アップスキリングとは

アップスキリングとは、今の仕事を続けながら、その仕事に必要なスキルをさらに高め、一段上のレベルでこなせるようにすることです。職種そのものを変えるのではなく、同じ分野のなかで専門性を磨いていく方向の学びを指します。いわば、今いる場所で「腕を上げる」取り組みといえるでしょう。

リスキリングとの違い

よく対で語られるのが「リスキリング」です。アップスキリングが今の分野でスキルを深めるのに対し、リスキリングは別の分野・新しい仕事へ移るための学び直しを指します。たとえば商品開発の担当者が、顧客データの分析手法を学んで企画の精度を上げるなら、アップスキリング。同じ人が分析を専門とする職へ移るなら、リスキリングにあたります。今のスキルを伸ばすのか、新しいスキルに乗り換えるのか。ここが見分け方です。

地味だが組織の底力を上げる

アップスキリングが重視される背景には、仕事の高度化があります。DXやAIの広がりで、事務系の業務にもデータ分析や課題設定といった高度な知的労働のスキルが求められるようになりました。新しく人を採るより、今いる社員の力を一段引き上げて生産性を高めるほうが、専門性も社内に積み上がり、人材の定着にもつながります。派手さはありませんが、組織の底力をじわりと上げる一手なのです。

Topic名前を分解すると、違いが見えてくる

2つの言葉は、英語の頭の部分に答えが隠れています。upskillingは「up(上へ)+skill」、reskillingは「re(再び)+skill」。同じスキルのはしごをもっと高く登るのがアップスキリング、別のはしごに登り換えるのがリスキリングというわけです。どちらか迷ったときは、接頭辞の「アップ」と「リ」を思い出すと、すっきり区別できるでしょう。

アップスキリングに関するよくある質問

「スキルアップ」とアップスキリングは同じ意味ですか?
意味は大きく重なります。ただアップスキリングは、人事や人材戦略の文脈で、会社が計画的に社員のスキルを引き上げる取り組みを指して使われることが多い言葉です。
アップスキリングは個人と会社、どちらが取り組むものですか?
どちらの場合もあります。個人が自分のキャリアのために学ぶこともあれば、企業が研修やOJTで社員の力を底上げすることもあります。人材戦略の話題では、会社主導の取り組みとして語られることが多いです。

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