Wanとは
Wanとは、中国のアリババが開発する、文章や1枚の写真から短い動画を作り出すAI動画生成モデルです。画像を作るタイプではなく、動く映像を生成する点がまず押さえどころになります。
正式名称:通義万相(Tongyi Wanxiang)
誰でも自分の環境で動かせる動画モデル
Wanの特徴は、モデルの中身(重み)が無償で配布されていることです。SoraやVeo、Klingといった有名な動画生成AIの多くが企業のサーバー上でしか使えないのに対し、Wanは2025年公開のWan2.2などがオープンに公開され、条件を満たせば自社のパソコンやサーバーで動かせます。社外にデータを預けずに試せる余地があるのは、機密を扱う企業には見逃せない利点でしょう。文章を入れる「テキストから動画」、手元の写真を動かす「画像から動画」など、用途に応じた版がそろっています。同じアリババでも、画像を作るQwen-Imageとは役割が別。動画づくりの土台にあるのは、拡散モデルと呼ばれる画像生成の基盤技術です。
Topic「万相」の名に込められた、よろずの姿
正式名称の通義万相(Tongyi Wanxiang)にある「万相」は、万(よろず=1万)の相(すがた・像)という意味です。数え切れないほど多様なイメージや映像を生み出す、という狙いを名前そのものに込めています。英語名の「Wan」も、この「万」に由来します。製品名から開発元の意図が透けて見えるのは、ちょっとした発見ではないでしょうか。
関連用語
Wanに関するよくある質問
- Wanと、同じアリババのQwen-Imageは何が違いますか?
- Wanは文章や写真から動く動画を作るモデル、Qwen-Imageは静止画を作る画像モデルです。同じアリババ発でも、動画か画像かで役割が分かれます。
- WanはSoraやKlingとどう違いますか?
- 生成する成果物はどれも動画ですが、Wanはモデルの中身が無償で公開されており、条件を満たせば自社環境でも動かせる点が特徴です。SoraやKlingは主に提供元のサービス上で利用します。