GPT-5.4とは
GPT-5.4とは、OpenAIが2026年3月5日に発表したGPT-5系のAIモデルです。ChatGPT、API、Codexで使えるモデルとして紹介され、文書、表計算、プレゼン、コーディング、コンピューター操作などの業務支援を重視していました。知識労働とエージェント作業に寄せたGPT-5系モデルといえるでしょう。
何が強化されたのか
OpenAIの位置づけは、GPT-5.4を専門的な業務向けに置くものです。具体的には、長い作業を計画し、ツールを使い、結果を検証するような業務での性能が強調されています。APIではgpt-5.4、より高性能なPro版ではgpt-5.4-proという案内。
Codexでは、実験的な1Mコンテキストウィンドウにも触れられています。コンテキストウィンドウはAIが一度に参照できる作業机の広さのようなもの。1Mは約100万トークン規模で、長いコードベースや資料を扱う余地が広がります。ただし、標準範囲を超える利用は使用量の扱いが重くなる説明もあります。
導入判断で見る点
GPT-5.4は、単発の文章生成より、長めの業務フローに向いたモデルとして見ると理解しやすいです。たとえば、調査、表の整理、資料作成、コード修正をまたぐ作業。一問一答の相談相手より、作業を進める担当者に近い位置づけでしょう。
一方で、GPT-5系はその後も版を重ねました。OpenAIの開発者向け更新履歴によれば、2026年4月24日にGPT-5.5が、2026年7月9日にはGPT-5.6 Solを含む3種類が、そして2026年9月3日にはGPT-6 Astraが公開されています。つまりGPT-5.4は「一番新しいモデル」ではなく、2026年3月時点で業務とエージェント作業に寄せて作られた世代だと読んでください。モデル名だけで選ばず、利用画面で選べる現行モデルと料金を確認します。
Topic長い作業机を持てるが置き放題ではない
GPT-5.4に関するよくある質問
- GPT-5.4は今も使えますか。
- 2026年9月時点で、OpenAIが公開している廃止予定の一覧にgpt-5.4の停止日は載っていません。同じ一覧では2025年8月に公開されたGPT-5世代に2026年12月11日という停止日が示されており、世代ごとに扱いが分かれています。停止日は後から追加されるため、長く使う仕組みに組み込むときは、この一覧を定期的に確認する運用にしておくと安全です。
- GPT-5.4は前の世代より安く使えますか。
- 単価は上がりました。公開時の案内では、APIの料金は入力100万トークンあたり2.50米ドル、出力100万トークンあたり15米ドルで、GPT-5.2の1.75米ドル/14米ドルより高く設定されています。ただしOpenAIは、同じ問題を解くのに使うトークン数が減ったとも説明しています。単価と使用量は別の話なので、請求額は自社の実際の作業で測るのが確実です。
- ChatGPTから使う場合と、CodexやAPIから使う場合は同じですか。
- 同じではありません。公式発表では、ChatGPTのGPT-5.4 Thinkingが一度に扱える文脈の広さはGPT-5.2 Thinkingから変わっていないと明記されています。一方でCodexとAPIでは、パソコンの操作を伴うエージェント作業や、より広い文脈を試すための設定が用意されました。同じモデル名でも、どの入口から使うかで条件が変わります。