ロジック・セオリストとは
ロジック・セオリストとは、1956年に完成した、世界初の人工知能プログラムとされるソフトウェアのことです。ニューウェル、サイモン、ショウの3人が開発し、その年のダートマス会議でも披露されました。記号と論理のルールで推論を進める記号AIの源流にあたり、AIの長い歴史の出発点に立つ存在です。
英語表記:Logic Theorist
旧称:論理理論家
何ができたのか
ロジック・セオリストがやってのけたのは、数学の定理を自力で証明することでした。数学の基礎を築いた名著の冒頭に並ぶ52の定理のうち、38を証明してみせます。人間にしかできないと思われていた論理の組み立てを、機械が手順を踏んで再現できると示した点に、当時の驚きがありました。計算を速くこなす機械ではなく、考える筋道そのものをなぞる機械が現れた瞬間です。
Topic機械が人間より美しい証明を見つけた話
ロジック・セオリストは、ある定理について原典の数学者が手作業で作ったものより美しい証明を見つけてしまいました。開発者のサイモンがこれを著者本人のラッセルに見せると、ラッセルは喜んだと伝えられます。ところが、その新しい証明を数理論理学の専門誌に投稿したところ「初等的な定理の新証明は目新しくない」と却下されました。著者の一人が機械だったという点には、誰も気づかなかったのです。
関連用語
ロジック・セオリストに関するよくある質問
- ロジック・セオリストは何ができたのですか?
- 数学の定理を自力で証明しました。名著の冒頭に並ぶ52の定理のうち38を証明してみせ、人間にしかできないと思われた論理の組み立てを、機械が手順を踏んで再現できると示した点に当時の驚きがありました。
- 「世界初のAI」にまつわる面白い逸話はありますか?
- ある定理について、原典の数学者が手作業で作ったものより美しい証明を見つけてしまいました。しかしその新証明を専門誌に投稿すると「初等的な定理の新証明は目新しくない」と却下され、著者の一人が機械だったことには誰も気づかなかったと伝えられます。