Reception.ai(レセプションドットエーアイ)とは

Reception.aiとは、ElevenLabsが2026年9月16日にElevenAgentsブランドで発表した、中小企業向けのAI電話受付サービスです。着信へ音声で応答し、事業内容への質問、伝言、転送、予約の作成・変更・取消を扱います。電話へ出るだけでなく、予約と顧客対応の記録まで一つの画面で管理するAI受付です。

顧客からの電話をReception.aiが受け、事業情報と予約枠を参照して回答・予約完了・人へ転送に振り分ける流れを示した概念図。

正式名称:Reception by ElevenAgents
製品表記:Reception.ai
提供者:ElevenLabs

何ができる?

24時間の着信対応、70以上の言語と自動言語検出、予約、公開予約ページ、顧客履歴、ナレッジ、分析に対応。電話で予約した内容と、Webの予約ページや管理画面で登録した内容は同じカレンダーで扱われます。通話後の要約、文字起こし、録音は、担当者が状況を知るための引き継ぎ資料です。

公式発表は、既存の事業用電話を転送する方法と、専用番号を使う方法を挙げています。スタッフの電話を先に鳴らし(5〜60秒で設定)、誰も出なければReception.aiが引き取る設定も可能です。営業時間外だけ、混雑時だけといった段階導入から始められます。

日本の事業者が最初に確かめたいのが電話番号です。公式ドキュメントでは、各アカウントに割り当てられる専用番号は米国の電話番号で、初期設定でも米国の市外局番を選びます。日本の番号から転送すると転送先は米国の番号になるため、転送できるかどうかと通話料を、自社の電話契約で確認する必要があります。2026年9月時点で、概要・クイックスタート・電話番号・料金の各ページには、日本の電話番号を使う方法の記載が見当たりません。

どの業種に向く?

公式発表が例に挙げるのは、訪問中に電話へ出にくい住宅設備業、顧客対応中の専門サービス、物件案内を受ける不動産業、施術中のサロンやスタジオです。共通するのは、電話を逃すと予約や相談の機会を失う一方、問い合わせ内容と予約条件をある程度定型化できること。

ElevenAgentsは音声エージェントを設計・運用する基盤ですが、Reception.aiは電話受付、予約、顧客履歴を最初からまとめた完成型のサービスです。細かく開発する自由度より、受付業務を早く立ち上げたい事業者に合う位置づけといえます。

どうやって事業内容を覚える?

初期設定ではWebサイトを読み込み、サービス、価格、所要時間、担当者、営業時間、所在地、連絡先を取り込みます。その後、声、あいさつ、応答ルール、対応言語を設定し、ブラウザ上の試験通話で案内と予約を確認。Webサイトがない場合は手作業でも登録できます。

読み込みが速くても、元のWebサイトが古ければ誤案内まで自動化するおそれも。公開前に料金、休業日、キャンセル規定、対象外サービスを確認し、答えられなかった質問をナレッジへ反映する担当者を決める必要があります。

予約や外部ツールとどうつながる?

予約は、提供するサービス、担当者、部屋や機材、空き時間を組み合わせて判断します。Google Calendarとの同期に加え、Zapier、Webhook、MCPサーバー(外部の処理をAIへ接続する共通規格)による業務連携も可能です。同時に受けられる通話の数はプランで異なり、最も安いプランでは1本です。どの連携をどのプランで使えるかは、料金表と連携ページで記載が食い違っているため、契約前に確かめてください。

連携先へ顧客情報を書き込む場合は、閲覧と更新の権限を分けます。予約の変更や取消を許す範囲、重複時の優先順位、連携障害時に人へ戻す手順までが設計対象です。電話には出たのに予約だけ失敗する事態を減らせるでしょう。

導入前に何を試す?

営業時間、料金、曖昧な問い合わせ、予約変更、取消、緊急の連絡、人への転送を試験します。評価指標は応答率だけでなく、予約完了率、誤予約、転送率、途中離脱、担当者の修正時間。日本語と主要な利用言語では、固有名詞や住所の聞き取りも実際の電話で確かめます。

通話の録音と文字起こしを使うなら、利用者への案内、保存期間、閲覧者、削除手順を先に決めます。無人化率だけを目標にせず、答えられない通話を安全に人へ渡せるかを本番開始の条件にしましょう。

Topic予約は「人」だけでなく、椅子や部屋の空きも見る

Reception.aiの予約機能は、担当者の予定だけでなく、部屋、椅子、機材などの設備も予約条件にできます。営業時間内でも、必要な担当者または設備が空いていなければ候補時間を出しません。複数拠点では、拠点ごとに営業時間、担当者、設備を分けられます。電話予約の自動化を、現場の受け入れ能力と結びつける仕組みです。

Reception.aiに関するよくある質問

Reception.aiは日本語に対応していますか?
公式ドキュメントは70以上の言語と自動言語検出に対応すると説明していますが、確認した範囲では対応言語の一覧は載っていません。英語向けに調整された声はフランス語やドイツ語などで不自然に聞こえることがある、とも注意しています。日本語で使うなら、試用期間中に日本語で自然に聞こえる声を選び、固有名詞、住所、業界用語の聞き取りを実際の通話で確かめてください。
Webサイトを読み込めばすぐ本番運用できますか?
取り込み後の確認が必要です。料金、営業時間、休業日、キャンセル規定、対象外サービスを試験し、誤案内時の転送先とナレッジ更新の担当者を決めてから稼働します。
Reception.aiが質問に答えられない場合はどうなりますか?
公式ドキュメントでは、答えられなかった質問をナレッジ不足として記録し、管理者が確認できます。緊急時や重要顧客など、人へ転送する条件も本番前に決めて試験してください。
Reception.aiの料金はどのくらいですか?
2026年9月時点の公式ドキュメントでは、14日間の無料試用のあと、月額約29ドル、約79ドル、約199ドルの3プランです。最も安いプランに含まれる通話は月75分相当で、超えた分は1分あたり約0.45ドルかかり、使わなかった分は翌月へ繰り越せません。米ドル建てなので、為替の変動も含めて見積もってください。

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