Hunyuan(フンユアン)とは
Hunyuanとは、中国の大手IT企業テンセント(騰訊)が開発するAIモデル群です。中国語では「混元(フンユアン)」と書きます。文章を扱う大規模言語モデルだけでなく、立体物や動画を作るモデルまで幅広くそろえている点が特徴です。
中国語表記:混元 / 開発元:Tencent(騰訊)
WeChatのテンセントが手がけるAI
テンセントは、対話アプリ「WeChat(微信)」やオンラインゲームで知られる中国の巨大IT企業です。その同社が2023年、企業向けに大規模言語モデルとして混元を公開しました。ChatGPTが世界を驚かせた翌年のこと。巨大なサービスと利用者を抱える会社が、自前のAIを持ち始めた動きの一つです。
文章から3D・動画まで
混元の名前は、いまや一つのモデルを指す言葉ではありません。文章を生成するモデルに加え、立体データを作る「Hunyuan3D」、動画を作るモデル、深く考える推論向けのモデルなどがそろいます。とりわけ3Dデータの生成に力を入れている点が目を引きます。なぜ3Dなのでしょうか。ゲームやアバターを大量に作る現場と、相性がよいからでしょう。
ビジネスでの意味
混元の強みは、テンセントの巨大なサービス網と一体で使える点にあります。ゲーム制作の効率化や、WeChat上のサービス強化など、自社の事業を太らせる道具としてAIが組み込まれていきます。日本のビジネスから直接触れる機会は多くないかもしれません。ただ、世界のAI開発はもはや米国だけの競争ではない。その地図を押さえるうえで、知っておきたい名前の一つです。
Topic「文章AI」だけでなく、立体物を作るAIにも本腰
生成AIというと文章や画像が思い浮かびますが、混元は3Dデータ(立体物)を作るAI「Hunyuan3D」に力を入れています。ゲームのキャラクターや小道具、メタバースの建物などを、一から手作業で作るのは大変な手間です。文章の指示から立体物を起こせれば、その負担を大きく減らせます。ゲーム事業を持つテンセントらしい、得意分野の選び方といえるでしょう。
Hunyuanに関するよくある質問
- 混元は日本語でも使えますか?
- 多言語に対応するとされますが、主な利用者はテンセントのサービスを使う中国市場です。日本で単体のアプリとして広く使われている段階ではありません。
- ChatGPTのような対話AIですか?
- 対話に加え、3Dデータや動画を作るモデルも含む幅広いAI群です。テンセントのゲームやサービスでの活用を見据えています。
- なぜテンセントがAIを開発するのですか?
- WeChatやゲームなど巨大なサービスを持つため、それらを強化する道具としてAIが役立ちます。とくに3D生成はゲーム制作と相性のよい分野です。