withdrawn=旧版の取り下げ)となり、ISO/IEC TR 24030:2024が同じ「Use cases」の技術報告書として掲載されています。番号だけで資料を探すと古い版へ行くかもしれません。社内資料に引用する時は、番号だけでなく年版まで書くのが安全です。

ISO/IEC TR 24030に関するよくある質問

ISO/IEC TR 24030は認証取得に使う規格ですか?
通常の認証取得を直接目的にする文書ではなく、AIのユースケースを整理する技術報告書として見るのが実務的です。
ISO/IEC TR 24030を社内でどう使えばよいですか?
AI企画を用途別に並べ、入力データ、利用部門、影響を受ける業務判断をそろえる時の参考にできます。
社内AI台帳と一緒に使えますか?
使えます。台帳に用途、担当部署、利用データ、影響を受ける業務判断を入れる時、ユースケース整理の視点が役立ちます。

あわせて読みたい記事