GPT-5.6 Solが20%超値下げ 入力4ドル・出力20ドルの対象と料金表示の差を解説
GPT-5.6 Solの値下げは、APIとChatGPTで見え方が違います。
自社に関係する料金表と、入力約4ドル・出力約20ドルを適用できない条件を先に切り分けます。
OpenAIは2026年8月21日、GPT-5.6 SolのAPI料金と対象クレジット価格を20%以上引き下げたと発表しました。APIのStandard短文脈は、100万トークン当たり入力約4ドル(約636円)、出力約20ドル(約3,180円)です。円換算は2026年8月時点・約1ドル159円で計算しており、為替と公式価格の改定で実際の請求額は変わります。
ただし、ChatGPTの月額プランが約4ドルになるわけではなく、API、ChatGPT Chat、ChatGPT Work・Codexでは料金の表示単位が違います。
この記事では、どの料金表が自社に関係するかを分けて解説します。
結論最初に利用面を特定する
API利用者はドル建てのトークン単価、ChatGPTの追加利用者は購入クレジットのrate cardを見ます。約4ドル・約20ドルだけで判断せず、長文脈とFast modeの例外まで確認してください。
GPT-5.6 Sol値下げ後の料金は入力約4ドル・出力約20ドル
GPT-5.6 SolのAPI料金は、2026年8月23日時点のStandard・短文脈で次のとおりです。金額は100万トークン当たりで、キャッシュ入力は約0.40ドル(約64円)になりました。
| 課金項目 | 旧料金 | 新料金 |
|---|---|---|
| 入力 | 約5ドル(約795円) | 約4ドル(約636円) |
| 出力 | 約30ドル(約4,770円) | 約20ドル(約3,180円) |
値下げ率を分けると、入力は20%、出力は約33%であり、「20%超」は一律の値下げ率ではありません。
出力が長い処理ほど旧料金との差が出やすい、という見方ができます。
新料金は少なくとも2026年11月21日まで利用可能と案内されており、同日に終了するという確定情報ではありません。
11月以降の稟議には、料金を再確認する日を入れておくのが安全です。
出典: OpenAI Developers「GPT-5.6 Sol Model」(英語)
モデルの役割から確認したい場合は、GPT-5.6 Solで先に決める業務の線引きと、GPT-5.6 SolとLunaの違いを先に読むと、単価だけでモデルを選ぶ誤りを減らせます。
APIとChatGPTで料金表示が違う理由
同じモデルでも、利用する製品面によって請求の物差しが変わります。
約4ドル・約20ドルはAPIのドル建て単価であり、ChatGPTの画面にそのまま表示される価格ではありません。
OpenAI API
ドル建てで入力・キャッシュ・出力を確認
ChatGPT Chat
追加利用はメッセージ単位の目安で確認
Work・Codex
追加利用はトークン単位のクレジットで確認
| 利用面 | 表示単位 | Solの表示 |
|---|---|---|
| API | ドル / 100万トークン | 入力約4・出力約20 |
| Chat | クレジット / メッセージ | 約10 |
| Work・Codex | クレジット / 100万トークン | 入力100・出力500 |
以下のクレジット単価はBusiness・Enterprise/Edu向けのrate cardの数値です。ChatGPT ChatのSolは1メッセージ当たり約10クレジット、Sol Proは約50クレジットが目安で、Work・Codexでは100万トークン当たり入力100、キャッシュ入力10、出力500クレジットと表示されます。
Free・Go・Plus・Proのクレジット単価は別のヘルプ記事にまとまっているため、自社の契約プランに合う表を開いてください。
この二つのクレジット表示は矛盾ではなく、Chatはメッセージ、Work・Codexはトークンが単位です。
製品の位置づけは、ChatGPT WorkとCodexの違いでも整理しています。
出典: OpenAI Help Center「ChatGPT Rate Card (Business, Enterprise/Edu credit-based pricing)」(英語)
GPT-5.6 Sol値下げの対象は購入クレジット
ChatGPT側で今回のプロモーションが関係するのは、対象となる購入クレジットの利用です。
月額プランの含有量と追加購入分は分けて考えます。
- API利用: 利用量と新しいドル単価を請求画面で確認する
- 購入クレジット利用: ワークスペースのrate cardと残高を確認する
- 含有枠内の利用: プランの利用上限を別に確認する
値下げの発表だけを根拠に、利用上限が増えたと社内へ案内しないでください。含有枠の消費と追加クレジットの消費を混ぜると、予算差の原因を追えなくなります。
約4ドル・約20ドルにならない条件
約4ドル・約20ドルはStandardかつ272K以下の短文脈が前提です。
同じモデルを使っていても、処理面と入力規模が違えば料金は変わります。
| 条件 | 料金の見方 | 確認点 |
|---|---|---|
| Standard短文脈 | 入力約4ドル(約636円) 出力約20ドル(約3,180円) | 272K以下 |
| 272K超 | 入力2倍・出力1.5倍 | 全リクエスト |
| Fast短文脈 | 入力約8ドル(約1,272円) 出力約40ドル(約6,360円) | 処理面を確認 |
入力が272Kトークンを超える長文脈では、全リクエストに入力2倍、出力1.5倍の倍率が適用されます。
超えた部分だけが対象ではないため、大量資料を一度に渡す処理は短文脈単価だけで試算できません。
Fast modeの短文脈は100万トークン当たり入力約8ドル(約1,272円)、キャッシュ入力約0.80ドル(約127円)、出力約40ドル(約6,360円)です。高速化の使いどころは、GPT-5.6 Solの高速モード料金で業務別に整理しています。
出典: OpenAI「Fast mode for API Customers」(英語)
注意単価表より先に処理面を見る
モデル名が同じでも、StandardとFast、短文脈と長文脈では単価が異なります。利用ログへ処理面と入力トークン数を残すと、請求が想定と違った理由を追いやすくなります。
GPT-5.6 Sol料金を自社の請求で確認する順番
料金表を見比べる前に、API、Chat、Work・Codexのどれを使っているかを確定します。
APIと購入クレジットが同じ部署に混在している場合は、請求元を分けて台帳へ記録します。
- 利用面を特定: API、Chat、Work・Codexを分ける
- 単位を確認: ドル / トークン、クレジット / メッセージ、クレジット / トークンを混ぜない
- 例外を確認: 272K超、Fast mode、契約固有の条件を調べる
- 請求と照合: 入力、キャッシュ入力、出力の実績を月次で比べる
予算管理では、単価だけでなく入力・出力・キャッシュの構成を見ます。部署別の利用量は生成AIの社内利用コストを見える化する方法、支出上限は生成AIの費用上限を決める方法を使うと、今回の改定を月次管理へ反映できます。
GPT-5.6 Sol値下げに関するよくある質問
QGPT-5.6 SolのAPI料金はいくらですか?
A2026年8月23日時点のStandard短文脈は、100万トークン当たり入力約4ドル(約636円)、キャッシュ入力約0.40ドル(約64円)、出力約20ドル(約3,180円)です。円換算は2026年8月時点・約1ドル159円で計算しています。
Q値下げ幅は何%ですか?
A旧API料金との比較で、入力は20%、出力は約33%下がりました。
Q新料金はいつまでですか?
AOpenAIは少なくとも2026年11月21日まで利用可能と案内しています。同日終了とは断定していません。
QChatGPTも入力約4ドル・出力約20ドルになりますか?
Aいいえ。入力約4ドル・出力約20ドルはAPI Standardの単価です。ChatGPTの対象購入クレジットは別のrate cardで確認します。
Q約10クレジットと500クレジットの違いは何ですか?
AどちらもBusiness・Enterprise/Edu向けrate cardの値で、約10クレジットはChatのSol 1メッセージ、500クレジットはWork・CodexのSol出力100万トークンの目安です。
Q値下げでプラン上限も増えますか?
Aいいえ。今回のプロモーションでプラン含有量、5時間・週次上限、レガシー料金は変わりません。
Q長文脈やFast modeも入力約4ドル・出力約20ドルですか?
Aいいえ。272K超では長文脈倍率がかかり、Fast modeには別の料金表があります。
GPT-5.6 Solの値下げを請求へ反映する鍵は、利用面、単位、例外条件を分けることです。
まずAPIか購入クレジットかを特定し、Standard・長文脈・Fast modeを分けたうえで、実際の請求画面と照合してください。