高リスクAIシステムのEUデータベースとは
高リスクAIシステムのEUデータベースとは、EU AI Actで高リスクAIシステムなどの登録情報を扱うEUのデータベースです。2026年6月時点では、Article 49の登録やArticle 60の実環境試験登録と結びつき、規制当局と市場の透明性を支える仕組みとして設計されています。
- 英語原名: EU database for high-risk AI systems listed in Annex III
- 日本語補足: EU AI Actにおける高リスクAIシステムのEUデータベース
- 根拠制度: EU AI Act Article 71
- 確認時点: 2026年6月時点
誰が何を登録するのか
Article 71では、欧州委員会が加盟国と協力してEUデータベースを設置・維持するとされています。提供者または認定代理人が入力する情報と、公的機関などのデプロイヤーが入力する情報が分かれており、単なる製品カタログではありません。
高リスクAIシステムの登録とつながるため、EUで高リスクAIを扱う企業は、技術資料だけでなく登録情報の正確さも管理対象になります。部署ごとにバラバラの説明をしていると、公開情報と営業資料がずれるリスクがあります。
公開範囲の考え方
Article 49に基づく登録情報は、原則としてユーザーが見やすく、機械で読み取りやすい形で公開される設計です。一方、Article 60の実環境試験に関する情報は、原則として市場監視当局と欧州委員会向けで、事業者が同意しない限り一般公開されません。
Topic公開データベースだが全部が公開ではない
EU Databaseという名前だけ見ると、登録した情報がすべて一般公開されるように感じます。実際には、通常の高リスクAI登録と実環境試験の登録で公開範囲が違うため、広報、法務、開発の間で見せてよい情報をそろえる必要があります。
高リスクAIシステムのEUデータベースに関するよくある質問
- 社内では何を台帳化すべきですか?
- EU向けのAI名、用途、責任部署、対象国、登録要否、登録済み情報の更新者を社内台帳で管理すると混乱を減らせます。
- 公開情報と営業資料が違うと何が問題ですか?
- 顧客や当局から見た説明の一貫性が崩れます。用途や責任者の説明がずれると、信頼性と監査対応の両方で不利になります。
- APIで使う裏側のAIも対象になりますか?
- 用途と役割次第です。表に出る製品名だけでなく、サービスの中で高リスク用途に使われるAIも棚卸ししてください。