サイテーションとは
サイテーションとは、サイト名や企業名、店舗名などが、リンクの有無に関わらず他のサイトやSNSで言及・引用されることを指す言葉です。英語の「citation(言及・引用)」が由来で、たとえばSNSで「○○社のサービスが便利」と書かれれば、リンクが張られていなくても立派なサイテーションにあたります。世の中でどれだけ名前が語られているかを表す概念、と捉えると分かりやすいでしょう。
被リンクとの違い
よく似た言葉に「被リンク」があります。両者の違いはシンプルです。被リンクは他サイトから自社へリンクが張られること、サイテーションはリンクがなくても名前が言及されること。被リンクが「道(リンク)でつながっている」状態なら、サイテーションは「うわさ話で名前が出ている」状態に近いといえます。リンクという形をとらない分、サイテーションはSNSや口コミ、ニュース記事など、より広い場所で自然に生まれるのが特徴でしょう。
AI検索でなぜ注目されるのか
ここにきてサイテーションが再注目されている背景には、AI検索の広がりがあります。AIは答えを組み立てるとき、世の中でどのブランドがどれだけ語られているかを手がかりにすると考えられており、言及の多さとAIの回答への登場しやすさに相関があるという分析も出ています。ただし、これはGoogleなどが「順位を決める要因だ」と公式に認めたものではありません。あくまで業界の観察にもとづく指摘であり、断定は禁物です。それでも、AI時代に「名前が正しく語られている状態」の価値が増している点は、押さえておきたいところでしょう。
どう育てればよいか
サイテーションは、お金で買うものではなく、地道に積み上げるものです。良い商品やサービスを提供し、SNSやメディアで自然に名前が出る機会を増やす。会社名・店舗名・住所などの表記を、どの媒体でもバラバラにせず統一しておくことも大切で、表記が揺れるとAIや検索が「同じ会社だ」と認識しにくくなります。小手先で言及を量産しようとすると、不自然な宣伝とみなされ逆効果になりかねません。誠実な事業活動の積み重ねが、結局は一番効くという、当たり前の結論に行き着きます。
Topicもとは「地図検索」で重視されてきた指標
サイテーションは新しい言葉に見えて、実はローカルSEO、つまり「近くのカフェ」のような地域検索や地図検索の世界で、以前から重視されてきた指標です。店舗の名前・住所・電話番号が、食べログや各種マップ、口コミサイトなどで一致して載っているほど、検索エンジンは「実在する信頼できる店だ」と判断しやすくなる、と考えられてきました。それがAI検索の登場で、「ブランドが世間でどれだけ語られているか」という、もう一段広い意味で見直されているのが面白いところでしょう。
サイテーションに関するよくある質問
- 店舗を持たない会社でも、サイテーションは関係ありますか?
- 関係あります。もとは店舗の地図検索で重視された指標ですが、AI検索の広がりで、店舗の有無を問わず『ブランド名がどれだけ正しく語られているか』が見られるようになっています。BtoB企業やオンライン事業でも無関係ではありません。
- サイテーションはどうやって確認できますか?
- 自社名やサービス名でWeb検索やSNS検索をして、どれだけ言及されているかを把握するのが基本です。専用の分析ツールで集計する方法もありますが、まずは会社名や住所の表記が媒体ごとにばらついていないかを点検するところから始められます。