Le Chat(ルシャ)とは
Le Chatとは、フランスのAI企業Mistral AI(ミストラル)が提供する、対話型のAIアシスタントです。質問に答えたり、文章を書いたり、調べ物を手伝ったりと、ChatGPTやGeminiと同じように言葉で使えるサービスを指します。2024年2月に登場し、ヨーロッパ発の主要なチャットAIとして知られてきました。2026年5月28日には、名前が「Vibe」へ改められました。
Le Chatでできること
Le Chatは、文章の作成や要約、翻訳、プログラムの相談まで幅広くこなします。インターネットから最新情報を調べて答える、画像を作る、PDFなどの資料を読み取るといった機能も一通りそろっています。2025年2月の刷新で打ち出した「Flash Answers」は、ひと呼吸の間に長めの文章を返すほどの速さ。フランス語と英語を中心に、複数の言語を扱える点も持ち味です。
Le Chatは、なくなったのか
なくなったのではなく、名前が変わりました。2026年5月28日、Mistral AIはLe Chatを「Vibe」へ改称し、仕事向けの機能とプログラム開発向けの機能を1つのAIエージェントにまとめています。製品ページの表記は「Mistral Vibe(旧Le Chat)」。これまでの会話・設定・契約プランはそのまま引き継がれ、入口のアドレス(chat.mistral.ai)も変わっていません。
ただし、画面の中身は同じではありません。作業の中心は新しい「Work」へ移り、Le Chatの使い方は「Chat」という画面に残されました。Chatには、Le Chatで作ったエージェントや、会話をまたいで好みを覚えておくメモリーといった旧来の機能が残っています。一方でMistral AIはChatを近く終える方針も告知しているため、Le Chatのままの使い方を前提にした社内ルールは見直しておくと安心でしょう。
経営から見た立ち位置
Mistral AIは、ヨーロッパ発・オープンな技術という立ち位置を打ち出してきた企業です。チャットのLe Chatだけでなく、プログラム向けのDevstralや、筋道立てた思考が得意なMagistralなど、用途別のAIモデルも公開してきました。データの置き場所や規制への対応を重く見る欧州企業にとって、米国勢以外の選択肢として注目されてきました。チャットAIを業務に使う際、提供元がどの国・どんな方針かは、情報の扱いを考えるうえで見逃せない視点ではないでしょうか。
Topic「Le Chat」は、おしゃべりではなく「猫」のこと
フランス語で「chat」は、英語の「chat(おしゃべり)」ではなく「猫」を意味する単語です。だから「Le Chat」を直訳すると「その猫」。チャットサービスなのに猫、という言葉遊びになっていたわけです。発音も英語の「チャット」ではなく、フランス語で「シャ」に近い読み方をします。何気ない名前に、お国柄のしゃれが効いていたのですね。
Le Chatに関するよくある質問
- Le Chatはスマートフォンでも使えますか?
- 使えます。2025年2月にiPhone(iOS)とAndroid向けのアプリが提供され、パソコンのブラウザだけでなくスマホアプリからも利用できるようになりました。2026年5月28日の改称後は、アプリも「Vibe」の名前で配信されています。
- Le Chatは無料で使えますか?
- 無料プランがあり、有料のProプランは月額約14.99ドルです(2026年9月時点・Vibeの料金ページ)。料金は変わりやすいため、利用前に公式サイトで確認してください。