ERNIE(アーニー)とは
ERNIEとは、中国の検索最大手バイドゥ(百度)が開発する大規模言語モデルです。これを使った対話アプリは「文心一言(ぶんしんいちげん)」の名で広まり、中国を代表する対話AIの一つに育ちました。中国版のChatGPTにあたる存在、と考えると分かりやすいでしょう。
英語表記:ERNIE(Enhanced Representation through Knowledge Integration)/ 対話アプリ名:文心一言(2024年9月より文小言)
中国の検索大手バイドゥのAI
バイドゥは、中国で広く使われている検索エンジンを運営する企業です。日本でいえばグーグルやヤフーのような立ち位置でしょう。その同社が2023年、ChatGPTを追うように対話AIを公開しました。なぜ検索会社がAIに強いのでしょうか。検索で集めた膨大な情報やノウハウを土台にできるからでしょう。
3億人が使う、中国の代表的AI
普及の速さは目を見張るものがあります。対話アプリの利用者は2024年に3億人を突破し、2025年には無料で開放されました。スマートフォンへの組み込みも進んでいます。ただし、中国で提供されるサービスである以上、中国の規制に沿って答えが制限される場面がある点は知っておく必要があります。同じ質問でも、欧米のAIとは返ってくる答えが違うことがあるわけです。
ビジネスでの意味
ERNIEは主に中国国内の市場に向いたAIです。中国でサービスを展開する企業にとっては、現地で広く使われるAIとして無視できない存在でしょう。一方、日本国内の業務でそのまま使う場面は限られます。AIには、作られた国の事情や規制が映り込む。ERNIEは、そのことを分かりやすく示す一例といえます。
Topic名前は「知識を覚え込ませる」という設計思想から
ERNIEは、英語の「Enhanced Representation through Knowledge Integration」の頭文字をつないだ名前です。日本語にすると「知識を統合して表現力を高める」といった意味になります。事実どうしのつながり(知識グラフ)をAIに覚え込ませる工夫が、設計の出発点でした。流ちょうに話せても事実が怪しいAIが多いなか、知識の正確さを重く見た名づけ、と読み取れます。
ERNIEに関するよくある質問
- ERNIEと文心一言は同じものですか?
- ERNIEが土台の大規模言語モデル、文心一言(後に文小言)がそれを使った対話アプリ、という関係です。
- 日本でも使えますか?
- 主に中国市場向けで、バイドゥの検索やアプリと結びついています。中国語での利用が中心で、日本の業務でそのまま使う場面は限られます。
- ERNIEは無料で使えますか?
- 中国国内では2025年に無料で開放されました。中国語での利用が中心で、日本から気軽に試せるわけではありません。