Gemini Robotics ER 2の料金は100万トークン入力2ドル・出力10ドル【無料枠も】
ロボットAIは、API料金が分かっても投資額を判断できません。
データ、設備、人の確認、安全停止まで含めて、自社で試す範囲を一緒に整理しましょう。
Gemini Robotics ER 2の標準APIは、有料枠で入力100万トークン当たり約2ドル(約314円)、出力100万トークン当たり約10ドル(約1,570円)です。2026年8月時点・約1ドル157円換算。無料枠もありますが、会社で試すなら料金だけでなく、入力データの扱いまで見ておく必要があります。
ロボット向けAIの費用は、APIの請求額だけでは決まりません。
センサー、シミュレーション、既存システムとの接続、人の確認まで含めて初めて、投資対効果を判断できます。
Google公式の2026年8月2日時点の料金と仕様を基に、無料枠の使いどころ、3つの処理方式、企業PoCで先に決める停止条件まで整理します。
Gemini Robotics ER 2の料金は入力約2ドル・出力約10ドル
標準APIの有料枠は入力約2ドル、出力約10ドル
単位は100万トークンで、円換算は約314円と約1,570円です(2026年8月時点・約1ドル157円換算)。入力はテキスト、画像、動画、音声を含み、出力料金にはモデルの思考用トークンも含まれます。
トークンは、AIが情報を読み書きする量の単位です。Gemini Robotics ER 2では映像や画像も入力できるため、100万トークンを一定の動画時間へ単純換算することはできません。
標準・バッチ・ストリーミングの料金比較(2026年8月2日時点)
| 処理方式 | 入力 | 出力 |
|---|---|---|
| 標準API | 約2.00ドル(約314円) | 約10.00ドル(約1,570円) |
| バッチAPI | 約1.00ドル(約157円) | 約5.00ドル(約785円) |
| ストリーミング | 約2.00ドル(約314円) | 約10.00ドル(約1,570円) |
表は有料枠の100万トークン当たりの公式価格です。標準APIではコンテキストキャッシュが100万トークン当たり約0.20ドル(約31円)、保存が100万トークン1時間当たり約1ドル(約157円)と案内されています。
出典: Google AI for Developers「Gemini Developer APIの料金」(英語)
請求額を試算する時は、入力と出力を分けて記録してください。さらに、同じ指示や環境情報を何度も渡すならキャッシュ、即時性が不要な評価ならバッチを候補にすると、費用構造を整理しやすくなります。
Gemini Robotics ER 2とはロボットの高次判断を担うモデル
Gemini Robotics ER 2は、ロボットが周囲の状況を理解し、作業を組み立てるためのエンボディドリーズニングモデルです。日本語では、身体を持つ機械のための高次判断を支えるAIと考えると分かりやすいでしょう。
入力はテキスト、画像、動画、音声で、出力はテキストです。標準APIは空間推論、映像からの作業進捗の理解、関数呼び出しなどを支援しますが、モデル単体が安全なモーター制御まで保証するわけではありません。
役割判断モデルと低水準制御を分ける
ER 2は状況理解や計画を支援します。速度、力、停止などの安全制御は、ロボット側の制御系と運用ルールで別に担保します。
公式モデルページでは、入力上限が131,072トークン、出力上限が65,536トークンとされています。長い映像や複数センサーの情報を扱う場合も、一度に何を読ませるかを設計する上限として捉えてください。
出典: Google AI for Developers「Gemini Robotics-ER 2 Preview」
無料枠と有料枠はデータ利用条件まで比べる
Gemini Robotics ER 2の無料枠は、入力と出力の料金が無料です。ただし、会社の映像や作業データを入れる判断では、0ドルかどうかよりデータ利用条件の差が重要になります。
無料枠では、公開された商品画像、架空の作業指示、機密性のない動画で入出力を確認します。
顧客、従業員、工場内設備、未公開製品が映る素材は、そのまま入れない運用が安全です。
有料枠へ移れば自動的に社内規程を満たすわけでもありません。生成AIの社内利用ガイドラインを用意し、撮影範囲、保存期間、アクセス権、削除手順まで決めてから実データへ広げます。
Gemini Robotics ER 2の3方式を業務で使い分ける
選び方は、処理をいつ返してほしいかで分かれます。標準は1回ずつの判断、バッチはまとめ処理、ストリーミングは連続対話に向きます。
- 標準API: 画像や動画を渡し、状態説明や次の作業案を1回ずつ得る
- バッチAPI: 過去映像の分類や評価を、即時性なしでまとめて処理する
- ストリーミングAPI: カメラや音声を受けながら、連続して状況を理解させる
公式概要では、標準APIとストリーミングAPIを別のエンドポイントとして案内しています。同じモデル名でも使える機能は同一ではないため、先に必要機能を決め、対応表で確かめてください。
出典: Google AI for Developers「Gemini Roboticsの概要」
会話の速さが要らない検証までストリーミングで組むと、構成と監視が複雑になります。一方、現場で映像の変化を追う用途をバッチだけで評価しても実運用の遅延は分からないため、安い方式を選ぶのではなく、業務の時間軸に合わせることが先です。
Gemini Robotics ER 2の料金だけでは総費用を決められない
API料金は総費用の一部です。ロボットAIでは、見る、考える、動かす、止めるの各層に別の費用と責任があります。
見る
カメラ、音声、センサーを整える
考える
API、キャッシュ、評価を管理する
動かす
制御系と既存設備を接続する
止める
監視、承認、非常停止を設計する
試算では、API利用量だけでなく、映像の保管、通信、ロボット本体、シミュレーション、評価担当者、保守を分けます。AIエージェントの従量課金を管理する考え方と同じく、1回当たりの単価だけで月額予算を決めないことが肝心です。
見落とし成功時より失敗時の費用を測る
誤判断の回数、手直し時間、停止による影響も記録します。API費が小さくても、人の確認が増えれば投資対効果は下がります。
評価指標は、処理件数、正答率、例外率、人の介入時間、停止回数を並べます。生成AIのROIを見える化する指標も参考に、削減時間と追加作業を同じ表へ置くと判断がぶれません。
企業PoCは5段階で小さく確かめる
最初から本番設備へつながず、公開素材から始めて、観察、提案、限定動作の順に範囲を広げるのが現実的です。PoCは概念実証のことで、小さな実験で技術と業務の相性を確かめます。
検証対象は、部品の位置確認や作業手順の説明など、間違っても人や設備へ直ちに危害が及ばない業務から選びます。合格基準は「動いた」ではなく、どの条件で失敗し、何秒で人が引き取れるかです。
- 対象: 失敗しても元へ戻せる作業か
- データ: 個人情報や未公開情報を外せるか
- 指標: 正答率、遅延、介入時間を測れるか
- 停止: 人が即時に操作を引き取れるか
- 予算: API外の設備・保守費も記録したか
Gemini Robotics ER 2を本番へ近づける安全条件
Google DeepMindのモデルカードは、本番、商用、公共環境での使用に慎重な判断を求めています。特に医療、交通など安全が重要な領域では、モデル出力だけを安全装置として扱えません。
出典: Google DeepMind「Gemini Robotics ER 2 Model Card」(英語)
AIが支援する範囲
人と制御系が決める範囲
本番へ近づける前に、禁止領域、速度上限、力の上限、通信断時の挙動、非常停止、ログ保存を決めます。さらに、モデル版が変わった時はAIモデルの終売や仕様変更へ備える考え方に沿って、同じ評価セットを再実行してください。
停止条件通信断と判断不能を正常系として試す
映像が欠ける、APIが遅れる、回答が矛盾する場面を意図的に作り、安全停止できるか確かめます。異常時のテストを通るまで自律範囲を広げません。
自社のロボットAI実装へつなげる
Gemini Robotics ER 2の料金判断とは、API単価だけでなく、データ、設備、人の確認、安全停止まで含めて投資対効果を見極めることです。
今回の料金と仕様は、ロボットAI活用の入口にすぎません。自社の作業、既存設備、顧客への提供価値に合わせるには、モデル選定より先に何を見せ、どこまで提案させ、誰が実行を承認するかを設計する必要があります。
専門のAIエンジニアが社内にいない場合も、自社向けの検証環境と業務フローは構築できます。ただし、ツールをつなぐだけでは足りず、業務要件、運用、安全、成果指標を一体で決める作業が欠かせません。
内製と外部支援の境界は、AI導入を自社で行うか外注するかの判断基準でも整理しています。
株式会社ノーサイドは、AIとマーケティングの両面から、各社の業務と成果に合わせた設計・実装を支援します。自社でどこから試すべきか判断しにくい場合は、AI活用の相談窓口で状況をお聞かせください。
Gemini Robotics ER 2の料金でよくある質問
QGemini Robotics ER 2の標準API料金はいくらですか?
AGemini Robotics ER 2の標準APIは、有料枠で入力100万トークン当たり約2ドル(約314円)、出力100万トークン当たり約10ドル(約1,570円)です。2026年8月時点・約1ドル157円換算。
QGemini Robotics ER 2に無料枠はありますか?
AGemini Robotics ER 2には無料枠があります。ただし無料枠の入力内容は製品改善に利用されるため、企業データは入れず公開情報や架空データで試してください。
QGemini Robotics ER 2のバッチ料金はいくらですか?
AGemini Robotics ER 2のバッチAPIは、有料枠で入力100万トークン当たり約1ドル(約157円)、出力100万トークン当たり約5ドル(約785円)です。2026年8月時点・約1ドル157円換算。
Q100万トークンは何分の動画に相当しますか?
A100万トークンを一定の動画時間へ単純換算はできません。映像、音声、解像度、入力形式で消費量が変わるため、実データの計測が必要です。
Q無料枠だけで企業PoCを完了できますか?
A無料枠は機能確認に使えますが、企業PoCの完了可否はデータ条件、処理量、設備接続、安全評価で決まります。無料であることだけを採用条件にしないでください。
QGemini Robotics ER 2をロボットへ直接つなげても安全ですか?
AGemini Robotics ER 2の出力だけで安全は保証できません。速度や力の制限、実行承認、非常停止、通信断時の挙動を別の制御系と運用で設計してください。