PARRYとは

PARRYとは、1970年代初めに作られた、妄想的な考え方を持つ人物との会話を模した初期チャットボットです。ELIZAがセラピスト風の受け答えで有名になったのに対し、PARRYはより具体的な信念や会話方針を持つよう設計されました。ChatGPT一般公開より約50年前の会話AIです。

ELIZAより「人格らしさ」を持たせた実験

PARRYは、単に相手の言葉を言い換えるだけでなく、疑い深さや特定の話題への反応をモデル化しようとしました。もちろん、現代の医療AIや診断システムではありません。人間らしく見える会話をどう作るかを試した、初期AI研究の実験として見るのが安全です。会話が自然でも、理解や責任ある判断とは別物だという補助線が必要です。

今のチャットAI評価への教訓

PARRYの歴史は、会話AIを評価するときの落とし穴を教えてくれます。人間らしく話すほど、利用者は「分かっている」と感じやすくなります。しかし実際には、会話の雰囲気と、事実の正確さや業務上の安全性は別の評価軸です。企業でチャットボットを使うなら、人格らしさよりも、根拠、権限、誤回答時の止め方を確認すべきでしょう。

TopicPARRYとELIZAの会話はRFCとして残っている

1973年1月のRFC439には、PARRYがELIZAのDOCTORモードと会話した記録が掲載されています。技術仕様の文書として知られるRFCに、初期チャットボット同士の会話ログが残っているのはかなり珍しい小ネタです。AI史とインターネット史が交差する資料といえます。

PARRYに関するよくある質問

PARRYは医療診断AIだったのですか?
現代の意味での医療診断AIではありません。特定の心理状態を会話で模す研究実験として見るべきで、医療判断に使う仕組みとは分けて考える必要があります。
PARRYとELIZAは何が違いますか?
ELIZAは相手の発言を聞き返すような受け答えで有名です。PARRYは特定の信念や会話方針を持つ人物を模そうとした点で、より人格モデル寄りの実験でした。

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