Foundation Models frameworkとは

Foundation Models frameworkとは、Appleが2025年6月のWWDC25で発表した、iPhoneやMacの「端末の中」で動くAIを、アプリ開発者が自分のアプリに組み込めるようにする開発の仕組みです。Apple Intelligence(アップルの生成AI機能)の中核にあるAIへ、Swiftというプログラミング言語からアクセスできます。クラウド上の大きなAIに頼るのではなく、手元の機器の中だけでAIを動かせるのが、この仕組みの大きな特徴でしょう。

「端末の中で動く」と何がうれしいのか

多くの生成AIは、入力した内容をいったんクラウド(事業者のサーバー)へ送って処理します。これに対しこのフレームワークは、AIの処理をiPhoneなどのチップの中で完結させます。利点は3つ。①データを外へ送らないのでプライバシーを守りやすい ②電波がなくても動く ③AIの処理そのものに利用料がかからない。とくに3つ目は見逃せません。クラウドのAIは使うほど従量課金が積み上がりますが、端末内で動くこのAIは、推論(処理)に追加コストがかからないのです。ただし端末内のAIはクラウドの巨大モデルより規模が小さく、得意なのは比較的軽い作業。何でもこなす万能AIではない点は心に留めておきたいところです。

アプリ開発者にとっての意味

開発者から見た魅力は、何より導入の手軽さでしょう。Appleはわずか3行ほどのコードで、自社アプリにApple IntelligenceのAIを呼び出せると説明しています。決まった形式のデータをAIに作らせる機能や、回答を少しずつ表示する機能、外部のデータと連携させる機能などが、部品としてあらかじめ用意されています。たとえば学習アプリが、利用者のメモから自動で小テストを作るといった使い方が、クラウドの利用料なしで実現できるでしょう。AIを使ったアプリを、コストを気にせず試せるようになった意義は大きいでしょう。

Topic飛行機の中でも動くAI

このAIは端末の中だけで動くため、電波が届かない飛行機の中や山あい、地下でもAI機能が使えます。Apple自身も、オフラインのまま言葉で検索できるアウトドア向けアプリを例に挙げています。AIといえば「ネットにつながっていないと使えない」というイメージを持つ方も多いはず。その常識を外したところに、端末内AIならではの面白さがあります。

Foundation Models frameworkに関するよくある質問

AIの一般用語「基盤モデル(foundation model)」と同じ意味ですか?
別物です。「基盤モデル」はさまざまな用途に使える大規模なAIモデルを指す一般用語ですが、「Foundation Models framework」はそれをアプリに組み込むためのApple独自の開発の仕組み(製品名)を指します。名前は似ていますが、片方は概念、もう片方はAppleのツールです。
このAI機能を使うには特別な端末が必要ですか?
Apple Intelligenceに対応した機器が必要です。具体的にはiPhone 16の全モデルやiPhone 15 Pro/15 Pro Max、M1以降を積んだiPadやMacなどが対象で、対応言語に設定している必要があります。

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