AI介護記録(えーあいかいごきろく)とは

AI介護記録とは、介護現場の音声やメモをAIが文章化、要約、項目分けし、介護記録システムへの入力を支援する仕組みです。記録を後回しにせず、現場で覚えているうちに情報を残すことで、職員間の申し送りや家族への報告を支えます。

声や簡単なメモから記録案を作る

スマートフォンやインカムに、食事、服薬、排せつ、睡眠、バイタル(体温・血圧・脈拍など)、利用者の様子などを話します。AIは音声を文字にし、記録フォーマットに合わせた下書きを作成。職員が確認してから公式の記録にします。

記録から、事故報告書、看護要約、家族向けレポートなどの案を作る機能もあります。同じ情報を何度も書き写す作業を減らし、必要な人へ早く共有するのが狙いです。

入力時間と記録品質を両方比べる

導入効果は、入力時間だけでなく、修正時間、記録の抜け、重複入力、申し送りで情報を見つけるまでの時間で比べます。文字数が増えても、職員が必要な情報を探しにくければ改善とは言えません。

同じ音の薬剤名、数字、利用者名、否定表現の誤認識は、ケアの引き継ぎに影響します。間違いの影響が大きい項目は、画面で目立たせ、確認しなければ保存できない設計が安全。

1施設・1シフトで運用を固める

まずは記録の種類と担当シフトを絞り、電波が届かない場所、騒音の大きい環境、外国語や方言、手袋をした操作も含めて試します。通信が止まったときに、メモを保存して後で登録できるかも確認しましょう。

音声と介護記録の保存先、AI学習への利用、閲覧権限、削除、委託先を契約前に確認することが必要です。利用者と職員の個人情報を含むため、便利さだけで選定してはいけません。

Topic記録時間が減り、残った情報は増えた事例

WAM NETが紹介する介護施設の事例では、骨伝導インカム、音声入力、介護記録連携を組み合わせ、記録時間が33分から17分に減り、記録された情報量は2倍になったと報告されています。これは1施設の結果ですが、効率化を「書く量を減らすこと」にしない設計の参考になります。

AI介護記録に関するよくある質問

AI介護記録は職員の確認なしで保存できますか?
AIが作った記録案は、職員が利用者の状況と照合して確認・修正してから公式記録にする運用が必要です。
騒音や方言があってもAI介護記録は使えますか?
認識精度はマイク、周囲の音、話し方、製品で変わります。実際のフロアで、利用者名、薬剤名、数値、否定表現を含む記録を試し、修正の負担を確認してください。
AI介護記録を選ぶときの注意点は何ですか?
音声と記録の保存先、AI学習への利用、閲覧権限、削除手順、委託先、通信停止時の代替手順、既存介護記録システムとの接続を確認します。

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