Conductor(コンダクター)とは

Conductorとは、複数のAIへ仕事を振り分け、やり取りの順番と指示文を組み立てるよう学習したSakana AIの研究モデルです。自分で問題を解く主役というより、得意分野の違うAIを束ねるプロジェクトマネージャーに近い役回り。

2026年7月時点では単独の一般向け製品名ではなく、Sakana Fuguを支える基盤研究の一つとして紹介されています。論文はICLR 2026に採択され、Sakana AIが2026年4月27日に解説を公開しました。

自然な言葉で、その都度チームを組む

従来のマルチエージェントは、「調査役の次に計算役を動かす」と人が流れを固定する方式が中心でした。Conductorは強化学習、つまり試行結果の良し悪しを手掛かりに学ぶ方法で、依頼ごとの協調戦略を身につけます。

出力するのはプログラムコードではなく、どのAIを呼ぶか、何を任せるか、前の会話をどこまで見せるかを示す自然言語の流れ。簡単な質問なら一つのAIで済ませ、難しい問題では計画役、実行役、検証役を組み合わせます。

導入判断では「誰が何を見たか」を追えるようにする

仕事ごとにチームを変えられる一方、裏側の分担は複雑になります。機密情報がどのAIへ渡り、どの回答を根拠に最終案を作ったかを、後から説明できるでしょうか。

調達時は最終スコアだけでなく、利用モデルの制限、途中結果の保存、人の承認、障害時の切り戻しを確認します。賢い指揮役でも、責任者まで自動で決めてくれるわけではないという補助線。

Topic指揮役が「自分自身」を働き手に選ぶ

研究では、Conductor自身をチームの働き手として選べる設定も試されました。すると、自分が組んだチームの前回出力を読み、失敗に気づいて修正用の流れを作り直す動きが現れます。指揮者がもう一人の自分を呼ぶような、再帰的な協調です。

Conductorに関するよくある質問

Conductorは特定企業のAIだけを組み合わせる研究ですか?
論文では、公開型と非公開型を含む複数のAI候補を入れ替えて学習しています。実際に利用できるAIの種類は、研究結果とは別に提供サービスの仕様で確認する必要があります。
「自然言語で統率する」とは日本語対応の意味ですか?
日本語対応という意味ではありません。呼び出すAI、仕事の分担、会話履歴の渡し方を、固定したプログラムではなく普段の言葉による指示の流れとして組み立てる意味です。

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