Extended Thinkingとは

Extended Thinkingとは、AnthropicAI「Claude」が、最終的な回答を出す前に頭の中で段階を踏んで考える過程(思考)を持つ機能です。2025年2月にClaude 3.7 Sonnetで導入されました。ポイントは、別の賢いモデルに切り替わるのではなく、同じモデルが「より時間と労力をかけて」答えに向かうという点。難しい問いには、じっくり考えてから答えるイメージです。

考える量を「予算」で調整する

開発者は思考予算(thinking budget)という設定で、Claudeがどれだけ考えるかを調整できます。多く与えれば丁寧に検討しますが、その分の時間と費用もかかります。Claude 4系では、考えた中身はそのまま全文を見せるのではなく要約して返す形が基本。数学・コーディング・込み入った分析のような、手順を追う必要のある作業で力を発揮します。なお、この「思考」はAIが途中の考えを文章として書き出すもので、人間の思考とまったく同じではありません。

その後の「適応的な思考」への発展

Extended Thinkingは手動で思考量を指定する仕組みでしたが、その後の世代では常時オンの「適応的な思考(adaptive thinking)」へと発展しました。問いの難しさに応じてClaude側が考える深さを自動で加減し、利用者は労力の度合い(effort)を選ぶ形です。「考える時間を自分で調整する」という発想自体は受け継がれていると捉えるとよいでしょう。

Topic長く考えさせるほど賢くなる、ただし伸びは緩やか

Anthropicは、数学や科学の問題で思考の量を増やすほど性能が「対数的に」向上すると示しました。対数的とは、増やすほど効果がじわっと鈍っていくこと。考える時間を倍にしても正答率が倍になるわけではないため、どこまで考えさせるかはコストと精度のバランスで決める。ここが、AIの使い方を設計するうえでの勘どころでしょう。

Extended Thinkingに関するよくある質問

Extended Thinkingは無料で使えますか?
Claudeの有料プラン(Pro/Team/Enterprise)やAPIで利用できます。考える過程にもトークンを使うため、APIではその分の費用がかかる点に注意が必要です。
簡単な質問にもExtended Thinkingを使うべきですか?
簡単な問いに長く考えさせると、時間と費用が無駄にかさみます。効果が出るのは手順を要する難問なので、用途に応じて使い分けるのが現実的です。

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