Microsoft(マイクロソフト)とは
Microsoftとは、WindowsやOfficeで知られる米国の大手IT企業です。1975年に創業した老舗ですが、近年はAI分野でも中心的な存在になりました。ChatGPTを開発するOpenAIと深く提携し、その技術を「Copilot」やクラウドを通じて、企業や個人の手元へ届けています。
OpenAIとの提携が軸
MicrosoftのAI戦略の中心は、OpenAIとの提携です。2023年1月に、多年にわたる数十億ドル規模(報道では約100億ドル規模)の出資を発表しました。ここで取り違えやすいのが、両社の関係です。OpenAIはあくまで別の会社で、Microsoftはその有力な出資者・パートナーという位置づけ。この提携により、MicrosoftはGPTをいち早く自社サービスへ取り込めるようになりました。
身近な製品に組み込まれたAI
その成果が、Copilotです。Word・Excel・Outlookといった日常のソフトに組み込まれ、文章の下書きや表計算、メール作成をAIが手伝います。検索エンジンのBingにも生成AIが入りました。企業向けには、Azure(アジュール)というクラウド上でOpenAIのモデルを使えるAzure OpenAI Serviceも提供しています。多くの人がすでに使っているツールの中に、AIが自然に溶け込んでいるわけです。
Topicその「賭け」は2023年ではなく2019年に始まっていた
これだけの大企業なら、AIも自社で一から開発しそうなものです。ところがMicrosoftは、外部のスタートアップだったOpenAIに出資し、その技術を取り込む道を選びました。では、その賭けはいつ始まったのでしょうか。ここで時期を取り違えやすいのですが、2023年1月の発表は、同社自身の言葉で「長期にわたる提携の第3段階」。出資は2019年と2021年にすでに行われていました。ChatGPTの一般公開(2022年11月30日)より前から続いていた関係だということです。このときの発表が柱として挙げたのは、専用のスーパーコンピュータへの投資と、OpenAIのモデルを自社の製品群へ広く展開すること。「全部を自前で作る」より「有望な相手に賭けて、自社の製品へ組み込む」という判断が、AIを業務の現場へ一気に広げる後押しになりました。
Microsoftに関するよくある質問
- MicrosoftはOpenAIにいくら出したのですか?
- 金額は公表されていません。2023年1月の発表文にあるのは「複数年にわたる数十億ドル規模の投資」という表現だけで、よく見かける約100億ドルという数字は報道によるものです。社内の資料に書くときは、公表値と推計を分けておくと後で困りません。
- Copilotと、一般向けのChatGPTは何が違うのですか?
- 手元の仕事の文脈を持っているかどうかが違います。Copilotは業務ソフトの側に組み込まれ、いま開いている文書やメールを踏まえて手伝います。一般向けのChatGPTは、対話画面に貼り付けた内容だけが手がかりです。同じ土台の技術でも、どこに置かれているかで使い勝手が変わります。
- Microsoftはなぜ自社でAIを一から作らなかったのですか?
- 全部を自前で作るより、有望なスタートアップだったOpenAIに巨額を出資して技術を取り込み、自社製品へ統合する道を選びました。この判断が、ChatGPT流のAIが業務現場へ一気に広がる後押しになりました。