PLaMo(プラモ)とは

PLaMoとは、日本のAI企業Preferred Networks(PFN)が、国内で一から開発している生成AIの基盤モデル(大規模言語モデル)のシリーズです。読み方は「プラモ」。日本語の性能を重視していて、会社のシステムに組み込むAPIから翻訳サービスまで、用途別のモデルがそろっています。

英語表記:PLaMo(Preferred Language Model)

開発元:株式会社Preferred Networks

どんなモデルがそろっている?

始まりは、2023年9月28日に公開されたPLaMo-13B。研究にも商用にも使えるオープンソースのライセンスで公開されました。PFNは当時、同じ規模の公開モデルと比べて、日本語と英語を合わせた能力で世界トップレベルの成績だったと説明しています。比べた相手が「同じ規模の公開モデル」である点は、押さえておきたいところでしょう。

企業向けの主力は、2024年12月に提供が始まったPLaMo Primeです。2026年6月22日にはPLaMo 3.0 Primeが正式に出て、じっくり考える型と、速く返す型を使い分けられるようになりました。

用途をしぼったモデルもあります。自動車や製造設備などの機器の中で動かす小型のPLaMo Lite、日本の金融知識を追加で学ばせた金融特化型、翻訳専用のPLaMo翻訳、画像と言葉を一緒に扱うPLaMo 2.1-VLです。

「国産」なら、データは国内にとどまる?

国産と聞くと、データは国内から出ないと考えたくなるかもしれません。実際は、使い方によって変わります。PLaMo Primeは、PFNのクラウド型APIのほか、Amazon Bedrock Marketplace、Snowflake、Microsoft Foundry(旧Azure AI Foundry・2026年10月6日から)といった海外企業のクラウドでも提供されているからです。データがどこで処理されるかは、モデルの開発国ではなく、どの経路で使うかで決まるのです。

社外に出したくない情報を扱うなら、自社の設備の中で動かすオンプレミス提供も選べます。翻訳サービスのPLaMo翻訳について、PFNは、提供に必要なデータ処理が国内で完結すると説明しました。

行政での採用も進んでいます。約800の自治体が導入する生成AIサービスに標準で組み込まれ(2026年10月時点のPFNの説明)、デジタル庁が整える行政向けの生成AI利用環境「源内」でも、2026年3月、試用する国内モデルの1つに選ばれました。

Topic最初のPLaMoは、国の計算設備のGPU 480基で学習した

PLaMo-13Bの学習には、国の研究機関である産業技術総合研究所が保有する計算設備「ABCI」が使われました。2023年7月に公募された支援プログラムに採択され、GPU(AIの計算に使う半導体)480基を1か月弱動かしています。教材は、公開されているデータを集めて整えた、1.4兆トークンの日本語と英語の文章でした。トークンとは、文章を細かく区切った単位のこと。言語モデルを一から作るには、これだけの計算と文章が要る。その規模感が、最初の発表文から読み取れます。

PLaMoに関するよくある質問

PLaMoは、海外のAIモデルを日本語向けに調整したものですか?
いいえ。PFNは、学習データの収集と前処理、モデルの設計、学習の仕組みづくりまで、国内で一から開発していると説明しています。2026年10月に更新されたPLaMo翻訳のモデルでは、学習データに占める日本語の割合が30%程度とされました。第3世代の土台には、情報通信研究機構(NICT)との共同研究で得た事前学習モデルが使われています。
PLaMo翻訳は、何語に対応していますか?
2026年10月7日の大型アップデートで、日本語と英語の2言語から53言語に広がりました。オンライン会議の発言をその場で文字にして訳す会議翻訳は、15言語に対応しています。対応する言語の一覧は、PLaMo翻訳のサイトで公開されています。

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