記号AIとは

記号AIとは、人間が読める「記号」と論理のルールで知識を表し、それを組み合わせて推論させるAIの作り方のことです。GOFAIとも呼ばれ、1950年代から1980年代にかけてのAI研究の主流でした。世界初のAIプログラムとされるロジック・セオリストや、エキスパートシステムもこの系譜に属します。

どんな考え方なのか

記号AIの発想は、人間の知識を「もし〜なら〜」といったルールや、はっきりした記号の関係として書き出し、それを論理でたどって答えを出すというものです。たとえば「ペンギンは鳥である」「鳥には羽がある」と書いておけば、「ペンギンには羽がある」と導けます。判断の道すじが目に見えるため、なぜその結論になったかを人間が追えるのが強みでした。

ニューラルネットワークとの違い

記号AIと対照的なのが、コネクショニズム、つまりニューラルネットワークの流れです。記号AIがルールを人が書くのに対し、ニューラルネットワークは大量のデータから自分でパターンをつかむ。画像や音声を見分けるような、ルール化しづらい仕事では後者が大きく勝り、2010年代以降は深層学習が主役になりました。一方で、筋道立った推論や説明が要る場面では記号AIの考え方が今も生き、両者を組み合わせる研究も進んでいます。「ルールで書く」と「データで学ぶ」は、優劣ではなく得意分野の違いと捉えるのが実態に近いでしょう。

Topic「古き良きAI」という呼び名の出どころ

記号AIには「GOFAI」という愛称があります。Good Old-Fashioned AI、直訳すれば「古き良き人工知能」という意味です。この呼び名は、哲学者ジョン・ハウゲランドが1985年の著書『Artificial Intelligence: The Very Idea』で名付けました。少し懐かしさをにじませた言い回しですが、裏を返せば、それだけ記号AIがAIの王道として長く君臨してきた証でもあります。

記号AIに関するよくある質問

記号AIが「GOFAI(古き良きAI)」と呼ばれるのはなぜですか?
GOFAIはGood Old-Fashioned AI(古き良き人工知能)の略で、哲学者ジョン・ハウゲランドが1985年の著書で名付けました。少し懐かしさをにじませた言い回しですが、裏を返せば、記号AIが1950〜1980年代にAIの王道として長く君臨してきた証でもあります。世界初のAIプログラムとされるロジック・セオリストもこの系譜です。
記号AIはどんな仕組みなのですか?
人間の知識を「もし〜なら〜」といったルールやはっきりした記号の関係として書き出し、論理でたどって答えを出します。「ペンギンは鳥である」「鳥には羽がある」と書いておけば「ペンギンには羽がある」と導けます。判断の道すじが目に見えるため、なぜその結論になったかを人間が追えるのが強みでした。
記号AIとニューラルネットワークは何が違いますか?
記号AIはルールを人が書くのに対し、ニューラルネットワークは大量のデータから自分でパターンをつかみます。画像や音声を見分けるようなルール化しづらい仕事では後者が大きく勝り、2010年代以降は深層学習が主役になりました。一方、筋道立った推論や説明が要る場面では記号AIの考え方が今も生き、両者を組み合わせる研究も進んでいます。