Zero-shot(ゼロショット)とは
Zero-shotとは、一度も教わっていない種類の問題でも、AIが手持ちの知識を使ってこなすことを指します。「ゼロショット」と読み、例をひとつも与えずに対応させる、という意味合いの言葉です。
見たことがなくても言い当てる仕組み
もともとは画像認識などで使われてきた考え方です。学習時に一度も見ていない種類でも、意味的な手がかりがあれば言い当てられるのがポイント。たとえば馬しか学んでいないAIでも、「シマウマ=縞模様のある馬」という知識があれば、初めて見るシマウマを認識できます。例そのものではなく、特徴の説明を頼りに橋渡しするわけです。
ChatGPTでの「例なしの指示」
大規模言語モデルの普及で、Zero-shotはより身近になりました。お手本を一切見せず、指示文だけでタスクをこなさせることを、ゼロショットプロンプティングと呼びます。これに対し、数個の例を見せてから頼むやり方がFew-shot、1個だけ見せるのがOne-shotです。例の数が0個・1個・数個、という三兄弟の関係になっています。
ビジネスでの使われ方
実務では、わざわざ例を用意しなくても、指示だけで翻訳・要約・分類を頼める手軽さが魅力です。一方で、例を見せたほうが精度が上がる場面もあり、難しい作業ではFew-shotで数例を添えるなど、使い分けが効果的です。まず例なしで試し、物足りなければ例を足す、という順番が現実的でしょう。
Topic「縞模様の馬」がシマウマだと分かる理由
Zero-shotを語るとき、よく引かれるのがシマウマの例です。馬の画像だけで育ったAIでも、「シマウマは縞のある馬だ」という言葉の知識さえあれば、本物のシマウマを初めて見ても言い当てられるといいます。私たち人間が、説明を聞いただけで未知のものを想像できるのと似た感覚。この発想を整理した呼び名は、ChatGPT登場の十年以上前、2009年の学会論文で広まりました。
Zero-shotに関するよくある質問
- Few-shotやOne-shotとは何が違うのですか?
- 違いは「見せる例の数」です。例を1つも見せず指示だけで頼むのがZero-shot、1つ見せるのがOne-shot、数個見せるのがFew-shotで、0個・1個・数個の三兄弟の関係になっています。
- 例を見せないZero-shotと、見せるFew-shotはどちらが正確ですか?
- 手軽さはZero-shotですが、難しい作業では数例を見せるFew-shotの方が精度が上がる場面もあります。まず例なしで試し、物足りなければ例を足す、という順番が現実的です。
- 「ショット(shot)」とはどういう意味ですか?
- ここでの「ショット」はお手本(例)の数を指し、ゼロショットは「例ゼロ」という意味です。この発想はChatGPT登場の十年以上前、2009年の学会論文で広まった画像認識由来の考え方です。