Notifying Authority (AI Act)とは
Notifying Authority (AI Act)とは、EU AI Actで、適合性評価機関を評価し、指定し、通知し、その後も監視する手続を担う加盟国の当局です。2026年6月時点では、Article 3とArticle 28で役割が確認できます。
英語表記:notifying authority
通知機関を選び監督する側
名前が似ていますが、通知機関そのものではありません。Notifying Authorityは、適合性評価を行う機関が要件を満たすかを見て、EUの制度上「この機関に任せてよい」と通知する側です。審査員を選び、審査員の独立性も見る役と考えると分かりやすいでしょう。
高リスクAIでは、適合性評価が市場投入前の重要な関門です。その評価を担うConformity Assessment Bodyや通知機関が信頼できなければ、制度全体が揺らぎかねません。そこでNotifying Authorityには、利益相反を避け、客観性と専門性を保つ手続が求められます。
企業側の実務での意味
日本企業が直接この当局になるわけではありません。それでもEU向けに高リスクAIを出す場合、どの通知機関が使えるのか、その機関がどの当局から通知されているのかは確認事項です。認証機関の名前だけでなく、その背後にある指定・監督の仕組みを見ることが重要です。
Topic審査する機関をさらに審査する仕組み
AI Actでは、企業のAIを審査する機関を、そのまま自由に名乗らせる設計にはしていません。Article 28は、加盟国のNotifying Authorityが適合性評価機関を評価し、指定し、監視する流れを置く設計です。審査の品質を保つために、審査機関側にも監督がかかる構造です。
Notifying Authority (AI Act)に関するよくある質問
- 審査する側と審査機関を選ぶ側はどう分けますか?
- 審査機関を選び、制度上通知するのが当局側です。実際に企業のAIを評価する機関とは役割が分かれます。
- 認証機関を選ぶ時に背後の当局まで見る理由は何ですか?
- その機関が制度上認められた相手かを確認するためです。名前だけで判断せず、どの加盟国の手続で通知されたかを見ると、後の説明がしやすくなります。