AIインベントリとは
AIインベントリとは、社内で使っているAIシステムや生成AI活用を一覧化し、目的、担当者、使うデータ、リスク、確認方法を管理する台帳です。単なるツール一覧ではない点が重要です。誰が何のためにAIを使い、顧客や社員、権利、業務判断にどんな影響があるかを把握するための仕組みといえます。
見えていないAI利用をなくす
会社が正式に導入したAIだけでなく、部署ごとに契約したツール、個人が業務で使う生成AI、外部委託先が使うAIも対象になるでしょう。AIインベントリがないと、情報漏えい、誤判断、重複投資に気づきにくい状態になります。データガバナンスやAIガバナンスの出発点は、まず現状を棚卸しすることから始まります。
台帳に入れる主な項目
最低限、AIの名称、利用目的、担当部署、入力するデータ、出力の使い道、外部サービスか内製か、人が確認する箇所を記録する形です。採用、融資、医療、教育など人の権利に影響しやすい業務では、リスク評価とAIアシュアランスの記録も必要でしょう。Excel管理から始めても、更新責任者を決めることが欠かせません。
TopicAI台帳は棚卸し表で終わらない
米国OMBのM-24-10は、政府機関にAI利用事例の年次インベントリを求め、2024年分から安全や権利に影響するAIの識別も求めています。ここから分かるのは、AIインベントリの目的が「数えること」だけではない点。影響の大きいAIを早く見つけ、管理の優先順位を決めるために使われるのです。
AIインベントリに関するよくある質問
- AIインベントリはツール一覧と何が違いますか?
- ツール名だけでなく、利用目的、担当者、入力データ、出力の使い道、人の確認、リスクまで記録する点が違います。
- AIインベントリはいつ作るべきですか?
- 生成AIやAIツールを複数部署で使い始めた段階で作るべきです。利用が広がってからでは、誰が何を使っているか追いにくくなります。
- AIインベントリは誰が更新しますか?
- 最高データ責任者、AIガバナンス担当、情報システム部門などが候補です。実務では各部署に利用状況を報告してもらい、中央で管理する形が現実的です。