XOR問題(えっくすおあもんだい)とは

XOR問題とは、初期のニューラルネットワークである単層パーセプトロンが解けなかった、ごく単純な論理の問題のことです。2つの入力が「違うとき」だけ正解を出すXOR(排他的論理和)という条件を、まっすぐな1本の線では仕分けられない(線形分離できない)ことが理由でした。AI研究の歴史を大きく揺るがした、象徴的な“つまずきの石”として知られています。

なぜ単純な問題でつまずいたのか

XORは「どちらか一方だけがオンなら正解」という、子どもでも分かる単純なルールです。ところがその正解と不正解を図に置くと、1本の直線ではどうしてもキレイに2グループへ分けられません単層パーセプトロン「直線で区切る」ことしかできなかったため、XORが解けなかったのです。1969年、マービン・ミンスキーとシーモア・パパートが著書『パーセプトロン』でこの限界を数学的に示すと、ニューラルネットワーク研究は資金も期待も失い、いわゆる第一次「AIの冬へと向かいます。今の生成AIブームよりはるか前、半世紀以上も前の出来事でした。

Topicパーセプトロンを作った人と、限界を示した人は同窓

XOR問題で単層パーセプトロンの限界を突きつけたミンスキーと、そのパーセプトロンを1950年代に生み出したフランク・ローゼンブラット。実はこの二人、ともにニューヨークの名門ブロンクス科学高校の出身です。のちにAI研究の方向性をめぐって学会で激しく論争を交わす二人が、同じ高校で青春時代を過ごした先輩後輩だったとは、なんとも因縁めいた話ですね。

XOR問題に関するよくある質問

XOR問題は、その後どうやって解決されたのですか?
入力と出力の間に「隠れ層」を挟んだ多層のニューラルネットワークなら解けることが分かりました。これをうまく学習させる手法がバックプロパゲーション(誤差逆伝播法)で、1980年代のニューラルネット復活につながりました。
XOR問題の「線で分けられない」とは、どういうことですか?
正解と不正解を平面に並べると、まっすぐな1本の線では2つのグループに仕切れない配置になります。AND(両方オン)やOR(どちらかオン)は1本の線で分けられますが、XORだけはそれができない、という違いです。

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