光インターコネクトとは

光インターコネクトとは、チップ、基板、サーバー、ラックなどの間で、電気信号を光へ変換して大量のデータを送る接続技術です。AI基盤の大型化でGPU間の通信が増えるなか、電気配線の距離、帯域、消費電力の制約を緩和する手段として注目されています。

光でデータを運ぶと何が変わるのでしょうか?

送信側で電気信号を光へ変え、光ファイバーを通し、受信側で再び電気信号へ戻します。長い距離を大容量でつなぐほど、電気配線だけの場合に比べて信号損失や消費電力を抑えやすいのが利点でしょう。多数のGPUが同時にデータを交換するAIクラスタでは、計算速度だけでなく接続の速さが全体性能を左右しかねません。

実装方法には、半導体上へ光回路を集積するシリコンフォトニクスや、光部品をスイッチや演算部品の近くへ配置するコパッケージドオプティクスがあります。光へ切り替える距離を短くするほど電気配線の負担を減らせますが、製造や接続の難しさは増すでしょう。

光コンピューティングとは同じ技術なのでしょうか?

同じではありません。光インターコネクトは主にデータを運ぶ「道路」で、計算そのものはGPUやCPUなどの電子回路が担います。光コンピューティングは、演算の一部または全部にも光を使う考え方です。両方を組み合わせる研究や製品はありますが、導入目的を分けて評価しなければなりません。

企業はいつ導入を検討すべきでしょうか?

GPU間通信が計算の待ち時間を増やしている、ラック間の距離が延びる、電力や冷却が上限に近いといった場合が検討の目安です。短距離のすべての銅配線を光へ置き換えるのではなく、帯域と距離の効果が費用を上回る場所から採用するのが現実的でしょう。光源、変換器、コネクタ、検査、保守まで含む総コストで比較します。

Topic一本の光ファイバーに「色違いの車線」を作る

光通信では、異なる波長の光を一本のファイバーへ同時に流す波長分割多重という方法があります。道路を増やさず、色ごとに複数の車線を通すような発想です。物理的な配線本数を抑えながら通信容量を増やせるため、限られた空間へ多くの接続を収めるAI基盤でも重要です。

光インターコネクトに関するよくある質問

光インターコネクトは光ファイバー通信と同じですか?
光ファイバー通信をチップ間やサーバー間の接続へ使う技術領域です。通信事業者の長距離回線だけでなく、データセンター内部の短い距離も対象になります。
銅線の接続はすべて光へ置き換わりますか?
すべて置き換わるとは限りません。ごく短い距離では電気配線が安く簡単な場合があり、必要な帯域、距離、電力、保守費用で使い分けます。
光インターコネクトなら発熱はなくなりますか?
なくなりません。通信部分の電力を抑えられる可能性はありますが、光源、変換回路、演算装置、冷却は引き続き電力を使い、熱も発生します。

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