エージェンティックプロセスオートメーションとは

エージェンティックプロセスオートメーションとは、AIエージェントが業務目標を読み取り、必要な手順やツール操作を組み立てながら進める業務自動化の考え方です。決まった画面操作をなぞるRPAよりも、判断、分岐、例外対応を含む仕事へ広げようとする流れを指します。

固定手順から状況に応じる自動化へ

従来のRPAは、請求書データを転記する、決まった画面を順番に開く、といった反復作業が得意です。一方、実際の業務では、書類の種類が違う、承認条件が変わる、別システムの情報を確認するなど、途中で判断が入ります。エージェンティックプロセスオートメーションでは、AIエージェントが目的、利用できるAPI、社内ルール、過去の結果を参照しながら次の行動を選ぶことを目指します。業務プロセス自動化ハイパーオートメーションの延長線にある概念です。

任せる範囲を先に決める

経営上の論点は、何でも自律化することではありません。金額承認、顧客への送信、個人情報の更新などは、人の確認を挟む条件、実行権限、失敗時の停止ルール、操作ログの残し方を先に決める必要があります。MCP(外部ツール接続の規格)やA2AAG-UIのような連携規格が広がるほど、AIエージェントが触れる外部ツールも増えます。そのぶん、プロンプトインジェクションや誤操作への備えも欠かせません。自動化の主役はAIではなく、任せ方を設計する経営側のルールです。

TopicAPAという略称はRPAとの対比から出てきた

2023年提出のProAgent論文は、Robotic Process AutomationからAgentic Process Automationへ、という形でAPAを提案しています。論文では、RPAが固定的な自動化に強い一方、ワークフロー設計や実行中の動的判断には課題があると整理されています。つまりAPAは、流行語として急に出てきたというより、RPAの限界をLLMベースのエージェントで補う研究文脈から生まれた言い方です。

エージェンティックプロセスオートメーションに関するよくある質問

RPAをすべて置き換えるものですか?
置き換えではなく役割分担です。単純で安定した転記はRPAが向き、条件分岐や判断が多い業務ではAIエージェントを組み合わせる余地があります。
人の承認なしで動かしてよいですか?
重要な操作では避けるべきです。送信、契約、金額承認、個人情報更新などは、権限と承認条件を決めてから限定的に任せるのが現実的です。

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