GPT-3.5とは

GPT-3.5とは、OpenAIのAIモデルのうち、GPT-3とGPT-4のあいだに位置する世代(シリーズ)の呼び名で、2022年11月30日に公開された初代ChatGPTの土台になったことで広く知られています。OpenAIによると、初代ChatGPTは、2022年初めに学習を終えたGPT-3.5シリーズのモデルを、対話向けに調整して作られました。1つのモデルの名前というより、同じ世代に属する複数のモデルをまとめた呼び方です。

ChatGPTブームの火付け役

GPT-3.5が一気に注目を集めたのは、初代ChatGPTの“中身”だったからです。大規模言語モデル自体はそれ以前からあり(GPT-3は2020年に公開)、当時は主に研究者や開発者が使う技術でした。ChatGPTは、人がAIの回答を評価して良し悪しを教える学習(RLHF)で会話に慣らしたうえで、誰でも対話形式で使えるようにしました。この「会話で手軽に使える」形が、世界的な生成AIブームの火付け役になったわけです。

GPT-3.5は、今も使えるのか?

ChatGPTでは、2024年7月18日に無料・Plus・Teamプランの標準がGPT-3.5から後継のGPT-4o miniへ切り替わりました。開発者向けのAPIでは、2023年3月に公開された「gpt-3.5-turbo」の提供が続いてきましたが、OpenAIは2026年4月22日、gpt-3.5-turboを2026年10月23日に停止すると告知し、代わりにGPT-5.6 Terraを案内しています。旧来の文章補完向けの「gpt-3.5-turbo-instruct」は、それより早く、2025年9月の告知で2026年9月28日での停止が決まっています。自社のシステムや業務ツールがAPIでGPT-3.5を呼び出しているなら、期限までの切り替えが欠かせません。

Topic公開3か月でAPIへ、値段は従来の10分の1

2023年3月にAPIで開放された「gpt-3.5-turbo」は、OpenAIの説明ではChatGPTで使われているのと同じモデルでした。発表時の料金は100万トークン(トークンはAIが文章を数える単位)あたり約2ドルで、それまでのGPT-3.5のモデルの10分の1。OpenAIは、2022年12月以降の改良でChatGPTの運用コストを90%下げ、その分を開発者に還元したと説明しています。ChatGPTの公開からわずか3か月で、同じ頭脳を自社サービスへ安く組み込めるようになったのです。

GPT-3.5に関するよくある質問

GPT-3.5とChatGPTは、同じものですか?
同じではありません。GPT-3.5はAIモデルの世代の名前で、ChatGPTはそのモデルを使って会話できるようにしたサービスの名前です。ChatGPTの中で動くモデルは時期によって入れ替わるので、「ChatGPT=GPT-3.5」と覚えていると古い情報のまま判断してしまいます。
GPT-3.5は、いつ頃までの出来事を知っていますか?
OpenAIのモデル一覧では、APIのgpt-3.5-turboの知識は2021年9月1日時点で止まっています(学習に使った情報の締め切り日)。それより後の出来事や新しい制度は知らないため、最新の情報を前提にする業務には向きません。

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